第1記-2 出会い/changing destinies
・・・書くことがない!
追記
書くことないと言ったけどあった。
シザーバットくんの声が福島 潤の声で脳内再生されるようになっちまった()
「おまえか、シザーバットに選ばれし者は?」
「え、選んだって?」
背中に斧の形をした翼を持ち、腕にはカッターのようなものがついた、
黄金の竜は虹夢を見下ろし、そう尋ねた。
一方、虹夢は一切状況が掴めていない。困惑している。
そこに拍車をかけるように、黄金の竜は虹夢に腕をゆっくりと振り下ろす。
「ちょ、ちょま!?」
虹夢はそこから飛び退いて腕を避けた。
「あ、危な!?」
いきなりの攻撃に、より一層困惑し、同時に焦燥し始める虹夢。
そんなことは御構い無しかのごとく、竜は再び虹夢へと腕を伸ばす。
それを見た虹夢は流石にやばいと思いその場から逃げる。
ヒュン ズドン……!
「え?」
しかし次の瞬間、竜が消えたかと思うと逃げた先に雷を伴って現れた。
「うそ!?」
驚く虹夢。そんな彼の前にシザーバットがパタパタと飛んでくる。
「ほらほら、早く戦わんと死んじまうぜ〜」
そういってシザーバットは剣へと変形し、
虹夢は剣になったシザーバットを手に取る。
「戦えってどうやって!」
「適当」
「えーー!? あーもうどうにでもなれ!」
いきなり戦えと言われ戸惑っている虹夢の叫びを文字通り適当に流すシザーバット。それにより更に戸惑う虹夢。
最終的には剣になったシザーバットを強く握り、竜に向かって駆け出す。
自身に向かってくる虹夢に、竜は右腕のカッターを振り下ろす。
「……っ!」
どんどんと迫り来る腕のカッターを、虹夢は右に飛び退いて回避する。
「!!」
カッターを避けられたことに竜は驚く。
齢14歳程度のものでは到底避けることはできない速度で放った攻撃だったからだ。
「よっと!」
そしてカッターを避けた虹夢は竜の腕に乗り、それを伝って竜の頭を目指す。
竜は自らの腕を伝って登ってくる虹夢を落とそうと左腕で攻撃する。
だが、虹夢はその攻撃さえも回避し、
バランスを崩しかけながらも左腕に着地、再び頭に向けて走り出す。
しかし竜もそのまま動かないわけも無く、左腕を大きく振って虹夢を振り払う。
「いっ!!?」
流石にこれはどうしようもなく、虹夢は大きく吹き飛ぶ…はずだったが、
シザーバットがコウモリ状態に戻り、虹夢を掴んで飛翔したため、
地面には落ちず、更には竜の頭を狙える位置まで移動していた。
「! よし!」
バンバン
それに気づいた虹夢は、攻撃を仕掛けるため、
シザーバットに剣になってもらうとバンバンと叩く。
が、シザーバットはまったく反応しない。
「う、さっきのに戻って!」
「え? ああはいはい」
反応されなかったことに少しムッとする虹夢だが、
すぐに気を取り直し、剣の形になるようシザーバットに求める。
それでようやく反応したシザーバットは変形し、剣へと変わった。
剣に変わったシザーバットを再び握り、
虹夢は竜の頭を目掛けてその刃をふり下ろす!
「ハアアアーーーーーーーーーー!!」
渾身の力を入れこめた虹夢の一撃は、まっすぐ竜の頭に向かい、直撃する。
キィィーーーーーーーーーーーン……
しかし、通常の武器ではないとはいえ、巨大な龍にはダメージは入らず、
逆に硬いものを思い切り殴ったかのような衝撃に襲われ、
虹夢はポトっと地面に落ちた。
「あ、あれ?」
なんか避けたあたりから行けそうと思っていた虹夢だが、
全然敵わず、どうして? という感じで困惑している。
竜はそんな虹夢を見てため息を吐き、「まあ十分か。」と呟いた。
「試練はここまでだ」
竜は虹夢にそう言った。
それを聞いて虹夢は頭に?を浮かべながら龍の方を向く。
“試練”という言葉に疑問を持ったようだ。
「試していたのさ、おまえのことを」
「へ?」
シザーバットに試していたと言われ、虹夢は困惑する。
何故そんなことをしたのか。
虹夢が必死になって考えていたところ、龍が話を切り出した。
「そのことについていう前に、お前が気になっている海賊について話そうか。…いや、まずは“あれ”を見てもらった方がいいか」
そう言って龍は虹夢の目の前に自らの前足を、裏を上にして持っていく。
虹夢はその前足の意味が何かわからなかった。
「乗れ」
乗れ、と言われ、初めて目の前の前足の意味を虹夢は理解し、
自分よりも遥かにでかい竜の前足に飛び乗った。
シザーバットもパタパタとその上に移動し、虹夢の隣に降り立つ。
「それではしゅっぱーつ」
シザーバットが出発と号令をかけた際、
竜がお前が仕切るなという感じで一瞬睨みつけたあと、
視線を前に戻して翼を広げる。
そして足場になっていた雲に飛び込んだ。
「うわ!……!」
それにより、一瞬だけ虹夢の視界が白くなる。次に視界が晴れた時、
虹夢の目には、天原市の町並み全体がはっきりと映っていた。
「こんなに広かったんだ、ここって」
空の上からの、普段見ることのできない光景を見て、
虹夢はこの町の広さを実感する。
竜は手の上の虹夢に気を使いながら、旋回して地上へと降りてゆく。
「着いたぞ」
地上へと着くと、竜は前足を下ろし、虹夢に降りるように促す。
虹夢はすぐにひょいと前足から降り、シザーバットもパタパタと離れた。
「あ、ちょうど飛ばされる前の場所だ」
どうやら降り立った場所は、
転送前にシザーバットと虹夢がいた海が見える道路のようだった。
その証拠にさっき置いていった、店長からもらった食材入りの袋がそこにあった。
「…そろそろだな」
「え?」
竜がそろそろと呟いた時、道路から見える海から、
バッシャーンと大きな音を上げて人型の怪物が出て来た。
「ふふふ、さて、今日は何をしてやろうかな。このデントリー様のフックの餌食になるものはいないか〜?」
人型の怪物、怪人“デントリー”はまるで水でできているかのような見た目で、
左手はフックとなっており、右手には剣を持ち、
背中にはアンテナがついた機械を背負っていた。
「何あれ?」
「あれが、海賊の正体だ」
「海賊? あれが?」
怪人を見た虹夢は呟く。竜は怪人を海賊と呼んだ。
「それでお前にやってもらいたいのは、奴らを倒すことだ」
目の前の怪人が海賊ということをまだ信じていない虹夢。
テレビで出てくる海賊とは全く違ったからだろう。
戸惑っている虹夢に、竜はとんでもないことを言った。奴らを倒せと。
そう言われた虹夢は「は!?」と驚きながら龍を向き、更に戸惑う。
竜は虹夢が戸惑っていることに気がついてはいるがあえてスルーし、
掌に雷を集め、そうしてできた雷の玉を虹夢へと送る。
玉は虹夢へと向かい、虹夢が触れると破裂、中から、
今ここにいる竜の姿を模ったような形で、
中央にギターのように弦が貼られている剣と、
英語で『Lightning dragon』と刻まれた黄色いディスクが出てきた。
虹夢はそれを手に取る。
「これは…」
「それは俺の力を存分に使うための武器、『迅雷竜突牙』と俺の力が刻まれた円盤『交輝レコード』だ」
虹夢が手に取った武器を眺めていると、竜が武器の名前を告げた。
「それを使って、戦え」
「え!? でもどうやって…」
竜は迅雷竜突牙を使って戦えと虹夢に言う。
いきなり言われた虹夢は混乱するしかない。
「ん、人発見!」
そうこうしている間に、デントリーが虹夢達に気づき、
虹夢達に向けて走り出した。
「来るぞ! 交輝レコードを迅雷竜突牙に入れろ!」
デントリーが接近してくるのと同時に、
竜は虹夢に、迅雷竜突牙に交輝レコードをいれるように叫んだ。
「く、今日二回目な気がするけど…もうどうにでもなれ!」
やるしかないと悟った虹夢は、
言われた通り交輝レコードを迅雷竜突牙にセットする。
…ジジジジビリビリ!!!!
「何!?」
すると、雷が迅雷竜突牙から発生、虹夢がその雷に包まれる。
そしてそれが消えると、中から姿が変化した虹夢が現れた。
髪は黄色く染まり乱れ気味に、瞳は緑色に。
衣装は和風な銀色の服の上に黄色の陣羽織を羽織ったもので、
衣装の至る所には青で縁取られた金色の雷が入っていた。
首には金色と青混じりの黄色のマフラーが巻きついており、
その先には龍の頭のような飾りがついている。
時折り音を響かせる雷をその身に纏う、勇ましき戦闘形態『雷竜』の誕生である。
「これは、いったい…」
自らの姿が変化したことに驚きを隠せない虹夢、
何故か先ほどよりかは静かだが、戸惑ってはいる。
「ち、姿が変わったところで!」
「!」
デントリーは変化した虹夢を見て一瞬戸惑うが、
再び両手の武器を構えて虹夢へ走り出す。
虹夢も一旦思考を切り替え、目の前の敵に集中することに。
そして迅雷龍突牙を構え、デントリーに向かって飛び出す。
「…始まった、始まっちまったよ…」
遠く、虹夢達から遠方の建物の屋上にて、
中華料理店ヒロモトにいた見た感じ女性にも見える風貌の男が、
苦虫を噛みつぶしたかのような悔しさを滲ませる声で呟いた。
「ああ、始まった。新しい『日常』が」
そして、どこともわからない暗い空間の中、
自らが持つ小さな画面に映る者達を見つめながら、一人の男が平坦に呟いた。
唐突の質問コーナー!
Q1.あの武器と円盤は誰が作ったんですか?
A1.古代の錬金術士がつくったもの。当時じゃなくてもオーバーテクノロジー。
Q2.武器が全部漢字なのにどうして円盤で横文字が使われているんですか?
A2.錬金術士が英語を見て、「あ、これ組み合わせたらかっこよくね!」的な感じになりああなった。
次回、戦闘。




