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考察 店選び

 2日で2万弱の負け。

 パチンコ店に入り浸って15時間と見ると高いのか、安いのか。しかし、継続してプレイする事を考えると、今の浪費ペースでは厳しいことは確かだ。

 もっと投資を抑えて遊戯できる方法を考えるべきだろう。


 ずっと考えているように、パチンコは確率の遊戯だ。リールを回せば回すほど、当たる確率は確実に上がる。

 なのでプレイヤーが工夫するとしたら、回る台を見つける事が一番の条件になる。

 4パチでの千円20回転を基準に、それより上なら継続、それ以下なら台移動を肝に命じれば、そこまで負ける事はないはずだ。

 1円パチンコは、大抵200円単位で、200発がひと塊として貸し出される。4円パチンコは千円で250発が基本だ。

 この差を数字で出すと、1円パチンコ200発で16回転が1つの目安となる。ただ台はずっと打っていると同じ台でも回転数に変化が出た。先日のZではほぼ20回転していた台が、12.5回転まで落ちることもあった。

 200発で判断するのは難しいかもしれない。

 慣れるまでは400発で32回転するかを基準に考えよう。

 素人でも昨日のZの玉流れが不規則なのはわかったんだし、サンプルが増えれば玉の流れで安定する台かどうかも分かるようになってくる……と思う。



 さて、試しに400円で台の傾向を見るというのは決めた。

 しかし、400円とはいえ、回らない台に使ってしまうと、投資額はかさんでしまう。台移動だけで何千円も消費するなんてのは、ナンセンスだろう。

 となれば、回る台が多い店を選ぶのが次のステップだ。

 パチンコ店側としては、換金されずに呑まれてくれた方がいいわけだが、そればっかりだと客は寄り付かなくなる。ソコソコは客にも勝たせてくれるように設定されているはずだ。

 その勝たせる台が多い店はどこか。それを見極めるポイントを考えてみる。



 1つ目は立地だ。

 近くにライバル店が多ければ、厳しい設定をしていると、他の店に客を取られてしまう。となると、大きく客に負担を強いる事はできないはずだ。

 となれば、林立している中心街がよいかというと、そういう場所は土地代が高い。店内の設置台数と広さから、採算ラインを見極めるのは難しそうだ。

 更に店名は違ってもオーナーが同じ場合も、設定に影響は出ないかもしれない。

 結論としては、あまり参考にできない。口コミサイトを見た所で、大半は「出ない!」って文句しか書いてないからなぁ。


 2つ目は、店員。

 人数を確保して、行き届いたサービスの店は居心地が良いだろう。しかし、人を雇うには経費が掛かる。あまり人数が多いと、それが客への負担となっている可能性はある。

 少数精鋭で回している店があれば、そこは狙い目かもしれない。多少の不便さは覚悟しないと駄目だろうが……。

 しかし、店員の数というのも、正確に把握するのが難しい。島単位で管理している場合もあれば、巡回型にしている店もあるだろう。バックに控えて、呼び出しがあってから即座に対応する店もあるかも知れないし、結局のところは判断に苦しむ。



 3つ目は、換金レートだ。

 これは明確に数字が分かるので、一番参考にしやすい。

 まず換金レートについてだが、これは借りた玉を返す時に、いくらになるかと言うことだ。1玉1円で返ってくる場合は、等価店と言われる高レートだが、今はほとんどないらしい。

 俺が最初に行った店は、1100玉で1000円。2軒目が1320玉で1000円。近所で行った店だと1160玉で1000円といった具合に、店舗によってバラバラなのだ。

 俺が唯一換金を行った店がかなり低いレートになっていた。それは損をしたと捉えるべきか、そこに必然があるかだ。


 換金レートが低いということは、明らかに損をしているように感じる。ただそれは同じ出玉を持っていたらの話だ。

 換金レートが低いと店としては得なのだが、そこにライバル店がいた場合、目に見えて損になる店に人が入るか?

 もちろん、店内の雰囲気、清潔さなどで選ぶ場合もあるだろうが、多くのパチンカーは大当たりを期待して、換金できる事を期待して入店しているはず。

 となれば換金レートの低さは、集客に関してデメリットとなる。


 ではなぜ交換レートの低い店が存在できるのか?

 そこには客にもメリットがあるからだろう。

 交換レートが低いということは、店側としては多くの当たりを出しても、最終的な換金の部分で目減りさせる事ができるのだ。

 となれば、台の設定を甘くする事ができる。


 つまり交換レートが低く、近くにライバル店があるにも関わらず、ちゃんと客が入っている店は、大当たりが出る可能性が高くなっている可能性があるという事です。


 となると、交換レートが高い店が何故生き残れるのかという話も出てきますが、これは大当たりする台は少ないかもしれないが、存在はしている。その台に座ることができれば、高レートで換金できて儲けが大きくなる。ハイリスクハイリターンを見込める店ということになる。


 俺の場合は大きく稼ぎたいわけじゃなく、色んな演出を見たいのが主目的。となると、交換レートの低い店が狙い目となりそうだ。

そして注目すべきは、交換レートが低い店で損をするのは、換金する時だという点だ。何を当たり前なと思うかもしれないが、交換しなければ、レートは関係ない、損はしないということだ。

 これは全ての玉が呑まれたら関係ない……という話ではなく、貯玉制度を利用するとデメリットが軽減されるという話だ。


 貯玉制度とは、パチンコ店の会員になることで、換金する代わりに店に玉を預かってもらうシステム。

 パチンコ店としては、会員になることでその店が馴染みになって、次からも来てもらいやすくなるというメリットがあり、会員には貯玉以外にも来店ポイントやら、閉店間際で確変が当たった時に、持ち越せるシステムなど少ない時間でも遊びやすいメリットが提供されている。


 地味に大きいのは換金の際に出る端玉を景品にするのではなく、次回のプレイ用にストックできる事かも知れない。

 仮に500発ほどあると、台の傾向を見るには十分な玉数と言える。1000円で換金するのも面倒だし、換金レートで損にもなるのなら次回プレイに回せるというのが得だろう。



 ……などと色々と考えて来たけど、結局のところは、打っても大丈夫だという安心が欲しいだけなのだ。

 やっぱり、2万の負けは大きい。

 多少は取り戻したいと思う。

 そういう勝ちに行こうとする心が最も危険なのだろうが……まだ諦めるには早い。もう少し醍醐味を味わってみたい。

 また週末になれば、考えていこう。

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