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片道15分の恋人  作者: 桜庭かなめ
特別編 in 2019

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12月31日(火)

特別編-Year End and New Year of 2019~2020-




 今年も暖冬傾向の予報が出ており、12月中は昼間中心に暖かい日が多い。今後も暖かい日が多くなることを願う。

 クリスマスのときは僕の家で過ごしたので、年越しは栞の家で彼女と一緒に過ごすことになった。元日には、自宅から徒歩で行ける神社へと一緒に初詣にも行くつもりだ。



 2019年もついに大晦日。

 令和最初の年越しまであと少し。

 僕は昼過ぎに栞の家に行った。そのときは今年のクリスマスにプレゼントされた手袋や、一昨年のクリスマスにくれたニットキャップを身につけて。そのおかげか、あまり寒さを感じなかった。

 栞の御両親と年越しそばやお寿司を食べるとき以外は、基本的に彼女の部屋で2人きりでゆっくりしている。


「2019年もお世話になりました! 悠介君」

「うん。こちらこそお世話になりました、栞」


 紅白を観る前に、こうして栞と1年の締めくくりの挨拶をすることも恒例になったな。

 今年は就活関連もあって、去年までに比べると栞と一緒にいる時間が減った。だからこそ、講義やサークルはもちろんのこと、今のようにプライベートで一緒に過ごす時間が愛おしく感じられる1年でもあった。


「悠介君、今年はどんな1年だった?」

「今年は就活関連で将来のことを具体的に考え始める1年だったな。もちろん、大学でも今のようにプライベートな時間でも栞と一緒にいられる時間もあったから、楽しい1年だったよ」

「そっか。就活やゼミ関連のことが増えたから、一昨年や去年とは違った1年間に思えたな。だからこそ、悠介君と一緒にいる時間がより楽しくも思えたよ。悠介君と一緒に学生生活を送ることができるって幸せなんだなって」

「栞……」


 優しい笑顔を浮かべながらそう言ってくれることが嬉しくて、僕は栞にキスをした。その瞬間、栞の唇がピクッとなった気がした。今年は残り少ないけれど、栞とのキスの回数を重ねていきたいものだ。

 ゆっくりと唇を離すと、そこにはうっとりとした様子の栞の顔があった。


「いきなりだったから、ちょっとビックリしたよ」

「ごめん。あまりにも嬉しかったから、つい」

「ふふっ。でも、嬉しかったよ。それにしても、来年はついに学生最後の1年かぁ。就活や卒論で忙しくなるだろうけど、悠介君との時間は確保したいな」

「そうだね。同じゼミだから、お互いに就活が終われば一緒にいられる時間はグッと増えそうな気がする」

「そうなるといいよね。そうなるように頑張らないとね」


 栞と笑い合う。

 栞の言う通り、来年はついに学生生活最後の1年だ。今のところ、大学院進学ではなく就職を第一に考えているので、そうなる可能性は高い。ラストイヤーだからこそ、思い出に残るような1年にしたいと思っている。

 あと、夏に開催される東京オリンピックやパラリンピックは、栞と一緒にテレビでゆっくり観戦したいな。


「悠介君。話は変わるけれど、今年の紅白はどっちが勝つかな?」

「そうだね……今年も白組が勝つって思ってる。紅組にも好きな歌手と披露される曲があるんだけどね」

「そっか。去年は紅組が負けたけど、今年はちゃんと勝つんじゃないかなって思ってるよ。レコード大賞を取ったグループも紅組だし。元号も令和になったんだし」


 栞は勇ましい表情を浮かべながら僕のことを見てくる。

 僕の記憶の限りだと、栞と一緒に観てきた紅白では白組が勝つことが多かった。ただ、レコード大賞を取ったグループの歌唱曲は、今年の大ヒット曲でもあるので、紅組が勝つという栞の考えも分かる。元号が令和になったのはあまり関係なさそうだけど。


「悠介君。それでも笑みを浮かべているね」

「白が勝ちそうだって思っているから」

「そっか。じゃあ、毎年恒例だけど、紅組と白組、どっちが勝つかで何か賭ける?」

「恒例だね。分かったよ。じゃあ、賭けるのも毎年恒例で、明日の初詣に行く中で、飲み物を一つ奢るっていうのはどうだろう?」

「分かった! 今年こそ紅組が勝つように応援しないと!」


 栞、気合い十分だな。

 勝敗も大事だけど、まずは紅白そのものを栞と一緒に楽しむことができればいいなと思う。

 やがて、紅白が始まり、栞の隣でコーヒーやカクテル、サワーを飲みながらのんびりと観るのであった。

この特別編は全3話です。

『1月1日(水・祝)-前編-』は1/1の午前0時過ぎ、『1月1日(水・祝)-後編-』は1/1の正午過ぎに公開する予定です。宜しくお願いします。

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