78:重大なことに気づく
用意された朝食は、フルーツとフランスパンとスープというシンプルなものだ。だがフランスパンはカリカリで、岩塩入りのオリーブオイルにつけて食べると、とても美味しい。よく煮込まれたオニオンスープもフランスパンにあい、絶品だ。ラズベリーと苺も新鮮で、パクパク食べることができた。
つい、朝食に夢中になりそうなったが、そこは気を引き締める。そしてミカエル様と会い、話をして、ウリエルの気持ちを知ったこと。その結果、私は彼に会いたくなったのだと打ち明けた。
「となると、地上へ行く必要があるわけか。そしてミカエルは悪魔狩りのことを口にし、俺とソフィアのことを示唆した。ならば天界軍騎士総本部に行き、騎士登録を行い、速やかに地上へ行くしかないだろう」
マティアスの言葉に、ソフィアも頷く。
「記憶が戻る前、私は騎士として百体以上の悪魔を手にかけてしまいました……。そのことがこんなところで役立つと思わなかったのですが、地上の希望する場所へ行くことができます」
それは小説で読んでいた情報と、合致している。
ただし、悪魔を百体以上狩ったのは、ソフィアではなく、マティアスだったが……。
まさか、ソフィアがそんなに悪魔を狩っているなんて、ということは、今はおいておいて。
百体以上の悪魔を狩った騎士がいるパーティは、悪魔狩りのために捜索をするエリアを指定できる。つまりウリエルがいる……。
……!
私はそこで重大なことに気づく。
ウリエルは地上のどこにいるのだろう?
二人は私の顔色の変化にすぐ気づいた。
「アリエル、どうした?」
「……マティアスさん、私、ウリエルが地上のどこにいるのかが、分からないです」
マティアスとソフィアは顔を見合わせたが……。
「アリエルさん、ひとまず地上にある『神の家』に行きましょう。『神の家』は、天界が地上の各国に設置した拠点です。そこにだったらウリエルの情報もあると思います」
ソフィアがそう言って、私の手を握る。
「天界軍騎士総本部で騎士登録する際、世間話をして、聞き出すこともできるかもしれない。大丈夫だ。心配するな」
マティアスもそう言うと、ソフィアが重ねた私の手に、自身の手を重ねた。
「二人ともありがとうございます。そうですね。それでお願いします。……ちなみにお二人は、今日の『役割』は大丈夫なのですか?」
私の心配にマティアスが答える。
「二人で話し合って、ソフィアも一旦、俺と同じ図書館の係員の『役割』を担うことにした。でも二人の時間が少し欲しくてな。図書館の『役割』は激務というわけではない。だから休みも取りやすかった。それで10日間ほどの休みをもらっている。だから今日も『役割』はない。俺とソフィアの『役割』については心配無用だ」
「そうなんですね」
ホッとして胸をなでおろしていた。
「天界軍騎士総本部は8時にあくので、片づけをして向かいましょうか?」
ソフィアの提案にマティアスと私は頷き、席を立った。
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次回更新タイトルは「すべて完璧」です。
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==本日エピソード1完結==
『悪役令嬢完璧回避プランのはずが
色々設定が違ってきています』
https://ncode.syosetu.com/n6044ia/
エピソード1で物語としてまとまっています。
一気読み、かなりおススメです!
*~*☆*~*~こんなお話です*~*☆*~*
8歳の時に、乙女ゲームの世界に転生し
自身が悪役令嬢であることに気づいた
伯爵令嬢ニーナ。
悲惨な末路は回避したい!
完璧な回避プランを考え、実行に移した。
その結果。
どうやら悪役令嬢にならないで済みそう。
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パッケージに描かれた悪役令嬢ニーナは
魔力が強く完璧な美貌の持ち主。
自分はニーナなのだし
成長すれば勝手にこの姿になると
思っていたのだが……。
なんだか設定がいろいろ違っている!?
え、どうして……?
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それでは明日もまた読みに来ていただけると大変嬉しく思います。
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