第10話、魔物、魔獣と戦う
次の日は朝早く起きて朝食を食べた後にすぐに魔の森に歩いて入ました。
森の中は光が大木に遮られて少し薄暗くて、30分位歩くと「ブーン、ブーン、ブーン」と音がしてクリス様が
「まずい、大ハチの大軍みたいだ、魔法の用意をしろ~」
現れたのは体長40cm位の大きな蜂で数えきれない位の大軍でした。
私は火の魔法では森が火事になるので咄嗟に水魔法で絶対0度の霧を大ハチに向かって放ちました。
大ハチは凍りつきバタバタと地面に転がり落ちたので騎士たちが剣で刺し殺して回って魔石を取り出したが数が多く時間がかかったのです。
全部が終わり集合するとジャン様が
「イザベラ嬢の魔法は相変わらず凄いな、あの数では剣で殺している間にこっちも刺されて死んでしまうよ、あの霧は何なの?」
「あの霧は絶対0度でどんなものでも凍りつく魔法ですのよ」
クリス様が
「じゃ~、私は水魔法が使えるから出来るかな?」
「はい、出来ると思いますよ、魔法は想像力が大事なので頭の中でなるべく実際の霧を想像して発動して見て下さいね」
クリス様がしてみたが霧にはならないで小さい氷の粒が出来ただけでした。
それからクリス様は何回かしたのですが、やはり霧にならないので落ち込んでいたのです。
私は得意不得意があるので氷の礫や槍を作ってそれで攻撃した方が良いのでは無いかとアドバイスしました。
そんな話をしながら歩いていると前方の茂みから3mはある猪の魔物が出たのです。
ジャン様が剣を抜いて戦おうとしましたが、私が止めて。
「クリス様、氷の槍で攻撃して見て下さい」
クリス様が氷の槍を放つと猪の腹に突き刺さり猪は「ブッオ~」と悲鳴を上げたが倒れず。
こちらに突進して来たので私は風魔法で真空刃を作り猪の首に放ち首を切り落としたのでした。
猪は首から血を噴き出して倒れました。
見ていた騎士たちは歓声を上げ
「ワッオ~、流石に美少女戦姫だ~」
私は「ん?、美少女戦姫???」
ニューリ様が
「イザベラ嬢の二つ名だよ、アハハ!」
私は意味が分からず
「二つ名??美処女戦姫??まっ、良いか、
前世の猛者女よりはましだわ」
それからは私の訓練なので出て来る魔物に刀にビーム、雷、炎、等の魔法を付けて戦い威力を試したのでした。
20m位の大蛇が出てきた時は流石に驚いたが自分の体に風魔法を掛けて空を飛び回り大蛇を細切れに切り刻んのでしたが。
クリス様を始め皆様が怯えた目で私を見ていて。
「あり得ない、人間が空を飛び回ってあの獰猛な大蛇を切り刻むとは、美少女戦姫には絶対に逆らわない様にしないと」
と皆がささやいでいたのはイザベラ嬢に届かなかったのだ。
クリス様が私に近づき
「イザベラ嬢そろそろ帰ろうか?」
その時、誰かが大きな声で
「危ない~、弓矢だ~!!」
私が振り向くと私を目掛けて弓矢が飛んで来ていたので刀を抜いて矢を撃ち払い、矢が飛んで来た方向を見ると。
弓を手に持った、青鬼たぶんコブリンが5匹と2m以上はある棍棒を持った豚の赤鬼の多分オーガが二匹がこちらを見てニタニタしていたのだ。
クリス様が私の前に立ち
「イザベラ嬢、大丈夫か?怪我はないか?」
「はい、大丈夫ですわ、あれがコブリンとオーガの魔獣ですね?」
言うなり私は瞬間移動で驚いているコブリンとオーガの前の行き
「驚かしたわね、ご褒美よ」
刀に高温の青白い炎を付けて5匹のコブリンを切り倒して。
唖然としている2匹のオーガをバターを切るみたいに切り殺して相手の血が付かない様に瞬間移動でクリス様たちの所に戻ったのでした。
戻ると何事も無かった様に
「クリス様、じゃ~、帰りましょうか?」
「う、うん、帰ろうか、皆な、帰るぞ~」
何故かクリス様は焦った様に言い、ニューリ様や騎士たちはロボットみたな変な歩き方なのでどうしたのだろう?
どうやらオーガは騎士が10人がかりで倒すような獰猛な魔獣という感覚は無くて。
その辺の野ウサギを倒した位の感覚のイザベラを見て、皆が固まっている事には美少女戦姫イザベラは気がつかなかったのであった。
夕方には洞窟に戻り、私はやはり魔物や魔獣と戦い疲れていたのか夕食を食べて直ぐに寝てしまったのです。