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【プロットタイプ】明日暇でしょ?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


切実にネタ切れなんですが。どうしよう。

俺達の小説は自らの精神状態に左右される事が多い。俺は生きた証を残す為、鏡花は死に損ないになっても、此処にいた証を残す為。諭羅は自らの安定の為。

それ故に、うちの飼い犬がやたら恋愛小説を書きたがるのは、そういう周期なのだ。自分さえ押え付ける事が出来ない嵐の真っ只中に居るのだ。


寝る時は何時も自分の部屋。添い寝はしない。そもそもそういう仲では無かったから、ダブルベッドにもしなかった。けれども時折目覚めると、鏡花が俺のベッドに潜り込んでいる。そうしてこの狭いベッドから落ちない様に、俺の体に巻き付いてくる。

自分の部屋で寝ろ。発情犬。そう思いながら、額を指で押して引き離す。すると、拒む様に低い唸り声がした。

「ヴヴヴ……!!」

「起きてんじゃねーか。寝たフリしやがって」

呆れた様にそう言うと、引き離無そうとする手首を掴んで、頭上に固定された。そうしてがら空きになった胸もとに自らの顔をネジ入れる。勢い余って顔面が鳩尾にめり込んだ。

「……ぐっ……。てめぇ……」

堪忍袋の緒が切れて、この狭い地上から突き落とそうとした時だった。顔を埋めたままの鏡花から、縋るような声が聞こえて来た。

「収まらないんだよ。全然、全然、全然……。朝と夜、全く収まらない」

鏡花に言わせると周期的なものらしい。体が熱くなって、昼夜問わず人の温もりを求める。そうして溜め込んだ物を吐き出したくて仕方がなくなる。其れを抑える事は出来ず、大抵、苦難を強いられると。

「……明日、るいたん暇でしょ?」

「忙しい」

「休み取ったって聞いた」

仕事が無くても趣味には没頭したい。諭羅が進めてくれた映画が見たい。しかしこの犬っころはそんな此方の事情を知るはずもなく、胸元のボタンを弄り回している。

「良い子にしていたじゃん。るいたんの服で遊ばなかったじゃん」

「入ってる間、脱衣所からずっと話し掛けてたがな」

風呂場まで殴り込みに来るやつを『良い子』とは定義しない。

だがまぁ、たまにはどろりと欲に流されるのと悪くはない。

「何時もの条件を飲め。そしたら付き合ってやる」

この先、俺が何を書いてもその小説を破り捨てないという、その条件。此奴から破った事は一度としてないが、念の為。

「良いよ」

鏡花が意図して繰り出す役が全て遮断されると、何し出すか分からないんですよ。


この間の、だる絡みの時には自分でも分かって無かったから、全ての駒を混ぜた状態で絡みました。

今も分かってないので、分からないなりにどうすれば折れてくれるか、本能的に考えて迫ってそう。


普段は前触れと言いますか、寝る前に『添い寝しよーよー』とか、『今日は一緒に寝るー』と叫び出すので、も少し丁寧ですが。

“今の瑠衣、寝起き”。←ココとても大切。


起きたらなんか同居人が同じベッドで寝てた。

寝返りさえ打たせない状態で絡んでくる。

しかも鳩尾に頭突きまでしてきた。

流石の瑠衣も冷静さを欠いて、激おこです。


でも直ぐに切り返して、『ネタにするからいーやー』という精神で持ち直してます。


瑠衣たんは身体弱いし、鏡花も体育会系という訳でもないし、さっさと終わって満足します。

あとは鏡花が小説読んで、ヒーヒー言うの眺めるだけです。


だったらお釣来るよね?

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