4月21日(月)
土日の間、彼からの告白の返事をどうしようか悩み続けた。
答えはもちろんOK。それは告白の紙を見た瞬間に決まっていた。
でも、それを言う勇気がなかなか出なくて。返事をする方法も思いつかなかった。
今日も午前7時27分発、各駅停車八神行きの電車を待っている。
最初は先頭車両の一番後ろの扉の前で待っていたけれど、告白の返事もできないのに彼と会ってしまっていいのだろうか。何も返事をしないのに、彼と会うのが申し訳なく思えてきた。それなら、今日は会わない方がいいかもしれない。
「……ごめんなさい」
今日だけは別の場所に乗って、学校に行こうと思います。
私は場所を移動して、今日は真ん中の車両に乗って鏡原駅に向かった。もちろん、そこには彼の姿はなかった。
放課後。
私は茶道部の先輩にどうやって告白すればいいか相談してみた。
手紙には手紙がいいですかと訊いたらそれが一番いいと。字が下手になるかもしれないと言うと、先輩は読める字なら大丈夫だと笑顔で言ってくれた。
ただ、何よりも大切なのは伝えたい気持ちとのこと。それが強いものであれば、どんな形でも彼に絶対に届くと。
実際に私が彼からの手紙を読んだとき、シンプルな言葉から彼の真剣な想いが凄く伝わってきた。
よし、明日……手紙を書いて、彼に渡そう。
心を込めて、なるべく丁寧に書けるように頑張ってみよう。
今日、私がいつもの場所にいなかったから、彼はもうあの場所に乗らないかもしれない。ただ、それはそれで受け入れなきゃ。
私は家に帰り、寝るまでずっと彼に届ける手紙の内容を考えるのであった。




