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バレンタインのお返し  作者: izumo
2/4

本番…?

全体的に面白くないかも…orz


「へー、相変わらずくるのは凄いなー。」

「そう?頑張って作っているけれど…」

「うん!他の人はただのチョコカップケーキなのに、竜弥君のはミニケーキに可愛いトッピングなのにビックリだね!」

なにかを催促するように、私を見つめながらいう。

あ…これは…

「…優花のもミニケーキだよ?トッピングはシンプルだけど。」 「ホント!?やった!」

笑顔でガッツポーズしている。やっぱり、このとみたいだ。なんだか可笑しくて、私は微笑んだ。

「くるのはおいしいもんね!ありがと!」

「いえいえ。こちらこそ、毎年ありがと。」

「例年通りのカップチョコでごめんね?棒チョコもあるけど。」

「謝ることないけど?可愛いし。」

「そう?くるがいうなら大丈夫だね!」

優花は私が素直に誉めると、ニカッと笑った。

「それじゃ、行こうか!」

優花の言葉が出発の合図のように私たちは歩き出した。


「…おお、ありがと。」

「どういたしまして!お返し、楽しみにしてるから!」

「優花、それはいうものじゃないから。」

「えー!ちゃんといっとかないと。」

「心配しなくてもちゃんとやるよ。」

苦笑しながら、目の前の男の子はいう。

「わざわざ休日にごめんね?」

「いや、小鳥遊さんもありがとな。」

竜以外では最後のはずの男子の家を訪ね終えてから、竜の家に向かう。

「あー、ホント、くるがいると助かるなぁ…」

「親が出たとき盾がわりにするのはよくないと思う。」

「ごめんごめんって。」

他愛もない話をしながら、道を進む。もうすぐ、竜の家だ。竜はどんな反応をするだろうか。今までずっと学校でささっと渡していたから…

「「こんにちはー」」

二人で呼び掛けるとドアがあいた。竜のお母さんだ。

「すみません、小鳥遊と申します。竜弥君はいらっしゃいますか?」

「あら?竜弥?ちょっと待っててね。」

バレンタインの事を察したようで、すぐ呼んでくれた。

「おお、なんか用か。」

竜は驚いた様子で出てきた。多分、これまで、私が家にまで来たことがないからだろう。

「これ、チョコ。」

私が少しぶっきらぼうにチョコを差し出すと、

「あー、もうそんな季節か。ありがとな。」

私と、一回り小さい優花のチョコをうけとりながら竜はお礼をいった。

家だと、なんだかぎこちないようで、

「それじゃ」

「あ、うん。バイバイ。」

他になにも話さず、その場を離れた。

「…気付くかなぁ、竜弥君。」

「今日は家に持っていったし、余計気付かないんじゃない?」

「えー!毎年、くる、待ってるのにねー…」

「…!」

流石親友とでもいうのか。つい、クスリと笑った私を見て、優花がはあ…とため息をついた。

「もー、口で言えばいいのに…」

ボソッと呟いた優花の言葉は私には聞こえなかった。


そう、今年こそは…と心で呟く。

まぁ、無理だろうけど。

お返しが特別扱いって少し夢ですよねww

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