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親愛なる母を

 私は、母を偉大な者にしたかった。もちろん、私にとっては母は偉大な存在だ。そうではなく、誰にとっても、人類の全てが偉大だと思う存在にしたかった。母なる存在、誰にとっても……ああ、そうか。その手があった。


 私は、私の家族を残して、人類を滅ぼすことにした。幸いにも、それを可能にするだけの力が私にはある。まず私の夫だけは殺して、シングルマザーになる予定の妹を保護する。その後は、もうみんな殺しちゃえばいい。


 そうしたら全ての人類にとって、ミトコンドリアは私の母から受け継がれたことになる。ミトコンドリアの観点から最後の共通祖先になる、〝イヴ〟を母が冠することになる。うん、偉大なる母に相応しい称号だ。


 あとは、私と妹の子孫たちが、どちらも繁栄する手立てを整えなくちゃ。そうしないと、母の偉大さが永遠のものにならないもの。

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