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ストーカー  作者: Mr.M
二章 葉月

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21/94

第21話 20分?

いつの間にか車は高速道路に入っていた。

「どこに行くんですか?」

僕の質問に大烏は

「それは着いてからのお楽しみだ」

と言って「ふふっ」と笑った。


車は宿禰市で高速を下りると

市街地の方へ向かった。

しばらくすると車は繁華街の裏通りへと入った。

立ち並ぶ高層ビルを縫って

若干狭い道に折れると、

車はとある高層マンションの

地下駐車場へと入っていった。

「ちょっと着替えてくるから

 君も上がって待つといい」

どうやらここは大烏の住んでいる

マンションのようだ。

僕が車で待つと言うと、

大烏は

「そうかね」

とそれ以上は勧めてくることはなく車を降りた。

1人になるとフッと肩の力が抜けた。

自分でも気付かぬうちに緊張していたようだ。

それにしても

大烏という男はどのような人物なのだろうか。

車にしろこのマンションにしろ、

金銭的にはかなりの余裕がありそうだが、

仕事は何をしているんだろうか。

結婚はどうだろう。

そんなことを考えながら

ふと時間を確認してみると、

12時50分になっていた。

高速道路を使ったとはいえ、

僕の家からここまで

20分足らずで着いたことになる。

それほど飛ばしていたわけではないのに

少し驚いた。


13時30分を回ってようやく大烏が現れた。

上下グレイのスーツに黒のボーラーハット。

全体としては奇抜に見えないこともなかった。

それでも。

いつもプールで見かけるジャージ姿と比べると

まるで別人のようで

僕はその変貌ぶりに驚かされた。

大烏を見ていると、

色々と考えさせられる。

僕も自分自身の髪型や服装に

少しは気を遣う必要があるかもしれない。

「どこに行くんですか?」

車が走り出してから

僕はもう一度同じ質問をした。

「真人にある知る人ぞ知る店だよ。

 さっきシャワーを浴びる前に

 連絡をしたら運よく開いていてね。

 営業日も決まってないような

 気まぐれな店だが味は保証するよ」

真人市。

まさか昼飯のために、

ここからさらに隣の市まで行くとは

思ってもいなかった。

「心配しなくても40分もあれば着くだろう」

大烏はさらりとそう言ったが、

僕は大烏の誘いに乗ったことを

後悔し始めていた。

今日は二四の調査は諦めざるを得ないだろう。

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