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第5話、王国からの脱出,3

少し暗くなりかけた頃にニューリ様が戻って来たました。


籠の中はやはりお母様でした。

ニューリ様が

「イザベラ嬢にとても似ていたから間違いないよ。

怪我はそれほどでも無いみたいで大丈夫そうだったから安心して良いよ」


私はお母様の様子を聞いて「ホッ」としました。


私は逃げる時に無限空間に用意しておいた、平民の服に着替えて帽子を深めに被り皆さんに囲まれて街の中に入ったのです。


ニューリ様の先導でお母様の捕えられている屋敷に近づき,クリス様が雷魔法でお母様の入れられている馬車の反対側に大きな雷を落としたのです。


馬車の警護をしていた兵士たちも何事かと

一人を残して雷の落ちた方に駆け出していった。


私たちは素早く馬車に近づきジャン様が残っていた兵士を殴り気絶させると、力任せに馬車の扉をカギごと壊して驚くお母様を抱いて馬車から出したのです。


私はすぐさま皆さんと手をつなぎ移転魔法を発動しました。


直ぐにお父様が待っている小屋の前に移動できました。


お母様は気絶していまたが、私が治癒魔法を掛けると気が付き辺りを「キョロキョロ」と見渡して私を見て

「貴方は誰?」

「お母様どうしたの?私よ、イザベラよ」


お父様が小屋から慌てて出て来て

「リーシャ、どうした?大丈夫か?」


お母様はポカーンとして虚ろな目でお父様を見つめて

「貴方は誰なの?私はどうしてこんな所にいるの?私は誰?どうしたのかしら?

何も思い出せない、私は、私はどうしたのかしら?」


皆が顔を見合わせクリス様が

「もしかしたら、ショックで記憶を喪失したのかも知れないな」


私は前世で警察官だった時に、事件の衝撃で記憶喪失になった人を何人か見て来たので、素直にクリス様の言った事が受け入れられたのです。


お父様は受け入れられずにお母様に色々と話しかけていました。


お母様は

「私は誰なの?どうして此処にいるの?」


を繰り返すばかりでやはり完全に記憶喪失

だったのです。


クリス様は何か聞きたそうにしていたが

「とにかく小屋の中に入ろうか」


小屋の中に入るとニューリ様が落ち着かせるために、全員にお茶を用意してくれたので

お茶を飲みながらクリス様が口を開き


「失礼ですが、先ほどギョーム・メルセデスと名乗られましたが、王国の公爵で宰相様なのではないですか?」


お父様は一瞬、迷ったみたいだが

「以前はそうでしたが、今は冤罪を着せられて追放の身です」


そう言ってから王国での出来事と今日の襲撃された事を話したのだ。


聞き終わったクリス様は

「そうですか、やはり王国は邪魔な貴方を追放しましたか、其れでは飽き足らず家族殿員を殺害しようとしたのですね」


今度は、お父様がクリス様に向かい

「間違っていたらすみませんが、クリス様はもしかしたなら、皇国の皇太子、クリストファー・リガーウィン様ではありませんか?

10年位前に交渉事で皇国に行った時に皇帝から紹介されて会った事があり、面影が残っておりますので」


「え?、やっぱりわかりましたか?

ばれたら仕方ないな、私は皇国の皇太子、クリストファー・リガーウィンです」


私は皇国の皇太子と知り慌てて

「皇太子殿下様、知らなかったとはいえ、無礼の数々申し訳ございませんでした。

お許しくださいませ」


「ほ~ら、そんな風な態度になるだろう、

だから身分を知られるのが嫌なんだよな、そんなに改まらいで今迄みたいにクリスと呼んでくれる方が嬉しいのだがな」


私は皇太子様の言い方が余りにも砕けていたので思わず「クスクス」と笑ってしまったのです。


それからジャン様がジャンク・ウイグル。  

ニューリ様がニューリダ・シユウサリ。 

で殿下の側近だと紹介されて。


3人には今迄通りにクリス、ジャン、ニューリと愛称で呼ぶように誓わされたのでした。


皇太子様たちは、本当は王国が皇国の鉱山を奪う為に戦争を仕掛けると言う情報を聞き、

調べる為に王国に潜入していて、調べ終わり、帰国の途中で私たちの事件に遭遇したとの事だったのです。


話し終えて、私たちはお兄様の遺体を私の火の魔法で火葬して遺灰を壺に詰めて、落ち着いたならお墓を建てて上げる事にしました。


小屋に戻り、話し合った結果、私たちは皇太子様について皇国に行く事になり。


其の晩は小屋に泊まり次の朝早くに小屋を出て谷川沿いに歩いて皇国に向かったのでした。


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