表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/12

第3記ー2 融和/レイジが聞く虹夢のこと 2

最近短い話ばかり書いてる気がする。

 ーーー理髪店スクルーーー


「お次は理髪店スクル店長、巣久留(すくる)(せつ)さんです!」


「よろしくお願いします」


「………………こちらこそ」


次に行った理髪店スクルでは、店長である巣久留刹が、レイジとシザーの対応をした。


巣久留が挨拶した後、暫く凝視した後、レイジはこちらこそ、と挨拶を返す。

先ほどの生肉店兼焼肉店充豚苑(じゅうとんえん)での話が最終的にバイトへの強烈勧誘だったため、

かなり、というか大分警戒しているようだ。


「それでお話というのは?」


「虹夢について」


「了解です」


巣久留の問いにレイジが答えるとすぐに、巣久留は自身と虹夢の話を語り始めた。


「彼がここに来るようになったのは一年と半年ほど前ですかね。その時は髪が凄まじく荒れていて、セットが大変でした。話を聞くと、どうやらヒロモトの店主から髪を切れって言われたみたいで。それでここに来たようです。それからというもの、彼は時々この店に髪を切りに来るようになりました。しかし、床屋は他にもあるのに、なぜ彼はいつもこの店に来るのか、ある時聞いてみると、『ここ人があまり来てなくて、なんかさみしそうだったから』という答えが返って来ました。この時私は、ああ、なんて優しい子だろう、そう思いました」


「なるほど」


巣久留の話を聞き、レイジは、虹夢は優しい子供であるという情報を得た。


「……それではバイトの話へ」


「お断りします」


その後に案の定バイトの話題があったが。



 ーーーファッションセンター相川ーーー


次にふたりが来たのはファッションセンター相川。この市では割と大きい部類の服専門店である。

ほぼ一族経営で事務員も店員もほとんどが一家というある意味すごい店だ。


「どうも、ファッションセンター相川アルバイト店員、相川愛子(まなこ)と申します」


「本日はお時間いただきありがとうございます早速ですが本題お願いします」


そこのアルバイト店員である少女、相川愛子が挨拶するが、二連続でバイト強烈勧誘であったため、

早く終わらせて疲労を軽減しようと、レイジは大分早口になってしまっている。


「わかりました。では、」


それを悟ってか、相川愛子は早急に話を始めた。


「私が彼を見かけたのは、三ヶ月前、店長と話している所でした。彼にとって服はお高く最低限度あればいいというもので、店で流行が過ぎて廃品に回す予定のものをもらっていました。なんともったいないかと思いました。それから私は、いつか彼に私がデザインした服を買ってもらい、いや着てもらいたいと思いました!それから私は時折来る彼を観察し彼の背格好、彼の好みを分析しそして今かれのための服を合間を縫って製作中であり…」


「シザー、これ聞く相手違くないか?」


「虹夢のことを周りからの情報から知るっていう企画なので間違ってはいない」


しかし、その話が段々と方向性が変わって行ったことによりレイジは話を聞く相手を間違ったのではとシザーを問いただす。

シザーは間違ってはいないと言った。しかし本人も流石にこれには引いている。


「ほい」


「ぐは!?」


そうこうしていると相川愛子の叔父でありこの店の店長、相川来根太(きねた)が相川愛子にチョップを加え、

彼女を強制的に停止させた。


「すみませんねえ〜。こいつ虹夢君を見かけてからというものなんかおかしくなっちゃって。仕事はちゃんとやるし友達とも普通に過ごしたりするんですけど、虹夢君のことを見たり聞いたりすると急に暴走し始めてねえ〜困ったもんですよ」


どうやら店長いわく虹夢のこととなると暴走するようだ。


「まあなんでこいつを止めてくれるやつがいてくれると助かるんですよーというわけでバイトしません?」


「「……しません」」


さりげなくバイトしないかとレイジは誘われたが、一つ返事で断った。何故かシザーも断った。



……続く。

次回は多分戦闘。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ