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男女平等
究極の男女平等が求められた結果、人類は雌雄同体になる道を選択した。
男女平等のためには、肉体の性能を揃える必要がある、という意見が多数派を占めたのだ。男の方が力が強いのは良くない。女にだけ妊娠というコストとリスクが生じるのは良くない。そういう声が大きかった。
妊娠の回避だけなら、卵生になる道もあったことは確かだ。しかし、それではコストとリスクは減りはするが、依然として大きい。それに力の強さは変わらない。これらは、主流派にとって受け入れられないものだった。
残るメインの議論は、脳をどうするかだ。男の脳にするか、女の脳にするか、はたまた雌雄同体の脳を新たに設計するのか。中々に難しい問題だ。




