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第4話、王国からの脱出,2

私とお父様が落ち着いたのを見はからって

一番身分が上と思われる青年が

「私は皇国の者でクリスと言います。

二人は私の共で厳ついのがジャンで優男が

ニューリです」


紹介された二人が声を揃えて

「え~、その紹介の仕方はないでしょう~」


私は3人の明るさに引き込まれて思わず

「クスクス」

と笑ってしまったのです。


お父様が

「私は、ギョーム・メルセデスで娘のイザベラです。

この度は助けていただきましてありがとうございました。

よろしくお願いいたします」


クリス様が

「此の谷底には魔物が出るので修行の為に時々この小屋に来るのですが」



其れからクリス様が話してくれたのは此の谷底の下流で魔物狩をしていて、谷底から街道に上がり、この小屋に帰る途中に王国の騎馬隊に率いられた集団と兵隊とすれ違い。


その時に兵隊が一人乗りの馬車を囲んで歩いていて籠にはカギがかかっていて。


罪人でも運んでいるのかと思ったそうだ。


それから街道から小屋に降りる途中で谷底の近くで転落した馬車を見つけて。


付近を捜すと3人を見つけたが一人は亡くなっていた。


女性は私一人で他にはいなかったと言われたのです。


私はクリス様たちがすれ違った馬車の中に、一番窓際にいた、お母様が馬車が転落する前に馬車から落ち捕えられた可能性があると思った。


私は其の事をお父様とクリス様に話して移転魔法で助け出しに行くと言ったがクリス様が

「え~、移転魔法??、えーとそれで何人迄移転出来るの?


「10人位は大丈夫です」


皆さんが驚いたのかポカーンと口を開けていたのでした。


お父様が「私も行くと」立ち上がったがふらつき尻もちをついたのでクリス様が

「出血がひどかったから無理ですよ。

代わりに僕たちが一緒に行ってきますから

息子さんを見守って上げて下さい」


私も同じ思いなので

「お父様、無理はしないで下さい。

お兄様を一人にしないで、お母様を必ず救い出して来ますから、此処で待っていてください」


お父様も

「分かった、足手まといになるからおとなしく待っているよ」


私は次の街に兵士たちは泊まるだろうと思い

「皆さん私と手をつないで下さい」


皆さんが手をつないだのを確認して移転魔法を目的の街の近くの野宿した森にして発動した。


一瞬で目的地の森の中に着いた。

クリス様たちは目をまん丸にして

「ええ~!、な、何なんだ~!信じられない」


と叫んでいたのだ。

私はその様子が可笑しく笑い

「クスクス、大きな声を出さないで下さいませ、誰かに見られたら大変ですから」


クリス様が

「すまん、それにしてもイザベラ嬢は凄い魔法使いだな、驚くばかりだよ」


ジャン様とニューリ様も

「いや、本当だよ、イザベラ嬢は凄いよ」


私は早くお母様を見つけなくてはと思い

街に歩きかけたがクリス様が

「イザベラ嬢ちょっと待って、ニューリは陰魔法使いだから彼に様子を見に行かせて暗くなってから助け出した方が良いよ」


私も焦っては事を仕損じるので

「はい、分かりました、焦ってしまいまいました、ゴメンなさい」


ニューリ様が

「じゃ、行ってくるね」


そう言うと歩き出し、

「あれ?姿が見えない」


ジャン様が可笑しそうに

「影に溶け込む魔法だよ、あれなら敵に見つからないだろう?」


「そうなんですか、私も今度真似してみようかな」


クリス様が可笑しそうに

「イザベラ嬢が言うと本当に直ぐに覚えて使いそうだな」


私は彼の包み込む込むような眼差しに

ドキッとして

慌てて目をそらしたが顔が火照る感じがしたのでした。


それからしばらく私は無言で優しかったお兄様の事を考えて亡くなった事が信じられず。


知らず知らずに涙が零れてしまい泣いていました。


クリス様が側に来て

「悲し時は思いっきり泣いていいから」


そう言って私を軽く抱きしめてくれたので

私はクリス様の胸で声を上げて泣いてしまったのです。


暫くして私は泣き止み、今度は恥ずかしさで顔を真っ赤にしてクリス様から離れたのでした。


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