02 ”日常だったころ”
時を遡り2021年6月中旬午前7時20分ごろセミが雄々しく鳴く季節になっていた。
改めて、俺の名前は神岡優真、4月3日に誕生日をむかえ17歳になった高校2年生だ。俺はあまりにも普通の高校生だ。
勉強の成績は中の下、運動も中の下かそれよりも下、友達の数はぼちぼちといる。しかし俺の身長は154㎝と高2では少し、ほんの少し、ほんとちょっと低いのだ。そうあまりにも“普通”である!!
・・・今は俺が通う高校である北山高校に向かうため通学路を歩き、通学路にある一軒の家の前にいた。
“篠崎”と書かれた表札だ。
そして玄関が開き、そこから美少女の幼馴染が出てきた。
・・・・なんてことはなく玄関から出てきたのは幼馴染ではあるがイケメンの篠崎慧である。
顔立ちが整い、髪色は茶髪に染め上げられ、最近流行りのツーブロックの髪型をしている。(茶髪は校則で禁止されております。)身長も俺と違い180㎝超えなのだ。
女子人気もやはり高い。当然だよなぁ~~~。ちっ!!
「ん?、今舌打ちしたか?」
(な、なんでばれてんだ!!心の中でしたのに!!)
「い、いやしてないよ!」
篠崎慧はふ~ん♪とからかうような笑みをこぼした。
(や、やっぱりばれてるような??)
「そ、そんなことより学校早く行こうぜ!遅刻しちまう」