表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
丸ちゃん、取り合いっ子  作者: 森宮あや
1/1

丸ちゃん、取り合いっ子

丸はすくすく育って、形だけのお食い初めも済んだ。ちなみにわたしのお食い初めの時は、イチゴとパン粥だったらしい。うーん、ゴージャス‼️

さて、米子ちゃんのお父さんが、丸をケータイストラップにしてくれたので、わたしも鬼姑も、さっそくケータイに着けて、とても喜んでいる。

これは残念なことなのだが、舅も鬼姑も上手に丸を抱くことができるのだが、わたしも抱きたくて抱かせてもらうと、米子ちゃんに、

「おねえちゃん、危ない!危ない!丸を落とさないでね」とか

「犬とは違うんだからね!」

と怒られてしまうのである。わたしはすっかりしょげてしまった。

女はやはり子どもを産むと強くなるのだろうか。それとも米子ちゃんは、初めから強かったのかしらん。

わたしがしゃべりながらご飯を食べていたら、

「黙って食べる!」

と叱られてしまった。しゅん。

わたしが照夫に、

「米子ちゃんって、小学校で怖い先生なの?」

と聞いたら、

「うん。一年生なんて半泣きらしいよ」

と言っていた。恐ろしやー。

でも米子ちゃんはフォローのできるしっかり者で、後日、

「この間はありがとうございました。又遊びに行きます。家にも遊びに来てください」

とメールをくれたのだった。


さてさてもうすぐこどもの日。新築の家にこいのぼりが建てられるかどうかおしゃべりしていました。

でも、庭がコンクリートなので、残念ながら屋根より高いこいのぼりは建てられないらしく、鬼姑は、

「じゃあ、500円位のおもちゃつきお菓子のこいのぼりでも買ってやればいいのにねぇ」

なんて夢の無いことを言っておりました。


ちなみに米子ちゃんは、もうすでに次は女の子、と決めていて、

「おねえちゃんのお雛様はあるんですか?」

と聞いてきた。これにはみんなびっくり!

鬼姑から譲ってもらった五段飾りは、出すのもしまうのも大変だから、別にいいけど、もうひとつのお内裏様とお雛様の二人だけの飾りは、二十万円もして、それはそれは大切にしているのです。

いくらかわいい米子ちゃんでもあげられないよ。

それにしてもちゃっかり者の米子ちゃん。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ