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閑話休題①:なんてったってアイドル

――ウェルカムトゥマイトイボックス  ここで仕掛けるボクの謀略――


 ところで、文太がノリノリで歌っている姿に触発された、一人の女性がいた。

 一ノ瀬咲夜。近年メディアに出てくることが多くなったイケメン系アイドルである。

 歌手として思うところがあったのか、なぞるようにして歌いだす。だが。

「うぇルカムトゥマいとイボックス……あれ?」

 その歌声に、全人類がズッコケた。渋い顔のサトウが告げる。

「韻を踏んでないなぁ……まぁ、普通の歌とは違ってメロディがないからな。そういう歌しか歌ってないアイドルが無理にラップを歌うからこうなる」

「そ、そんな……」

 アイドルが歌を歌えない。アイドルなのに歌えない。

 その現実が重くのしかかり、一ノ瀬は膝から崩れ落ちた。憐みの表情を浮かべたイツカが、彼女に近寄る。

「……のど飴でも食べる?」

「……ははは、ありがとうイツカさん。のど飴いただくよ」

 乾いた笑みを浮かべながら、差し出されたのど飴を受け取る一ノ瀬であった。

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