第11話 獲物
できるだけ生活圏から離れた場所を目指して
車を進めた。
気付けば
あまり大きくはない住宅地を走っていた。
車で住宅地を一回りしてから
住宅地の入り口あるバス停の近くでとまった。
外を歩いている人は殆ど見られなかった。
僕は車を降りて
バス停の時刻表を確認に行った。
21時台に停車するバスは
10分、30分、50分の3本。
今が45分。
タイミングよくあと5分でバスが来る。
それから車に戻ってシートに身を沈めた。
しばらくすると、
バックミラーにライトの灯りが映り込んだ。
灯りはバス停でとまった。
いくつかの人影が
バスから降りるのが確認できた。
数えると人影は5つあった。
学生らしき制服姿の2人の男女。
サラリーマンが2人。
そしてOL風の女が1人。
5人はふた手に別れて歩き出した。
こちらへ向かってくるのは
男子学生と2人のサラリーマンだった。
女子学生とOLの2人は
反対方向へ遠ざかっていった。
好都合だった。
どちらを選んでも良い。
僕はライトは点けずに車をUターンさせた。
女子学生は道路右側の歩道を、
OLの方は左側を歩いていた。
歩くスピードも女子学生のほうが速かった。
これならOLを狙った方が良さそうだ。
その時。
向こうからやってきた一台の車とすれ違った。
2人を追い越した少し先で車をとめた。
バックミラーで確認すると
女子学生の姿が見えなかった。
途中の脇道へ入ったのだろう。
これで獲物に専念できる。
獲物は軽い足取りで
こちらに向かって歩いていた。
僕は助手席に移動してシートに体を埋めた。
自然と呼吸が浅くなった。
車の横を人が通り過ぎるのが
窓の暗影でわかった。
体を起こして外を見た。
獲物の後姿が目に入った。
僕はそっとドアを開けた。
ここからは10秒もあれば終わる。
僕は獲物の背後に素早く近づき、
その首に腕を回して手際よく頸動脈を締めた。
柔道の絞め技の要領だ。
彼女の必死の抵抗もすぐに終わった。
すうっと体の力が抜けるのが
腕を通して伝わってきた。
そのまま彼女の体を車の後部座席へ押し込んだ。
僕は急いで運転席へ回って車を発進させた。
念のためにまだライトは点けなかった。
襲った現場から離れすぎず人のこない場所。
これが僕の定めているルールの1つだ。
先ほど住宅地を一回りした時に
目ぼしい場所は決めていた。
僕は住宅街の外れにあった空き地に
車を乗り入れた。
エンジンを切ってしばらく様子を窺った。
人がいないことを確認して車を降りた。
トランクルームから
ブルーシートを取り出して車の陰に広げた。
そして女を運び出して
シートの上に横たえた。
それから女の服を一枚ずつ丁寧に
脱がしていった。
服は汚れないように
畳んでシートの端に置いた。
続いて。
僕は淡いピンクのブラジャーに手をかけた。
小さいながらも形の良いバストが現れた。
プルンとした乳房に陥没気味の乳首。
人差し指でその乳首を擦ると
徐々に隆起してきた。
僕はごくりと唾を飲み込んでから
最後の一枚の下着を脱がした。
そして。
全裸になった女をうつ伏せにした。
やや小ぶりなお尻が目に入った。
手を触れて弾力を確かめた。
触り心地は文句がなかった。
僕の下半身は
抑えきれないほどに熱く固くなっていた。




