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第1話 気がつかない

ある朝目が覚めた。俺は眠い目を擦りながら顔を洗いに行く。俺は顔を洗い、洗面所にある鏡を覗いた。

「何だーコレはー」

そこには中学時代、同じクラスだった水野明希奈(みずの あきな)になっていた。

「どうしたー」

「え!?なんでもないよ」

「顔を隠すなよ!」

「やめろよ!親父!」

「??何を嫌がってるんだ?」

「え?親父・・俺の顔・・」

「何を言ってるんだ。お前は高治だよ。」

「そうだよな・・ハハ・・」

もしかして俺の姿見えてない!!

俺は朝ごはんを食べ家を出た。あの後、両親も気づいてなかったぞ・・

言い忘れてたが俺は上野高治(うえの たかじ)高校一年生、一応俺は共学だが水野は女子校に行った。水野はどうなっているんだろう・・・「よお!たかじ!」

「!?」

「どうした?まるで違う人になったような反応をして」

「いや・・お前本当に俺が見えるのか・・」

「幽霊かよ!!見えるよ」

「だよな!・・ハハ・・」 何でだ?声質も身体だって全然違うのに・・

自分の席についても誰も水野だって事に気づかない休み時間、俺は男子トイレに入るか女子トイレに入るか迷っていた。

「どうした!高治」

「お!山田!」

「お前女子トイレ入ろうとしてたんじゃ・・」

「バカ!そんな訳ねーよ」

「じゃ入ろうぜ!俺もしたかったし

「あ!」

チー

「うわ!ポタポタ垂れてきちゃう。立ちションなんかできないよ」「おい!どうした?しないのか!?」

「・・・・なあ・・」

「あん?」

「これを見てくれ」

「何を見せてるんだ!早くしまえよ!ちんこを・・」 え!?やっぱりコイツには見えてないのか!?

「どうなってしまったんだ!?」

次の授業体育だ。ってえ!?どうしよう!まあ俺にしか見えてないから大丈夫か・・

「うわ!?渡瀬!!触んなよ!」

出た。男の体を触りまくる変態ホモ男渡瀬!今日は絶対触られたくないな

「よお!たかじ!」

うわ!来た

「よ・よお!」

「おお!お前の乳首!!なんだコレ?」「触んなよ」

「まさか・・女?」

「ち・違げーよ!」

「まあ・・そうだよな・・」

感触はあるのか見えなくても


体育が始まった。

「ハア・・ハア」

「あれ?今日は息切れが早いな」

「ハア・・ハア・・しょうがないだろ!ハア」

50メートル走だったが俺は平均タイムより低く尚且つ息切れが激しかった。

「いつものたかじじゃないみたい」

当たり前だ。俺は水野だ 放課後。俺は帰宅をしていた。それにしても何でみんな気づかなかったんだ?もしかして俺が変なのか?俺の人格に水野の心が入ってしまったからか・・そう考えるしかないかもな・・そうか!俺は上野高治だ。水野ではないんだきっと鏡に映ってるのも気のせいだ。

「ちょっと!」

男の人に肩を叩かれた。俺は振り向いた瞬間俺の理論をくつがえされた。そこには上野高治の姿があったからだ。

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