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そして離婚後

作者: 小波

 私ったら近頃元の夫の良いところだけを思い出すほどに独り身に飽きてきてしまった様です。いい気なもんです。3年以上別れないと良いところ思い出せなかった様です。よほど自分が可哀想と苦しんでいたんだなぁとあの日の私を抱きしめに行きたいほどです。


 本当に本当に離れて良かったと言い切れます。ここまで心が立ち戻って過去を愛しに行けるのだから。素直な私は結婚生活の中でたくさん変わってしまいました。お互い様だということも今なら素直にわかります。私の友達も離婚組ですがやはりあの頃のあの子を思うと2人揃ってとても素直だったなぁと傷つきながらよく頑張ったねと言いたいです。あの彼も素直でした。あれから状況は変わったけれど生活全てが新しく生まれ変わったけれど、あの空気、感じ方、2人が笑顔だったこと、誰も戻れなくてもあの事実は変わらない。形は変わったけど、本質は消えないと思う。だからあれを永遠と呼ぶんじゃないかなと私は思った。

 そう思い、そのことを彼女に伝え彼女もあんな風に笑ってたなと思い出したり、そうやってると今の素晴らしさも突き迫ってくる。過去の自分も愛している。新しい季節へ足を踏み入れる前に可愛がろうと思います。


 助けてあげたいと思う人もいるにはいる。それはあの彼だ。だけど、もう手放そう。あの人が選んだのだから。心の中でお幸せにと願いつつ大切に生きてと祈りつつ、同じくらいの大きさの慈愛を私へ贈ります。


 悲しい出来事も全てその紆余曲折を含めて全部楽しい。映画を観るとそう思う。もっともっと歳を取ればわたしの過去へもそんな感想が生まれるのかも知れない。長く長く生きて愛が逞しくなるといいなと思いました。

読んで頂きありがとうございます。精進します。にこ。

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