025□強がりの結末【ヨミ】
たった独りで戦っていた彼女には見えなかった真実。
容赦ないシランに手を引かれ、彼女はようやくそれを知るのです。
そんな第二十五話をどうぞ。
「うっわー、うじゃうじゃいんな。シラン、離れないでくれよ?」
「わかっている。おいヨミ、お前は住人の避難だ、行け」
「イ、イエスサー!」
私は落ち着くために深呼吸を繰り返した。避難誘導です。いつもやっているようにやれば、大丈夫。
「ヨミ、本当に大丈夫か?」
「はいっ、大丈夫ですよ。お手数ですが、あの丸屋根のお家の前辺りにひょいと軽く投げてもらえますか?」
「えっと、ヨミを、ってことでいいんだな?」
「はい、お願いします」
「んー、んじゃ頑張ってな。ピンチの時はちゃんと大きな声で呼ぶんだぞ?」
心配そうにそれだけ言うとシン君は、いってらっしゃいと告げて要望通りひょいと私を投げた。その一拍前にシランさんの声が私にかかる。
「お前は馬鹿だがこんな奴らには負けないな?」
「はい! 行って参ります!」
何だかシランさんのノリが妙だが、それに対する私の返事も釣られていることがちょっとおかしい。そして清々しい。私を縛っていたものがひらひらと舞って行ってしまったみたいだ。だから私は身軽に動ける。上手く投げてもらえたので目的の場所に無事着地できた。早速近くにいた敵を薙ぎ払う。
それは小さな猿みたいな変異種だった。薄い紫の短い毛を全身に生やし、目が異様なほど引っ込んでいる代わりに垂れ下がるほど巨大な鼻が顔面のほとんどを占めていた。背丈は五十センチメートル程だが、酷い猫背でかなり小柄に見えた。指先は毛が少なく、今にも折れそうに思えるほど細く長い指が五本覗いている。それだけなら不気味なだけで怖くはなかったろうが、鼻に隠れるようにある口からはみ出した、まるでクワガタムシのような凶悪な牙があるため無視は出来ない。それに、猿を基にする変異種は大抵超のつく怪力を持つ。
「はぁっ!」
鋭い呼気と共に蹴りを放つ。それで三体の猿が転がる余地もなく吹っ飛んだ。これで六体無力化済み。流石に猿も学習したようで、警戒したように私から距離をとり始める。私は威嚇するように強く睨み付けると、踵を返し、目的地にしていた丸屋根の家へと入った。
「怪我はありませんか!」
「ヨミちゃん……」
家の中、物陰に隠れるようにしていたのは馴染みの老夫婦だ。逃げる間もなく囲まれてしまったのだろう。私は安心させるように微笑んだ。
「大丈夫ですよ。今回は私一人ではないので、直ぐに片がつきますから」
「もう自警隊の方が来て下さっとるのかい?」
私は今度は違う意味の笑みを浮かべた。きっとちょっと誇らしげで、和らいだものだ。
「いいえ。もっと心強い方たちで、私の──」
その先に続く言葉は呑み込んでしまった。きっとあの調子のシランさんなら怒るくらい力強く肯定してくれるだろうし、シン君は笑顔で、ロウ君は迷うことなく頷いてくれるだろう。それでも、勢いだけで決めていいことではないと思ったので言葉の続きは愛想笑いのようなもので誤魔化してしまった。
「さあ行きましょう。いつもの避難場所まで歩けますか?」
「走るくらい余裕よ余裕。なあばあさん」
「そうですよ。ヨミちゃんもあたしらばかりに構っちゃいられないでしょうし」
元気な笑顔で頼もしげに言うと二人は力強く立ち上がった。バケモンと戦えなくとも自分には負けない。それが老人の矜恃というもの、なんだそうだ。さすが伊達にこの世の中で長生きはしてないな、と感心する。
二人を阻む敵を蹴散らしながら進み、途中五軒ほど取り残された人を呼び集めると、村の少し奥にある建物へと導いた。それは入り口だけの小さな小屋だ。入ると直ぐに階段があって、地下の避難用に掘られた空間に続いている。
シン君とシランさんが引き付けてくれているおかげか、相手をする猿も大分少なかった。避難所に全員入ったことを確認すると、戸を閉め、改めて耳を澄ます。この辺り、猿がいる辺りにはもう人間はいないようだ。いるのは猿と戦う二人組と私だけ。幸い怪我人も出ていないようだ。なら早く追っ払おう、と気合いを自分に入れた。
「ヨミお疲れー!」
「シン君」
しばらく黙々と戦っているとシン君達に出会した。シン君はニコニコと労いの言葉を私に投げ掛けながら敵を牽制し、シランさんを気にかけ、度々援護していた。なんてそつなく器用に戦闘をこなしているんだろうか、と思わず感心してしまった。対してシランさんは随分と落ち着いたのか、冷静な足捌きと丁寧な剣筋で一体一体を正確に捉えていた。しかし二人共、見事に峰打ち。凄すぎるでしょう、それは。それもまたそつなく、特に意識せずにやっているようだった。……殺さずに守る。理想を地で行く人なのは知っていたが、本当に筋金入りだな、と思った。でも、嫌いじゃない。甘くて優しいものが私は大好きだから。
「お強いですね、お二方は」
「ヨミもこわいじゃん!」
「……はい?」
「おいシン、誉め言葉はもう少し選べ」
「はいぃすみませんっ!」
「……い、いえ、お気に、なさらず」
ドスの利いた低いシランさんの声に、シン君が私みたいになっていた。てかあんなに冷静に戦っていたのに……まだ、あれなのかと。あと『怖いじゃん』は『強いな』という意味なのでしょうか?
「ヨミ!」
「は、はい! なんでしょうか!」
「図書館や別の地区は問題なしか?」
「え、えと……」
さっき調べた時は何にもなかったはずですけど……と思いながら再び耳を澄ませようとするが。
「あのさーヨミ。やるなら安全なとこか、終わってからにしてくんないかなー」
「ええ?」
頭の後ろがヒヤッとしたかと思えば、ドサッという猿が落ちたような音がすぐ後ろでした。。
「危なっかしくてさぁ。二人分見てるとちょっと安全保障できねぇし」
「す、すみません!」
背後から襲い掛かった猿に気が付かなかった自分が恥ずかしくなって、頬が赤くなった。慌てて音を拾い易く安全な高所を探すがあまり高い場所が手近にない。それに、大分敵の数が減っていた。なら、決着をつけてしまった方が……早い。
「手早く行きますよっ!」
深く息を吸うと止め、前屈みになる。だん、と足を踏み出すと勢いよく飛び出した。走るというよりは跳ぶ、翔ぶ感覚。敵の間を駆け抜けると同時に腕を手を足を腰を全身を、駆動させる。一体ずつ捉えるのではなく塊で捉えて、突く、裂く、吹き飛ばす。
「ひゅぅっ」
息を使い切った頃には立っているのは私とシン君とシランさんだけだった。
「すっげえ! ヨミすげえ! ズババババって! うっひゃあー」
「ヨミ」
「っ、ふぅ……はい!」
今の動きで興奮したシン君が目をキラキラさせていたが、シランさんはあくまで冷静。淡々と私の名前を呼ぶ。息切れ中の私に間髪入れずの呼応は難しかったが、それでも早い方だった。なんせ普段なら全力出した後は半日以上、全身上手く力が入らなくなってしまうのだ。膝が笑って笑ってしょうがなくなる。でも不思議とまだ大丈夫だった。だから私はシランさんに応えられる。
私は改めて耳を澄ました。普段はしない音を拾え。異常を捉えろ。私はそのために在るから。
「っ!」
「あったか?」
シランさんの声が急に遠くなったように感じた。
「う、そ……」
「図書館なんだな?」
シランさんの強い声が私を呼び戻す。反射的に「はい」と答えていた。シランさんは険しい顔をより険しくさせるとシン君に向き直った。
「行くぞ」
「図書館が襲われてるってことか!」
「考えるのは後だ。疲労状態の兎は来れるのか?」
「え?」
私だと理解できたのは『兎』だったからか。真っ直ぐに朝日すら跳ね返す強情な黒が私を見ていた。待っていた。私はガクガクと意思に反して笑う膝を思いっきり掴んだ。
行けるよね? 行かなきゃ意味ないもの。私があそこを守らなきゃ誰が守るって言うの? そうです、私が守るんです。そう、決めたんです!
「行きます!」
「シン!」
「わかったから怒鳴るなよー。オレの耳もそれなりに良いんだぞ?」
ちょっと不満そうにシン君はぼやくと、私とシランさんを掴み上げ、走り出した。さっきまでずっと戦っていたはずなのに全く疲れた様子は見られない、軽快な足取りに本当に感服した。だってその上二人の人間まで抱えているのだ。ロウ君や私とも違うものだと思った。でもやっぱりただの人間でもなさそうだ。しかし尋ねるタイミングではないので、私は前を見た。
……と言うか、何故私はこんな緊急事態にそんなことを考えていたんだろう? 図書館が危険に晒されていることがわかったのに、不思議なほど心が静かだ。二人がいるからか、ロウ君が残ってくれているという安心感からか。
「直ぐ着くからきっと大丈夫だよ、ヨミ」
「ロウは強い。いろいろな意味でな。ある意味シンよりずっと強い」
「そうそう。オレ、ロウほど戦うの好きになれないしなー」
「俺はおつむの話をしている」
「オムレツ? いつから食べ物の話になったんだ?」
「……どう思う、ヨミ」
「あはははー」
空笑いしか出ませんってシランさん、と言いたかった。きっと知らない言葉だったんだろう。そしてシランさん、酷い。
「あ、見えた見えた」
シン君が言ったかと思うとブレーキをかけ始めた。よく考えるとかなりのスピードだった。しかしまだそんなに見えていないのにブレーキをかけ始めるのは……安全運転? いやいや、シン君は車じゃないですよ。
「あれは……」
「ってまだ随分距離ありますよ! シランさんも見えるんですか?」
「俺は目が割りと良いが。お前は聴力に偏っているのか?」
「そう表現しても、差し支えないと思いますね……」
実際視界は一般よりも狭いことを自覚している。目のつき方は人間と同じなのだが、知覚できる範囲が限られているようだ。視力が弱いというのとも少し違う気がするが……視力も良くない。あまり遠くはぼやぼやになってしまう。だから当然今あるこの距離ではロクに見えやしないのだ。
「なあヨミ」
「なんですか?」
トーンが下がったシランさんを不思議に思いながら答えると、シランさんは神妙な顔をして言った。でもシランさんの真面目の顔って少し笑いそうになるな、という考えが一瞬過ったのは内緒なのです。
「お前は図書館を守る、守らなければ。そう繰り返し言っていたな?」
「え、ええ。だって泉さんの、あの図書館で館長をなさっていた泉さんの意志を守りたいから。大切な場所を守りたいと思うのは、普通のことです」
「そうだな」
「……何が言いたいのですか?」
含みのある相槌に、いぶかしげな問いを返して首を傾げてみせた。しかしシランさんはそれ以上は言わず、ただ前を見た。まるでこの先に答えがあると言うように。
「あー、わかった! ヨミって一人で戦ってるみたいに言ってるから、ってあうっ」
「抜け駆け禁止」
「ひでぇよシラン〜」
鬼だ。自分を運んでもらっているにも拘わらず躊躇なく相手の脇腹を突いたこの人は、シランさんは。とつい思ってしまったらシランさんに睨まれたので考えないことにした。でもせっかくのシン君のヒントも私には効果がなく、何が待っていると言うのか、とちょっと怖くなった。しかし走っているのはシン君で、運ばれているのが私なのだから抗うことは出来ず──。
「ふふー、とうちゃーく! スケッチいたすぞー!」
「それ言うなら助太刀だからなシン」
「それ、助太刀って言いたかったんですか?」
「……二人同時に別々の言い方で訂正しなくたっていいじゃないかぁ。二重でダメージだよ」
到着早々深手を負ったシン君は、でも丁寧に私達を下ろした。シランさんは慣れた様子で素早く立ち上がると前方へ真っすぐに視線を向けながら私に話しかけた。
「いつまでも独り善がりな馬鹿兎に訊くがな。他にいないのか?」
「何の、ことですか」
まだ足腰が笑ってる私はよろよろとゆっくり立ち上がりながら問い返す。顔はまだ上がり切っていない。でもシランさんが笑っていることだけは伝わってきていた。一体何があると言うのかと、全身と戦いながら起き上がり。
「お前に見えてない大切なものの話だ! 同じ志を持つ、そう、お前の──」
視界が開けた。
私は息を呑んだ。
「お前の同志と呼ぶべき者たちの話、だな」
「同、志……」
みんながいた。
図書館の常連のおじいちゃん。いっぱいお話してくれるおばちゃん。遊ぼうと言ってくれる女の子。他にもたくさん私の大好きな温かい人がそこにいた。晴太君も、いた。
みんな、戦っていた。
「どう、して……」
「まだわからないのか馬鹿兎? 簡単だ。お前と同じなんだよ」
ホウキを振り回す女の子。木槌を叩き付ける青年。フライパンを構えたおばあちゃん。
みんな戦っている。何のために?
「ああ、ああ──」
そうか、と今初めて知った。初めて、わかった。なんて私は馬鹿なんだろうと思った。
「優しいお前が好きなんだ。本を大事にするお前が好きなんだ。図書館を守るお前が好きだから……戦ってるんだ。お前と一緒にな」
「ああ! みんな、ヨミ姉帰ってきちゃったよ!」
「良いんだって、いつかは知ることだったさ。それより、ヨミ、安心しろお! 俺らがちゃんと守ったからなっ!」
「図書館、ケガしてないよ。大丈夫なんだよ」
「ほらもうちょっとやぞ! もう一踏ん張りじゃ!」
「おおぉぉおおぉおおお!!!」
その呼びかけに応える声があちこちから上がり、空気を震わせた。
夢みたいだと思った。嘘じゃないかと思った。だってこんなにたくさんの人が私なんかを助けてくれるわけない。きっと泉さんの人徳と、みんなの図書館が好きって気持ちがあるからなんだ。でも、嬉しいよ、泉さん──。
「お帰り、三人ともっ」
「おつかれさんロウ。凄い人数だな、大丈夫か?」
ロウ君が私たちに気付いてやってきた。何故か図書館の屋根の向こうから。そしてひょいと屋根を飛び越えるとシン君の隣辺りに降りてきた。
「うんっ。みんな大勢で戦うの慣れてるみたいで上手くカバーし合って戦ってくれてるから心配はあんまりしなくて良いみたい」
「慣れ、てる?」
「そう。たまにこうやって敵襲があるとみんなで図書館を守ることにしてるんだって」
「えっ──?」
初耳だ、それ。だって今までそんなこと、なかったのに……。
「すまないね、隠すようなことして」
急に謝られびっくりする。振り返ると手に鍬を持った元気なおじいちゃん、俊蔵さんがいた。
「ヨミちゃんが気付かなかっただけで、随分前からやっているんだ、こういうことは」
「私が他に気を取られて、力使いきって疲れて倒れている間、いつもこうしていたんですか……?」
「そうだよ」
「どうして、どうして言ってくれなかったんですか!」
でもわかってる。私が守ることばかりに気を取られて、図書館を忘れていたんだ。だから代わりに……守ってくれていたんだ。
「泉が死んでから、ヨミちゃんはもっと無理するようになっただろう? 下手なことを言ったらもっと無茶して……ヨミちゃんまでいなくなってしまうんじゃないかとな、お節介ながら考えたのだよ」
「お前は周りが全く見えていない。わかっただろう? これがお前の現実なんだ、だからな」
ああ、もう、もう言わないで。優しく言わないで。諭すように言わないで。わかってるから。わかったから。
「もう、独り善がり、しませんっ!」
だからだからだから。
「ありがとう、ありがとう!」
独りじゃなかった。私は独りじゃない。そのことがどんなに素敵で優しいものか。
「図書館を守りたいと思っていたのはお前だけじゃなかったようだな。淋しいか?」
「さびしいわけ、ないじゃないですかぁ。シランさんは意地悪です」
溢れそうになるものを必死に拭うと前を見た。同志がいて仲間がいて、どうして泣いている暇があるというのか。
「もう一踏ん張り、頑張りましょう皆さん!」
「応!」
「ええ!」
「おー!」
一番怖かったことは泉さんがいなくなってしまったことだった。それからは一番私にとって怖いことは図書館がなくなることになった。それしかないと思ってしまったから。でも違う。無意識ではわかってた。だから図書館よりもそっちばかりに気を取られていたんだ。今の今まで。
私が守りたかったものは、怖がっていたものは、きっと──。
□ □ □
「話があるんだ」
敵を追い払い、一段落したところでシランさんが私に提案したのは、お人好し過ぎるものだった。まるで近所の子供の初めてのおつかいを心配する、ちょっと心配性なお兄さんみたいだった。
「一人で行くよりは良いだろう。俺だけじゃない、シンもロウもいる。その意思が、直接向き合うだけの意志があるなら来い。一緒に行って、一緒に聞いて、嫌なら一緒に文句言って帰ればいい。それだけだ」
言いたいことは言い切ったらしく、満足げな顔をするとシランさんはシン君らを呼び、宿へと帰ってしまった。私は急な話に棒立ちだと言うのに、無茶苦茶な人だ、と呆けた顔で思った。
「ヨミ姉?」
不安そうな呼び掛けにようやく我に返る。晴太君が声と似た表情になって私を見上げていた。きっと今の話を聞いていたのだろう。他にもそれらしき人達が、困惑したような、心配するような視線を私に向けていた。
私はぼんやりした顔をいつもの笑顔に切り替えようとして、やめた。愛想笑いも、強がりの嘘つきも、もう店じまいにしよう。
迷路は先が見えなくて怖いし、暗くて怖い。でも、誰かと一緒ならきっと大丈夫。
皆で選んで決めた道なら、たとえ一人でも胸を張って歩ける。私はまだまだ未熟なんだから、泣いて喚いてまた戻ってきたって、仕方ないと言って迎えてくれるよ。もう一度一緒に考えようって、言ってくれるよ。
それが甘えだとしても、ちょっとだけ。あと少しだけ。甘えて大人になりたいの。
身体は成長しなくとも、心は強くなりたい。独り善がりじゃない、本物の強さが欲しい。嘘を被らなくても、ちゃんと歩けるように。
「……すみません、内緒にしていたことがあるんです。その上、厚かましいことなのですが、その……相談に乗って、頂けますか?」
一緒に戦う仲間には、しなくてはいけないことだと思った。でも、本当は自分が決めることなんじゃないかと思った。
でも、違うみたいだ。
私を見返す顔、顔、顔。それはどれも優しくて、温かいもので。
私は目尻に浮かびそうになるものを必死に堪えると、心からの笑顔を浮かべてこう応えた。
「ありがとう」