プールで泳ごう
色々やっていると、時間が経つのが早く感じる。
気が付けばまた夏がやってきた。
で、夏を通り過ぎて秋になる。
「温水プール……」
「すごーい! おっきいお風呂!?」
「また、贅沢な……」
海で泳ぐには厳しい季節。
だけど、屋内温水プールなら何の問題も無い。温室を作る要領で建物を造ってみた。
「水温は魔法で維持しているから、そこまで経費はかけていないけどね」
「それでもあり得ないのよ……」
季節外れの水着を用意するように言われ、やってきた先が温水プール。
密かに計画したことなので、三人とも驚いてくれたようだ。
「ここは、新しい温室と聞いていたんですけど?」
「プールにしたのは今だけだよ。後で温室に切り替えるさ。
ほら、暖かい湿地で育つような植物に対応させるからさ、水回りを温水にするんだけど。それが温水プールに出来そうだなって気が付いたから、やってみた」
元の計画はこれまでとちょっと違う温室を作ろうという物。
同じものばかりあっても発展性に乏しいからね。新規研究用に変わり種を作らせたのが始まりだ。
一時的にでも温水プールにしたのは、ただの趣味である。
余談ではあるが、プールに張ったお湯は消毒液を使わず、魔法で一回超純水にしてある。
超純水にすると、殺菌できる上にしばらくの間は雑菌が湧かなくなるのだ。
これで泳いでも大丈夫。
「はぁ。気持ちを切り替えて楽しみましょうか」
「わーい!」
海水ではなく真水なので、泳いだ後もべたつかない。
普段はできないことをできるようにする為、特別感がある。
付け加えると、屋内なので余計な|人の目を気にせずに済む《大丈夫》。
四人で普段よりもはっちゃけて遊び倒した。
できれば流れるプールとか、波のあるプールも作ってみたい。
ナガシ○のプールを再現する為の方法は、残念ながら情報が出回っていない。
これは自分で色々やってみるしかないね。「たぶんこうだろう」って推測はできるし。
他にもビニールの浮き輪とか、浮き島とか。そんなのも作ってみたい。
今まで以上にレジャー・観光方面に力を入れるというのも楽しそうだ。
ゲームのレジャーなんて作り物、と言う奴も居るが、そもそもレジャー施設自体がほとんど作り物だ。気にするほどのことでも無い。
遊んで、食って、みんなで騒いで。
それが出来るなら、どこだっていいじゃない。
仕事の合間に遊べるって、やっぱり良いよね。
「よーし、競争だ!」
俺は遊んだ後の夕飯を先に手配し、全力で泳ぎ倒すのであった。




