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fml-proto  作者:
7/31

stairway to heaven/hell

-----校長室





ゆ「みんな集まったわね…

これよりオペレーション、ハイテンションシンドロームを行う!」


スクリーンにはOperation'High Tension Syndrome'!と現れる


その言葉に校長室の空気が固まる





音「…え!?何でノーリアクション?」


高「それは初めて聞くオペレーションですね…」


戸惑うメンバーにゆりは続ける


野「ゆりっぺ、そいつはどんな作戦なんだ?」


ゆ「まぁ、簡単に説明するわ。

一日中ハイテンションな行動を取り続けるの!


何をするにもハイテンション!


移動の時は全力疾走!


ジュースを飲む時は一気飲み!


話しかける時は大声で!


笑顔も忘れないでね!」




またみんな一瞬固まり…




岩「ごめん、アタシはそういうのパスで……」

いち早く再起動した岩沢は立ち去ろうとする



が俺は岩沢の腕を掴む



滝「…岩沢…心配するな


メ イ ン 回 に し て や る か ら な!」





岩「そんなのアタシのキャラじゃないよ!!」


滝「だ か ら イ イ!!」




音「……いつにも増して病的だなこのアホは……こいつのコレはハイテンションの分類でいいのか…?」


野「少なくとも何かの症候群だろ、病気でひとくくりにしていい」










藤「つーかずっとハイテンションとか罰ゲームだぜ…何が目的なんだ?」



ゆ「そう……それは私達にとって苦行でしかないわ。というかいわば前回の罰ゲームよ


でもまぁ天使はお人よし様だから、そんな私達を見て、


『どうしてこんなに楽しそうに学園生活を謳歌してるにも関わらず、成仏して消えないのか』

と不思議に思うはず。


すると天使はどう出るのかしら?」


藤「どうにか出るのか?」


ゆ「出るわよ、

あたし達が学園生活を喜んで送っている。

それは成仏の条件のはず。

なのに、あたし達が一向に消えない。

『一体全体どういうことなの?』と、これまで一度もなかったイレギュラーな事態を混乱し始める。

すると彼女は、コンタクトをとろうとするはず……」




「「まさか!?」」


ゆ「そう、神にこの世界に異常が起きてることを伝えにいくはず!

その後を追って行けば、あたし達は導かれるのよ。



神 の 元 へ !」



「「「「うおおおぉ!」」」」

メンバー内から歓声が上がる。




日「だが確かにそいつはスゲー作戦だが、俺達はどれだけ頑張ればいいんだ?」


ゆ「今日の午前9時から作戦スタート、午後9時をもって作戦終了とするわ

……因みに作戦が失敗したら……皆で一週間断食、

因みに私は天使の監視役だから除外ね。

皆、よろしく♪」

「「「!?」」」


高「……悪魔のような人だ」

日「つーかそれ以外の何もんでもねぇぜ……」



ゆ「では、オペレーション……スタート!!」










------音楽室




ひ4「……ハイテンションって………私らも?」


遊9「……はい、つまり本日午前9時…つまり今から戦闘班陽動班に関わらず、ハイテンションな行動をとってもらうことになります」


ひ2「マジかよ…」


関96「オイ!ひさ子ォ!!

そんなテンションでどうすんだよぉっ!?」


ガシィ!と後ろからひさ子を鷲掴みである


ひ123「うひゃぁっ!!??」


入74「流石しおりん!どうなるか結果が見えてる事やるなんてアホすぎるよ!」


関62「痺れて憧れたかいみゆきち!つーかなんなんだよコレ!悲しくなってくるよチクショー!」



ひさ子は指をポキポキ言わせながら関根を捕獲する


関1「……」



ひ77「ハイテンションでやりゃいいんだろ!

ナァ関根?」




入93「ジャイアントスイング…!

しおりんパンツ丸見えだよ!


ひ80「あ」スルッ

関89「やぁぁあぁぁ…ぁ………ぁ…へぶっ!?」


窓の下落ちちゃった?!」








ガラッ



滝99「待たせたな!」


お姫様抱っこでただいま到着!あぁ……怖いものなど何もないようだ……


岩255「ひっひさ子っ?!お願いだから見ないでっ!!」


ひ99「good…!」

ひさ子様サムズアップ


岩85「誰?!キャラ変わってるよ?!」


入92「キャー大胆ー>ヮ<」

関99「おい滝沢テメーまさみが欲しかったらあたしを倒していきな!!!」


関根も窓から血まみれで這い上がってきた。正直怖い。



入42「しおりんはどうでもいいとして、

岩沢さんはいいですよね、12時間滝沢さんとイチャイチャしてればいいんですから」


岩98「イチャ…っ!違う、違うよ入江!

しかもなんでアタシだけ違うみたいな言い方するんだよ!ライブしようぜライブ!」


岩沢は顔を真っ赤にして否定するがガルデモどころかSSSに素直に聞く奴がいるはずなく…


ひ74「いや礼はいらないよ岩沢、こんな作戦だし今日のガルデモのギターとボーカルはユイで我慢しとくから。


よっしゃグラウンドでライブやるぞ!関根、ユイ呼んでこい!!」


関63「アイ、マム!」



岩18「理不尽だ……」

滝92「さぁ行こう、見せつけてこよう!」

岩80「お願いだから離して!!」









-----グラウンド




ガルデモがライブするからってついてきたら……なんか一般生徒も集まってきてねぇか?


、とそこに日向ら戦線メンバーも到着




日52「ここで今から俺たちが野球すんだよ!打って走って守って青春の汗をかくんだよ!この仲間に囲まれて幸せそうなバンド大好きっ子めが!」


ユ62「野球よりもバンドの方が青春じゃろうがぁ!この野球好きすぎて、幸せな野球バカ人間がー!!」


藤67「いやいやー。青春と言ったらダンスだぜー!みんなで踊るのが一番幸せになれるぜー!」

TK2「…Lets…dancing…」


野球組、ライブ組、そして異常な程腹の膨らんだ藤巻と大山、それにやせ細ったTKが割って入る。

それぞれの意見がテンション高くぶつかり合い……





音92「ならもう運動会でいいんじゃねぇのかぁーーーーーー!!」


音無が声を張り上げてそう提案する。





24






日52「いーじゃねぇか運動会!青春の香りだー!」

高62「ええ。この肉体は運動会のために作ってきたようなものですからー!!」


藤72「いい腹ごなしになるじゃねぇか。めっちゃ幸せになれるじゃねぇかー!」

大74「なれるなれるー!」










ユ89「いくぞぉ!お前らぁ!!」


『オォォォォ!!』



ユイの言葉に反応し、NPC達も声を張り上げていた。

そして、運動会は始まる。

リレー競走、棒倒し、玉入れ、組体操、パン食い競走と続いていき……次の競技は応援合戦。



女子がチア姿で入場すると、大歓声があがる。


『うぉぉぉぉ!!!!!』


かくいう俺もその1人である


滝96「チアさわキタァァァァァァァ!!!!!」


日50「……すげぇ……ルパンダイブで2mは跳んでるぜ」

ユ45「要はアホですね」





……れに……


滝72「ん?」


ひ97「それに…触るなぁァァァァァァ!!!!」


バキッ




日47「……人って飛ぶんだな」

ユ42「……ひさ子さんの腕どうなってんスかねぇ?」



最後に俺は、珍しくオロオロしている岩沢の眩しい姿とデルタ地帯……そしてその様子を見てさらにその真っ黒オーラを増幅させたポニーテールがトドメを刺しに来るのを見て、










遊33「こちら、物凄い盛り上がりを見せております。天使の方はどうでしょう。呼んでみましょう。ゆりっぺさーん」











学習棟A棟 生徒会室前




ゆ77「はい!こちら中継のゆりっぺでーす!」

ノリノリで答え……


ゆ13「って何やらせんのよ!」


マイクを床にたたきつける



ゆ34「今、天使は生徒会室で話し合いのご様子。もう少ししたら終わると思うわ」




--------


体育倉庫にやってきた生徒たち。


彼らは運動会に使う道具をグラウンドに持っていこうとしたのだが、その一つに椎名がそこで黙々と作っていた特製ぬいぐるみが引っ掛かっており……



---------





滝3「……ん?」


岩32「気がついた?」


いってぇ……

ひさ子のやつ目がやる気だったぞ……


滝1「……死ぬかと思った」


岩31「……死んでたね、ひさ子と関根とユイ、お前が気絶した後も色々してたからな。

入江なんか微笑みながらコンクリのブロック頭に落としてたし」





…………





滝255「……ところでいくつか質問いいかな?」


岩40「ん、なに?」























あ、あくまでさり気なく会話の波に乗せた感じで…


滝255「あー……とりあえず今運動会種目なに?」


岩40「今は…これから騎馬戦が始まる所だね」


滝255「んじゃ……





何故膝枕してくれてたり…?」


ああ、全然流れ乗れなかった





岩81「ん?!い、いや、なんだ。前のライブの時のお礼というか…その、ね…

正直カッコ良かったし…」



赤面してうろたえる岩沢は普段とギャップがあってまた素晴らしいわけで、俺も頭を支えてくれてる太ももの感触にいつまでもこうしていたいんだけど……










ひ「ほぉ」



……目があった。




反射的に顔を後ろに背ける…









とまぁ背けるまで今膝枕してもらってる状況というのを忘れてたわけでして…





岩99「ふぁ……!…って

こ、っこら!!お前膝枕してて普通こっちみるかぁ?!」


眼前には頭動かしたせいでただでさえ短いスカートが捲れてデルタ地帯が…












関44「ねぇねぇタッキー。銃と斧どっちがいい?」


滝13「(誰だ…!?)……ベースかな」


ユ44「どいてください岩沢さん、そいつ殺せません」


岩7「え…っと、ユイ?光は何も悪くないよ?」


入44「下の名前!いつからそんな関係になったんですか?」


滝13(…ごめんなさいむしろ俺が聞きたいです。初めてです。何故このタイミング…)



……いつの間にかさっきのメンバーもいるし……


ひ44「……そう、あんたは何も悪くないよ。ただね、こうしないと気がすまないんだ」





い…


滝79「嫌だぁぁー!!!!」


飛び起きて脱兎のごとく逃げ出す俺




タァン タァン


滝79「(ヒィッ!撃ってきた!!)


だ、誰か助けてぇっ!!」




凄まじく情けない姿である。



しかし騎馬戦に椎名が乱入し……その声を聞いた者もいなかった……














そしてグラウンドの惨状に奏も気づいていたのかこちらへ歩いてきた


奏20「………あなた達、なんてことをしてくれたの?」


流石にひさ子らも凶器を持ったままとはいかず隠す

その光景に俺はハッとして岩沢の下へ走り出す




椎82「これを見ろ」

そんな天使に対し、椎名はお手製ぬいぐるみを見せる。


奏20「それが?」


椎9999「キューーーーーーット!!」

椎名のそんな行動に対し、天使は展開していたハンドソニックを収める。

「………戦意はなし……か」

そんな呟きを漏らし、彼女はその場を後にした。



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