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プロローグ


 いつか、大きなことを成し遂げたいと思っていたが、正直そんなことはできるわけがない。

 成功する奴なんてほんの一部ってことはわかっている。

 でも男ならだれでも憧れるんだ。

 世界を救って、英雄と呼ばれて、そして歴史に名を残す。

 そんな御伽噺おとぎばなしみたいな、夢

 だからかな。

 じいちゃんに、兵士として帝都へ来ないかと誘われた時、正直うれしかった

 今は、異種族とニンゲンの間で戦争真っ最中。

 なんでも、コフとか言う変な種族が反旗を翻して俺たちに牙をむいたらしい。

 帝都の軍の兵士が足りないとかで、おれも駆り出されることになったわけだ。

 ここで名をあげれば俺も、歴史に名を残すような大物になれるだろうか?

 そんな淡い期待を抱きながら。

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