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【百合】こっち見てよ、委員長!〜いいえ、貴女の顔が良すぎるので直視できません!〜  作者: 八星 こはく
本編

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第16話 委員長の正体(ギャルside)

「……どうしようか」


 ベッドに寝そべり、脳内会議を始める。

 頭の中は委員長のことでいっぱいだ。


 委員長はおそらく、いちごのオタク。

 どのレベルのオタクかはまだ、分からないけど。


「この中に、委員長のアカウントがあるかもしれないんだよね」


 SNSのフォロワー欄を見ていく。

 しかしSNSアカウントのプロフィールに、個人が特定されそうなことを書いている人はいない。


「一人ずつ、投稿内容チェックしていこ」


 いつもは私に対するリプくらいしか見ないけれど、全部チェックすればヒントが見つかるかもしれない。


「よし!」


 今日はもう寝るだけだ。思いっきりSNSのチェックをしてしまおう。





「全然、分かんなかった……」


 気づいたら、もう午前2時過ぎ。

 もうこれ以上、睡魔には抗えない。


「委員長っぽいアカウント、なかったなあ」


 明らかに男っぽい手が投稿写真に写っていたり、仕事の話をしていたり、委員長じゃないだろうな、というアカウントはいくつかあった。

 けれど委員長っぽいアカウントは分からなかったのだ。


「ストロベリーナイトさんも、自分のことは全然投稿してないし」


 ありがたいことだけれど、私のことばかりを投稿されても、どんな人かは分からない。


「アカウントなんて、知らない方がいいのかな」


 知ってしまえば、何も知らなかった時と同じではいられない。

 私がいちごだということをバラさずに私だけ委員長のアカウントを知るのは、狡いのかもしれない。


 でも、めちゃくちゃ気になる。


「気にならないわけないじゃん、こんなの」


 なにかいい方法はないのだろうか。


「うまくいくか、わかんないけど……」


 ふと、一つの考えが頭に浮かんだ。

 もしかしたら、うまくいくかもしれない作戦。


「明日、試してみよ。で、分かんなかったら諦める」


 うん。それでいい。そうしよう。


 すっきりした気持ちで、私はそっと目を閉じた。





「ねえ、委員長、委員長は今日の予定ってある?」

「いつも通り塾よ。どうしたの?」

「いや、聞いてみただけ!」


 日頃、私が配信をできる日と委員長の塾がない日は重なっている。

 でも、もしたまたま、いつもと違う日にしたら?


 毎回見にきてくれる熱心なファンじゃない限り、この作戦は無効だ。

 だけど、試してみる価値はある。





「よし」


 配信の準備を整え、軽く深呼吸する。

 今日配信をすることは事前に知らせていない。委員長がスケジュールを変えてしまうかもしれないからだ。


『今からちょっとの間、生配信します!』


 いちごのアカウントで投稿し、すぐに配信を始める。

 もちろんいつもより人は少ないけれど、ちょっとずつみんなが集まってきた。


『いきなりごめんね。いちご、みんなに会いたくなっちゃったの!』


 どうしたの? とか、可愛いよ! というコメントが流れてくる。

 その中にはお馴染みのアカウントも多い。


『今日はちょっとだけ、いちごの雑談に付き合ってもらおうかな!』


 話しながら、必死に横目でコメントをくれたアカウントの名前を確認していく。


 そこに、ストロベリーナイトさんの名前はなかった。





 配信が終わってしばらくすると、ようやくストロベリーナイトさんがSNSに現れた。


『今日の配信アーカイブないの!? 最悪すぎ、事前に言ってくれたら絶対画録したのに』


 配信を見れなかったことをさんざんストロベリーナイトさんは嘆き、ついにはいちごのアカウントに直接リプライしてきた。


『お願いします、いちごちゃん。アーカイブ公開してください……何でもするので……』

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