断幕
「あぁ~、怖かった」
セフィルは怒るサラが怖くて思わずあの場を逃げ出した。
まさか、あのフィア将軍まで太刀打ちできないとは思わなかったと……あの時のサラを思い出し身震いした。
『そうですね。僕も遠目に見ていましたけど、本当に怖かったです』
「ハクアも怒られると怖いんだ」
精霊―――ハクアはセフィルの言葉に頷く
『僕ら精霊だって人間とあまり変わりませんからね』
「そうなんだ」
『あんなにいつも一緒にいたのにひどいですよ~』
「??……僕とハクアが契約をしたのは半年前だけど?」
何を言っているんだ?と首をかしげるセフィル。ハクアは
『そ、それでも、ずっと一緒だったじゃないですか』
とわざとらしく落ち込んで見せた。
「ごめんごめん……なあ、ハクア。僕が記憶を失う前はどんな人間だったんだろう?」
『さ、さあ?』
ハクアは首をかしげて視線を逸らした。
『でも、いい人だとは思います。ボクの目に狂いはありませんから』
早くこの話を終わらせたいというようにハクアは微笑んで、話題を変える
『今日の夕ご飯なんでしょうね?』
「さあ? でも、おいしいといいな」
『そうですね』
頷いたハクアはどこか悲しそうだった。
カレニツライトキヲアタエナイデクダサイ