tornado
ゆりが声を上げた。
ゆ「それじゃあ、役者も揃ったところで、今回の作戦を説明するわ
久しぶりにオペレーショントルネード、行くわよ」
そういや音無が入ってすぐのオペレーションはトルネードだったな……。
音無の頭の中では竜巻のイメージが浮かんでいるのだろう。
音「そのオペレーションは何をするんだ?」
ゆ「生徒達から食券を巻き上げる!」
ゆりがガッツポーズをして断言する。
音「その巻き上げるかよ!!」
やるな主人公…ツッコミにキレがある…
音「なんだよそれ!イジメかよ!失望したぜ!武器や頭数だけ揃えやがってよ!」
野「貴様!それはゆりっぺに対する侮辱発言だ、撤回してもらおう!」
ハルバートを突き付ける野田。
ガッ!
俺は野田の後頭部を殴った。
滝「違うぞ音無!あれはいわば岩沢達の努力の結晶!それは岩沢に対する侮辱発言だ、撤回して貰おう!」
構える俺。
ガッ
岩「ややこしくしないでいい」
岩沢に殴られた。
松「我等フジツボ絶滅保護戦線は数や力で一般生徒を脅かす真似など決してしない!」
大「あれって絶滅するの」
松「いつかはするだろ」
音「でも巻き上げるって言っただろ!」
滝「まぁやれば解るさ」
ゆ「あんたも初体験でしょうに…」
そんなこんなでオペレーションは始まった
わけなんだが…
滝「ライブ見てていいんだろうか、良いよね!」
楽器の準備は大変だったが逆に言えば始まればもうやることがないのだ。
岩『息継ぎさえ出来ない街の中♪』
しかし…良いねライブは!
NPCは今までずっと生で聞いてたのかと思うと羨ましくてしょうがないぞ
そして終焉、巨大扇風機と舞い散る食券…もともとはガルデモメンバーへライブチケット代わりに渡す、というものだったらしい…それがこの紙吹雪の正体だ。
さて…やるか…
滝「うおおおおぉぉぉ!!!!」
巨大な…所詮虫取り網を持って走り回る俺。
関根曰わく『好きなもんが食いたいだろ?だから私たちの分数集めといて!!』
だそうだ
走り回って網はほぼいっぱいになったし…そろそろいいだろう
…ふとガルデモメンバーを見ると俺見て笑ってた。おい関根、お前がやれって言ったんじゃねぇか
滝「ライブお疲れ様、最高だったぜ!」
岩「サンキュ。お前もお疲れ、な」
関「マジであんなアホみたいな事するかフツー?アホだなーお前」
滝「お前が言ったんじゃないかよ!?」
入「お疲れ様です…集め過ぎじゃないですか?」
ひ「お疲れ。…確かに集め過ぎだな…まぁ遊佐がやつらの分集めてるし大丈夫だろ」
滝「んで、何食うんだ?」
リュックサックいっぱいに詰めた食券を渡す
関根はから揚げ定食とパフェ
入江はチンジャオロース
岩沢は肉うどん
ひさ子は…カツ丼と牛丼…よくはいるな…
んで俺は…
「「「「それはやめとけ(いた方が)」」」」
全員から反対される中麻婆豆腐を選択。
いや、それでも一度は味わうべきだと俺の中の何かが伝えているんだ…っ
滝「ゴクリ……」
たとえ辛いものが苦手でも…バーモンド中辛ですら食べられないとしても!
パク
バタ
辛い辛い辛い辛い痛い、辛い、つーか痛い!!!!いやしかしこの風味は…!でも痛い!!!
倒れてジタバタして悶絶する俺。
岩「いわんこっちゃない…ほらやるよ」
岩沢は飲んでいたBolvicを投げてくれた。ありがてぇ!キャップを開けてラッパ飲み。半分以上あった水を全て飲み干した
滝「死ぬわ、コレ。だが辛さを乗り越えた先には素晴らしい味もあった。だから」
ドバッ
俺は関根のご飯とから揚げに残り全部をかけてあげた
関「滝沢ぁぁぁー!!!何してくれてんだぁぁあー!」
滝「いやいや物欲しそうにマーボを眺めていたからプレゼントだ。何、遠慮はいらない。」
関「…私が見てたのはまさみの飲みかけウォーターだぜ…」
ピシッ、っと軽く叩く
…飲みかけ?
入「直前まで岩沢さん飲んでましたね、Bolvic」
岩沢を見ると……うどんをすすっているのか顔が見えない。
ひ「……もう入ってないじゃねぇか」
ビクッ
岩「……その……なんだ。忘れてた。」
滝「へ?」
岩「いや……だから……凄くつらそうだったから……あんまりそういう事考えてなかった。悪いね。」
悪いどころか大歓迎です
あとなんでまだ丼で隠してんすか
つか横の2人何覗いてんだ俺にも見せろ
関「うい、ういやつじゃまさみ」
ひ「こいつぁやべーぜ……」
どんな表情!?
岩「なぁ、結局お前夕飯食べてないだろ?買ってきなよ」
滝「いや俺は」
岩「買ってきなよ」
滝「おかずはここに」
岩「買ってきなよ!」
滝「イエス、マム」
「……いねぇし…」
天丼を持って帰ってくるとメンバーの姿は既になかった。
まぁ1人で食うかと思ったら音無が寄ってくる
滝「どうした音無?ちなみにこの天丼はやらんぞ」
音「いや違う違う。…お前も新入りなんだろ?妙に慣れてるというか…疑問は感じないのか?」
滝「まず順応性を高めときな。
あともしかしなくても『あんな可愛い子をよってたかって撃って』とか考えてんだろ?
まぁその点は俺にはよくわからん…陽動班だしな…」
音「……やっぱり話し合いとかも大切だと思わないか?」
滝「お前がそう思うならまずやってみるといいさ。彼女がなんで俺たちの邪魔をするのか、ゆりの言うことが全て正しいとも限らないだろ?
まぁ食い終わったし俺は帰るからゆっくり考えな」
そう、お前は間違ってない……でも自分で考えて結論をださないと、な