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第11話、又も王国の暗殺者に襲われる


本当は3日位は魔の森で訓練する予定だったのですが、充分に魔法の威力や使い方が分かったので次の日には帰る事にしました。


帰りは馬をゆっくり走らせてのんびりと帰っていたのですが、峠の片側が崖の所が見えてくると私は王国からの脱出中に馬車が襲われた事を思い出したのです。


念のために探知魔法で辺りを探知すると峠の上に数人とその先の森に50人位の待ち伏せしていると思われる怪しい集団を見つけました。


私がクリス様に其の事を伝えて全員が戦闘準備をして進んだのです。


私は崖の上に瞬間移動して崖の上から大きな岩を落とそうとしていた5人を風の魔法で崖から突き落としてから大きな岩を同じく転がり落としました。


5人は悲鳴を上げて岩に押しつぶされたみたいです。


直ぐに瞬間移動で峠の道に戻ると待ち伏せていた者たちとクリス様たちが戦っており。


私も戦いに加わろうとしましたが、ジャン様やニューリ様、騎士たちが大暴れして賊たちを蹴散らしており、クリス様は氷の槍を上空に沢山浮かべてそれを賊に突き刺していたのです。


短時間で賊たちを倒してしまい、皆は私を見て子供みたいにドヤ顔をしていたので私は笑ってしまったのでした。


私は怪我をして倒れている賊を叩き起こして

「誰に頼まれたのだ?」

相手は

「フン、殺せ~!、絶対言わない!」


「ふ~ん、そうですか、」


私は何も言わずに賊の親指の爪を剥がしたのです。


賊は「ギャ~」と悲鳴を上げたが私は続けて次の指の爪を剥がして、次の指の爪を剥がそうとしたのですが賊は

「ギャ~、止めてくれ~、ヤジャリー王国にお金を積まれて頼まれた、止めてくれ~」


「もう一つ聞く、王国で私たちの馬車を襲ったのもお前達か?」


「そうだ、俺は暗殺集団の頭の命令で仕方なくしただけだ、許してくれ~」


私はお兄様を思い出して激情に駆られて物も言わずに賊の首を切り落として泣いていたのだ。


泣いている私にクリス様が駆け寄り私を優しく抱きしめて

「王国で君たちの馬車を襲った奴らだったんだね、賊が白状したよ、私も許せなくて全員切り殺してしまったよ」


私はクリス様の胸で暫く泣いていたのですが、皆が見ているのに気が付き恥ずかしくなり顔を真っ赤にして名残惜しそうにしているクリス様から離れたのです。


ジャン様とニューリ様も側に来てジャン様が

「馬車を襲った奴らだと分かっていたらもっと惨たらしくしてやったのに、クッソー、ヤジャリー王国の奴ら許せね~」


ニューリ様も何時もの言葉とは違い荒っぽく

「多分もう少ししたら、ヤジャリー王国が鉱山を奪おうとして戦争を仕掛けて来るから、その時は容赦しないで王国を潰してやる」


騎士さん達も

「俺たちの姫を襲うとは絶対に許せない、王国を亡ぼしてやる~」


私は「えっ?、いつから皆さんの姫になったの?」と呟いたのです。


クリス様は

「イザベラ嬢は皆に愛されているな、まっ、私が一番愛しているけれどね」


私は前世で26歳で死ぬまで男性と付き合った事も無く、今の16歳を足すと42年間も恋人どころか男っけ無しの人生だったのでどう対処してよいか分からず顔を赤くしていたのでした。


最近はクリス様が側によると意識してしまい胸がドキドキして顔をまともに見れないので困っているのです。


私はドキドキする胸を隠すために賊の死体を火の魔法で焼きにクリス様から離れて賊の死体を灰にしたのでした。


賊の後片づけも終わり馬を飛ばして城に戻ったのは夜が更けた頃だったのです。


次の日に皇帝夫妻に呼ばれて、何時ものリビングに行くとセリア皇后様が私を抱きしめて。


「ヤジャリー王国の暗殺団に襲われたのね、

恐かったでしょう?、貴方も~う我慢できませんわ、此方から攻めてヤジャリー王国を亡ぼしましょうよ」


「オイオイ、何時からそんな好戦的になったのだ。

もう用意は出来ているからもう少し待ちなさい」


それから魔道具の洗濯機と冷蔵庫の量産が可能になった報告をすると皇帝陛下が

「オオー、そうか、早かったな、ありがとう、値段はいくら位になるのかな?」


「原価は大銀貨5枚ですので、売値は大銀貨8枚位が適当かと思いますが」


「分かった、其の辺は財務部と相談して決める事にするよ」


「イザベラは姿形も良いけれど頭も良いのね、早くクリスと結婚して娘になってね」


「そんな、クリス様が私を好きかどうかも知りませんですし」


「何を言っているのよ、あの子は貴女に夢中よ、今まで女性に見向きもしないで男色の噂が出た位なのに、最近は貴女の噂ばかりで完全に恋の病にかかっているわよ」


私は何と返事をすれば良いか分からずにいると

皇帝陛下が

「その様子だとわしがお父さんと呼ばれるのも近いな、ワハハ」


私は顔が赤くなり本当に返事に困ったのでした。


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