会員登録の貯玉システム
ということで、交換レートの低い店で会員になることにした。個人情報を記入することに抵抗がなかったかというと嘘になる。
しかし、そこは信用するしかないだろう。
こうした店は警察の目もある程度は厳しいだろうし、下手な悪用はできない……はず?
またデータを提供するメリットも少しはあるだろう。ビッグデータの1人になって、年齢、性別と共に台の嗜好が収集されれば、どういった台が人気になるのかという判断に一役かうことができる。
他のポイントカードと同じだ。
店の会員になるメリットは、端玉を景品に変えずに次のプレイに持ち越せる事が大きい。
交換レートが660玉区切りなので、それ未満であれば持ち越すのだ。それでなくても、1000円、2000円で換金するというのも何となく気まずいし。
どのみち、次の機会に1000円、2000円と投資するなら、換金しないほうが得になる。
パチンコというのは、0回から回そうが、100回から回そうが、基本的に当たる確率は変わらない。もちろん、確変中なんかは違うが、そんな台に途中から座ることなんてできないしね。
中には潜伏確変と呼ばれる普通の大当たりを経由しないで、確率が上がっている事もあるようだが、そうした台は限られているはず。最近は減る傾向にあるのかな?
なので仕事帰りに打つのと、休日に朝から打つので大当たりの確率は変わらない。
違いがあるのは、回転数のいい当たり台に座ってからどれだけ回せるかという時間だ。そう考えると短い時間で打つのは、デメリットが大きい。
パチンコ店に朝から行列ができるのも頷ける。
仕事帰りによると1日のデータを見て、プレイする事ができるが、データを見てもあまり参考にはならない。
ハマった状態で放置されているからと、途中から打っても、ハマる時は1000回転でも当たらない事はありうる。
パチンコ台に機種ごとの設定はないので、当たりが多い台がそのまま当たるかは不明。
多少ハマった状態でも打ち続けているとしても、回転がいいからとは限らない。
結局は自分で打ってみるまで結論は出せないのがパチンコ。損をしたくないならば、短い時間で勝負は避けるべき手法だ。
それでも打ちたいとなる事もあるだろう。その場合、甘デジの1パチで当たる確率は、20回転をキープして80回転まわせば、千円で約55%となる。
2千円分、160回回せれば大当たり確率は80%を超える。
とは言え、甘デジだと大当たり1回400発というのもザラなので、元を取れるかと言うと疑問だが。
そんな事を考えながら、会員になるためという免罪符を持って仕事帰りにパチンコ屋へ足を運んだ。
午後7時を回ったところで、1パチの7割ほどが埋まっている。皆、仕事帰りに寄っているのか……。
甘デジで空いていたエヴァ9を打ってみることに。既に113回回っている台だが、俺としては0スタートと考えないといけない。
後ろでは『ハイスクールオブザデッド』で950回ハマっている人もいるわけだし……。
とりあえず、先日決めた200円16回転、400円32回転を目安に打ち始める。
最初の200円は14回転、続けて200円は11回転。結構、回らない状況。本来なら止めておいた方がいい。
移る台も空いてないし、あと200円だけ……そう思って貸し玉ボタンを押す。
するとリーチから通常当たりを引く。しかし2という目で、少額当たりだった。程なく終了して、わずか15回の時短モードへ。
ただパチンコの怖いところは、機会は均等にある。当たる時は当たってしまう。
1回目で3の目で確変当たり、スーパーボーナスを引き当て、次も5の目で確変では無いもののビッグボーナス。それぞれに1000発ほどが出て、その前後2回と併せて2800Pt、戻り玉としては2284発が手元に貯まった。
その後、時短100回は一度役物が動くリーチはあったがハズレ、その後もさしたる発展もなく時短終了。
そこから上皿に残った分を打つが、やはり回転は悪い。結果、11回ほど回したが、リーチも1回だけで玉が尽きる。
回転数が悪いのと、仕事帰りで疲れはあるのとで、スパッと切り上げて終了。
2284発を換金するとしたら1980発で1500円+300発。600円で引き当てたのだから、十分な成果だが、ここで会員になって貯玉ができるのが活きてくる。
2200発余りを持って、週末に臨むことができるのだ。差玉として考えれば、700発分。また来ることを決めているなら、貯玉状態で次に掛けるほうがお得。
まあ、こんな出来過ぎた展開、そうそうあるものじゃないだろうけど。まだまだ負けは2万近くある。多少なりと取り戻せると良いのだが……。