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第2話、冤罪と王国追放


私はあのジァキィー公爵の性格を考えると父親のギョーム公爵を宰相の辞任や閑職に追い落とす位では済ませないと思った。


多分、冤罪を捏造して何らかの処罰をしてメルセデス公爵家を潰してしまい、最悪は後腐れの無いように殺すつもりだろう。


私が考えを家族に話すと父親のギョームとジョージアお兄さんが同調して

「確かに!そうかもな、権力を握ったあのジァキィー公爵なら必ずやりそうだな」


それからしばらく家族で話し合い、明日は家族4人は絶対離れ離れにならないで。


冤罪を言われたなら様子を見て私の移転魔法で王都の外にある別邸に行く事にしたのです。


それからお金や宝石類、着替え、食料など大事な物を袋に詰め込み私の無限空間に仕舞い込み。


お父様は信用できる執事と侍女頭を呼び、明日もしも私たちに何か遭ったなら他の使用人たちに渡すようにと言い。


当分の間は生活できるお金を怪訝な顔をする執事に渡したのだ。


其の晩に私は10歳の時の出来事を思い出していました。


10歳になったばかりのある日、誕生日プレゼントの玩具に乗り、はしゃぎ過ぎて転んで頭を打ち気を失い2日間意識が戻らなかったのです。


意識が戻た時には、この世界では無い別世界の女性の生まれてから死ぬまでの記憶が私の頭の中に流れ込んで来て、私はパニックになり又意識を失い次に目覚めたのは5日後だったのです。


私が意識を失っている間、家族は交代でつきっきりで看病してくれていました。


私が完全に意識を取り戻した時は、何時もは一番冷静な父親が私を抱きしめて

「良かった、良かったと」

号泣したのが印象的でした。


意識が戻った晩には違う世界の女性の記憶が私に同化して違和感が無くなったのでした。


どうやら新しい記憶は私の前世の記憶で事故の影響で蘇ったみたいだなのだ。


前世は地球の日本国で日野浅子と言う名前で警察官をしていて、剣道4段、柔道3段の男顔負けなので女猛者と呼ばれていたのです。


26歳で暴力団の抗争の取り締まり中に流れ弾に当たり殉職したそうだ。


私は前世の記憶持ちとなり、前世の膨大な知識のお陰で、見た目とは違い26歳の知識で剣と魔法を使え。


特に魔法は想像力が大事だという事を知り

10歳(実際は36歳?)から魔法を研究して、この世界には無い独自の方法で無詠唱で出来るように成り。


この世界では類をみない魔法の使い手になったのです。


家族には前世の記憶持ちなど全部話したが以前と変わらず溺愛してくれている。


家族以外には聖魔法が人よりも優れているとしか言っていないで、全魔法が使えると知っているのは家族だけなのだ。


家族を助ける為ならば全魔法を使ってでも助けようと決意して、もしもの時に備えてするべき事はしたので何事も起きない事を願い眠りに付きました。


翌朝に目覚めると薄暗く外は雨模様で嫌な予感がしたが、早めに朝食をとり侍女たちにいつもより丁寧に着飾られて家族4人が揃って馬車で王宮に向かいました。


王宮に着くといつもならエスコートしてくれる王太子の姿は無く係りの者が聖女認定の儀の行われる控室に案内してくれたのです。


控室に入ると父親のギョームが

「おかしいな、王太子がイザベラを迎えに来ないし、私に仕える者も誰一人挨拶に来ないのも気になるが、どうも様子がおかしい」


聖女認定の儀が始まる時間の大分前に使いが来て認定の儀が行われる広間に行くと。


何時もの宰相が立つ陛下の横にはジァキィー・キタナァラ公爵が立ったいたのだ。


部屋に入りいつものように父親が陛下の近くに行こうとしたのでしたが。


陛下が

「そこで待て!。

メルセデス公爵お前はわしに逆らい、前王がつけた宰相の地位を良い事にわしのする事にことごとく反対し。


説教ばかりして来たがそれも今日で終わりだ。

キタナァラ公爵執政官、罪状を言い渡せ」


キタナァラ公爵が嫌みのある薄笑いをして

「メルセデス公爵、お前の罪状を読み上げる。

まず陛下に対する態度が不敬罪。

次に宰相の地位を利用した公金横領罪。

娘のイザベラを王太子の婚約者に押し付けて王国を乗っとろうとした反逆罪。

以上の罪だ」


王太子が立ち上がり

「王家をないがしろにした数々の大罪許されない事を知れ。

よって私とイザベラの婚約は破棄し、新しくキタナァラ公爵令嬢アクドナ・キタナァラ嬢を婚約者とする。

イザベラは聖女候補からも外して、本来ならばメルセデス公爵家は全員とも死罪だが陛下の恩情により。

メルセデス公爵家の取り潰しと財産没収して国外追放を言い渡す」


王太子の側で豊満な巨乳を見せつけるような胸元の開いた真っ赤なドレスを着た、王太子の新しい婚約者のキタナァラ公爵令嬢は口角を上げてニヤッと薄笑いを浮かべて勝ち誇った顔でいたのでした。


お父様のギョームが笑い出し

「アッハッハッハ、茶番劇もいいとこだ。

王国は王家の浪費で財政危機にあるのにどうするつもりなのだ?」


キタナァラ公爵が激高して真っ赤な顔で

「罪人が何を言う!お前が勝手に安くした税率を元に戻して、皇国の宝石鉱山を奪い取れば王国はもっと豊かになれるのだ」


メルセデス公爵公爵も負けじと怒鳴り返し

「税金を上げて、皇国に戦争を仕掛けるとは正気の沙汰思われん、そんな事をすれば王国完全には滅びてしまうだろう、そんな事も分からんのか」


私は、キタナァラ公爵に操られている、この愚王と次の王になる王太子ではお父様が言う通り、いずれ破滅するだろうと思い家族にだけ聞こえるように


「もうこれ以上は無理です。

このままだと王宮を出る前に殺されてしまいます。

手をつないで下さい、移転します」


私は移転魔法を発動させたのです。


王宮の広間からメルセデス公爵一家がアッという間に煙の様に消えてしまい。


移転魔法の存在すら知らない。

国王や王太子、キタナァラ公爵やその場にいた貴族たちは何が起こったのか分からず怒鳴り合いながら右往左往するだけだった。


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