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(ファーブラ・フィクタイズム1)【クイドクアム・アケルウス】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編69/【姫愛夢】サイト0/02/お菓子大好き【真禁(まきん)ぬ】

 【不可侵極絶最深謎域級生】のトップ5(正確には眠り続ける双子を抜いたナンバー3からナンバー7の実力者)が気にしている【義仁】の噂は下級生達にも広まっていた。

 そこで、勝手に忖度して、生徒が様子を見に行こうと言うことになっていた。

 【不可侵極絶最深謎域級生】はダウンサイジングを生徒全員しているため、生身では動けないが、それ以下のクラスは一応、生身で動くことは可能である。

 ただし、教師達から、

『ラスボスたる者、不用意に出歩くものではありません。

 どんと構えて、拠点に象徴として存在し続ける。

 それがラスボスと言われる由縁です。

 あなた達も【ラスボス】を目指す者なら、滅多に動かない事。

 それが【ラスボス】としてのたしなみです。

 良いですね』

 と教育されている。

 現にこの学校を巣立った【ラスボス】達は、拠点から滅多に動かない事を重視している様だ。

 用があれば、従う者に命じてやってもらう。

 それが【ラスボス】であると教育されている。

 この教えに背く事は、【ラスボス失格】の烙印を押されても文句は言えないと言われていた。

 そこで、お鉢が回ってくるのが、【ラスボス】・・・では無く、【中ボスランク】とされている【浅級生(せんきゅうせい)】である。

  【浅級生(せんきゅうせい)】は168名おり、この中から誰が行くかと言うことになり、名乗りを挙げたのが、お菓子大好き【真禁(まきん)ぬ】と言う存在だった。

 彼は、【浅級生】の1名であり、【中ボスランク】の実力を持っている。

 【真禁ぬ】は、

『俺様が行ってやる。

 面白そうだ。

 【我白 義仁】だな?

 ちょっとお手合わせ願おうかな?

 【不可侵極絶最深謎域級生】が認める人間。

 どれほどの者か、確かめて見たい』

 と言った。

 他の生徒達からは、

『殺しちゃ駄目だぞ』

『殺したら【不可侵極絶最深謎域級生】を怒らせる事になるかも知れない』

『殺したら【不可侵極絶最深謎域級生】に殺される』

 などと忠告を受けていた。

 【真禁ぬ】は、

『大丈夫だ。

 殺しはしない。

 俺様は手加減が出来る。

 だから問題ない』

 とかなり自信を持っていたが、他の生徒達からは手加減の加減がおかしいと言われているため、心配されていた。

 大丈夫か?・・・とは思うが、自分達が失敗して【不可侵極絶最深謎域級生】に罰を与えられるのが嫌なので何も考えて居なさそうな【真禁ぬ】に任せる事にしている様だ。

 【真禁ぬ】は、

『うはははは。

 俺様が見定めてやるのだぁ~』

 とかなりやる気になっていた。

 ちなみにこれは、【不可侵極絶最深謎域級生】からの依頼ではない。

 あくまでも下級生達が【不可侵極絶最深謎域級生】に忖度して勝手に行動を起こそうとしているだけなので、【姫愛夢】達は何もあずかり知らぬところなのである。

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