第2記ー4 転換/共に斬り、共に貫き、ともに笑う
分割した分。戦闘メインとなります。
「……我々全員あの電気結構浴びてるからもう摘みでは…ええい! 構わん行け!」
『うおおおおお!!』
戦闘形態、雷竜へと姿を変えた虹夢。
その様子を見て前回の戦いを思い出し、どうしたものかとあれこれぶつぶつとデントリーは呟いたが、
もうどうにでもなれと言わんばかりに手下達へ攻撃するよう命令する。
「どうせなら色々大盤振る舞いで行け!」
「わかった……オオバンブルマイね!」
シザーに大盤振る舞いで行けと言われた虹夢は、
すぐさま迅雷竜突牙を雷覇翼斧と雷爪断弓とベースに分離させ、
ベースを雷覇翼斧の銃モードに取り付けた。
【瞬雷乱撃 散】
それから手下の怪人達に向けて弾丸を数発放つ。
だがそれは断速はかなり遅い。
遅いが故に怪人達を取り囲むように弾丸は存在していた。
そしてそれの一つに怪人が触れた時、
バチィッ
『!!』
弾丸はスパークを起こした。迂闊に触るとこれでダメージを負うというわけだ。
【轟雷瞬撃 落】
弾丸によって怪人達の動きが止まったことを確認した虹夢は斧モードにした雷覇翼斧に雷を貯め、
雷仁竜に頼んで空高く上げてもらう。そこから回転しながら落ちていき、
勢いよく怪人達の群れの中心に向かって雷覇翼斧を振り下ろす。
すると中心付近にいた怪人達に当たり、
その瞬間スパーク発生、中心付近にいた怪人達は弾け飛んで消えた。
「何!?」
「なんだ今のは!?」
「一撃で消えたぞ!?」
他の怪人達がその光景を見ておろおろとしている最中、
虹夢は武器を雷爪断弓に持ち替え、ベースを取り付ける。
【雷鳴鋭爪窮 乱雨】
そして天空に向けて雷の矢を放つ。
放った矢は天空にで多数の矢に分かれ、怪人達に降り注ぐ。
怪人達は手にもつ武器で防ごうとするが、数が多く幾つかは当たりダメージを受ける。
その間に虹夢は再び武器を迅雷龍突牙へと合体させ、弦を弾く。
すると迅雷龍突牙が輝きだす。
それを確認した虹夢を大量の電気エネルギーを回転しながらかき集める。
【雷龍覇邪一閃 嵐の型】
「はあ!」
そして一気に放出、すると雷は龍を形作り、螺旋を描きながら広がって怪人達を襲う!
「うわああああ!?」
「ぎやああああああ!?」
それをもろに喰らった怪人達は次々と弾け飛んで消滅していった。
だが中にはジャンプして回避した者達がいた。
虹夢は再び弦を弾くと、超高速でそれらに近づいた。
「う……」
「でいやああーーー!!」
【雷龍覇邪一閃 斬の型】
そしてすれ違いざまに切りつける。
切りつけられた者達は自身に帯電していた特殊電気が放電、
その際の衝撃波によって体を真っ二つされた。両断した彼らは弾けて消えた。
「もう一発!」
【雷龍覇邪一閃 貫の型】
みたび弦を弾き、虹夢は雷の龍を矛先に纏わせ、一直線上にいた怪人達を貫く。
怪人達はその際の放電の衝撃波で弾け飛び消滅。
「く、あそこまで大量にいた手下達がこうもあっさりと消えるとは……」
その様子を見ていたデントリーは、自分の手下達がほぼ一瞬で倒されたその光景に戦慄していた。
次は自分の番、そう考えた時、彼はどうやったら逃げられるかしか考えられなくなっていた。
「しかしそこで現れる真打ち! 名はもらえないぐらいの雑魚だけど真打ち!」
「!?」
しかし、虹夢の背後の地面から隠れていた雑魚怪人が飛び出し、虹夢を羽交い締めにした。
それをみたデントリーは好機と見て虹夢へと走り出す。
「「これで我々の勝ちだ!」」
そう言って喜んだ二人だが、喜んだのも束の間、
剣モードで飛んできたシザーによって雑魚怪人の羽交い締めが剥がされ、虹夢は自由になる。
「「何!?」」
【瞬雷乱撃 集】
【轟雷瞬撃 飛】
それにより驚いた二体の隙をつき、虹夢は再び迅雷龍突牙を雷覇翼斧と雷爪断弓とベースに分離させ、
雷覇翼斧にベースを取り付ける。
そして後ろの雑魚怪人に向かって雷によって断速が上がった弾丸を撃ちまくる。
「あばばばばばばばば!?が!?」
それをもろに喰らった雑魚怪人は弾けて消滅した。
その後、虹夢は雷覇翼斧をデントリーに向かって投げる。
「ぐは!?」
それは見事に命中し、デントリーは大の字に転倒する。
雷覇翼斧は虹夢の元へと戻る。
そして今度は雷爪断弓にベースを取り付け、矢尻を引きつつ雷を矢に貯める。
「く…ん? こ、今度は何をする気だ!?」
それを見たデントリーは恐れおののき、近くにあった板でガードしようとする。
「喰らえ!」
【雷鳴鋭爪窮 雷光】
その瞬間、虹夢は矢尻を離した。
その瞬間矢はすさまじいほど超高速で放たれ、デントリーを吹き飛ばしながら貫いた。
「ぐわあああああ!?」
矢を喰らったデントリーは消滅こそしていないものの、もはや満身創痍であった。
「決めるよ、シザー!」
「あいあいさー」
デントリーを追い詰めた虹夢は一気に止めをさす為、迅雷龍突牙と剣モードのシザーを構える。
「く、だがわかめ違う違う、ばかめ! それでは俺の剣にはついてこれまい」
デントリーの言う通り、両手持ち基本の迅雷龍突牙を片手で持ってデントリーと戦うのは厳しい。
だが今の虹夢にそれは関係ない。
虹夢は迅雷龍突牙からレコードを抜くと迅雷龍突牙をデントリーの方へ投げた。
「うお!?」
デントリーはそれをすんでで後ろに飛び退き避ける。
その一瞬の隙をつき、虹夢はレコードをシザーにセットしつつデントリーに接近する。
シザーには雷が迸り、ハサミのように展開された刃には雷で形成された刃が。
「何!?」
「「ハアァーーーーーーーーー!!」」
【翔雷 ナイティングブレイク】
その刃でデントリーのフック、剣を切り落としつつ、デントリーそのものをきりまくる。
その際に迅雷龍突牙を拾う。
「ぐお!?」
「はあああ!!」
その後、通常の剣モードに戻ったシザーと再び手に握った迅雷龍突牙でデントリーを突いて吹き飛ばす。
「さあ止めいけ!」
「了解!」
コウモリ状態に戻ったシザーは虹夢にデントリーに止めを刺すように言う。
虹夢はしっかりと了解と答え、
シザーから回収したレコードを再び迅雷龍突牙にセット、弦を弾いた!
「はああ……」
虹夢は迅雷龍突牙を構えつつ、雷を貯める。
【雷龍覇邪一閃 波の型】
「でやぁ!!」
そして龍型の電撃としてデントリーへとぶつける!
「ぐわああああああああ!? またこの技で終わりかーーーーーー!?」
パアアアアアアアアアンン……!!
その時生じたすさまじい衝撃波に耐え切れず、デントリーは弾け飛んで消えた。
「ふう、やっと終わった……」
「お疲れさん」
デントリー含め、全ての怪人を倒し終えた虹夢はヘナヘナとその場に座り込む。
シザーはお疲れと労いの言葉を送る。
「……ふ」
虹夢が全ての怪人を倒したのを見届けた雷仁竜は、虹夢の元へと向かおうとする。
(なるほど、あれがデントリーを負かしたやつか……ちょっかいかけてみるか)
「キシャアアアアアアアアアアア!!」
しかし、その前に海から何かが大しぶきを上げて飛び出した。
「! 何!?」
それにきがついた三人はしぶきが上がった方を見る。
そこにはまるで水でできたような、雷仁竜ほどの大きさの翼を持った蛇がいた。
「なにあれ!?」
それをみて虹夢は驚く。
「やいやい、いきなりでてきたなんだおまえ? 戦いはもう……終わってぶらーーーーーーーーーーん!?」
「シザー! うわ!?」
何か言おうとシザーを水蛇は尻尾で弾き飛ばし、虹夢をその尻尾を巻きつけて捕らえる。
「キシュゥィ……」
「うぐ……うあ」
水蛇は虹夢をギリギリと締め上げていく。
締め上げられている虹夢は呻き声あげ、苦しむ。
ザン!
「キシェェエエエエエ!?」
「うわ!?」
だがすぐに雷仁竜が水蛇の尻尾を切り落とし、虹夢を救出した。
「大丈夫か?」
「けほけほ……う、うん平気……」
雷仁竜は虹夢に大丈夫かと聞く。虹夢は咳き込みながらも肯定する。
その間にも水蛇は咆哮をあげて二人を威嚇している。
「まだ行けるか虹夢?」
「え、た、多分大丈夫」
「多分か……まあいい、俺の頭に乗れ!」
「え!?」
そういうと雷仁竜は虹夢を頭に乗せる。
頭にはちょうど立って踏ん張れるぐらいのスペースがあった。
虹夢を乗せた瞬間、雷仁竜に稲妻が迸る。
「行くぞ虹夢!」
「えあ、ん〜〜もうどうにでもなれ!」
虹夢がヤケクソ気味に了承したその瞬間、雷仁竜は水蛇へと攻撃を開始した。
「グオオオオオオ!!」
尻尾と翼を弓のようにし、雷の矢を水蛇に放つ。
水蛇は食らったらまずいと本能で察し避ける。
その隙をつき、雷仁竜は超高速で近づく。
「キシャエ!?」
驚く水蛇に雷仁竜が腕のカッターと斧型の翼を持って攻撃していく。
その攻撃により水蛇は確実に追い詰められていく。
「す、すごい……」
それを頭の上で体感している虹夢はただただすごいとして言えなかった。
「グオォ!」
「キシェエァ!?」
戻って雷仁竜と水蛇の戦い、雷仁竜の蹴りを喰らい、水蛇は海へと身を隠す。
「逃げた?」
「違う」
その直後、すさまじい速度で水蛇は突進してきた。
飛翔することで雷仁竜は回避するが、雷仁竜が元いた場所には大きな跡が残っていた。
「あれは喰らえないな……虹夢!」
水蛇の攻撃を見て、一気に決めようと考えた雷仁竜は虹夢に声をかける。
「え、何レイジ?」
「一気に止め行くぞ」
「! うん、わかった!」
とどめをしにいく、それを聞いた虹夢は尻込みせず、堂々と仁雷竜突牙を構える。
「よし……」
「キシャアアアアアアアアアアア!!」
二人がとどめをさそうとしているのと同じように水蛇も再び突進の準備をする。今度は翼を広げて。
「行くぞ虹夢!」
「ああ!」
意を決した二人。まず虹夢が迅雷龍突牙の弦を弾く!
「グオオオゥゥ……ゴアアアアアアアア!!」
雷仁龍はその身に雷を走らせる!
「キシャアアアアアアアアアアア!!」
「今だ!」
「…… !」
水蛇が突進してきたの見計らい、二人は雷のごとく、超スピードで突っ込む!!
【雷龍覇邪一閃 翔龍迅雷激進の型】
「「ハアアーーーーーーダァ!!」」
「ギシェェエエエエエエエイ!?」
ドバアアアアアアアアアンン……!!
水蛇はその突撃に貫かれ、すさまじい電流と共に粉砕、消滅した。
「やったな」
「うん……」
水蛇を倒し、無事戦闘を終えた二人。しかし虹夢の方はもう相当疲弊しているようだ。
「虹夢。あの時はごめん」
「え?」
雷仁竜がレイジへと姿を変え、シザーが戻ってきた後、
レイジは虹夢にごめんと謝罪した。
神社での一件について、かれはようやく謝罪をすることができた。
「いや、俺の方がごめんだと思う……だって、レイジ俺のために怒ってくれたんだし。」
虹夢もレイジに誤った。まあこっちは理由まだわかってないし、
そもそも今回の件については謝る必要はない。
「へい、へい……とりあえずその話は…そこまでということで」
「「よくない」」
「あ、はい」
ぶっ飛ばされたボロボロになったシザーが、
一件落着と思いきや長い不毛な争いが始まる予感を感じ取り、
いい感じになっているうちに締めようとするが二人はそれを許さなかった。
結局店主のおじさんが虹夢を仕事で呼びに来るまでふたりの謝罪争いは続いた。
ーーその日の夜ーー
夜、虹夢、シザー、レイジの三人は虹夢が家としている神社で床についていた。
虹夢が三人で寝たいといい、それをシザーとレイジが聞き入れたため、こうなった。
「レイジ」
「どうした? 虹夢?」
「……今日はありがとう」
「……それは、すでに爆睡しているあいつにも言ってやれ」
その後、二人はかなりいい顔して眠ったそうな。
ーー???ーー
「時はもうすぐ、来たれり!!」
『ウオオオオオーーーーー!!』
炎、マグマ、熱を彷彿させるものが渦巻く場所で、何が始まろうとしていた。
武器
迅雷龍突牙
龍の頭を模った矛先を持つ剣。突貫系統。
色は金色。両手持ち基本。
特殊攻撃時は特殊な電気と反応して通電、
その通電時に小規模な衝撃波を発生させてダメージを与える。
これは遠距離でも通電領域を調節すれば発生する。
この武器を使用しての必殺技
その一、
【雷龍覇邪一閃 斬の型】
超高速で敵に近づき、すれ違いざまに斬りつける。
その際に相手に帯電した特殊な電気が放電し、体の中で衝撃波を発し、切断する技。
そのニ、
【雷龍覇邪一閃 嵐の型】
回転しながら大量の電気をかき集め、放出。
放出された電気は螺旋を描きながら広がり、敵全体にダメージを与える技。
その三、
【雷龍覇邪一閃 波の型】
龍型の電撃を放ち、敵にぶつけ、その際に生じる衝撃波で、ダメージを与える技。
その四、
【雷龍覇邪一閃 貫の型】
雷の龍を矛先に纏わせ、敵を突く。
その際の放電と突きの衝撃で敵を粉砕する技。
その五、
【雷龍覇邪一閃 翔龍迅雷激進の型】
雷仁龍に乗り、共に雷となって超スピードで敵に近づいて貫き、粉砕する技。




