108「ゴッドとお話しじゃね?」②
気づけば連載始めて二年が経っておりました!
現時点で862話! まだまだお話は進んでいきますので、何卒よろしくお願いいたします!
「門の神の奴、めっちゃ嫌われて草生えるんですけどぉ!」
「厄介な神でしたよ。我々は、世界への干渉は最低限というルールがあります。対して彼は、世界の干渉など知ったことではないと、まあやりたい放題です。我々のことを警戒していたこともあり、近くに出てくることはありませんでしたからね。ゴッド的にこういうことは言いたくないんですけど……」
すう、とゴッドは大きく息を吸った。
「ざまぁあああああああああああああああああああああああああ!」
「ゴッドめっちゃストレス溜まってたじゃん!」
「貯まりますとも! 彼のせいで書類が増えて増えて増えたんです!」
「ゴッドが書類仕事ってやだなぁ」
夏樹は苦笑した。
ゴッドもゴッドで大変らしい。
「ごほん。失礼しました。さて、報酬のお話をしたいのですが」
「報酬って、どうする?」
夏樹たちは小梅たちを見た。
「俺様は……金でええんじゃよ!」
「まったく小梅さんは……可愛いですねぇ。報酬とは別にお小遣いをあげましょう」
「わーいなのじゃ!」
「……小梅ちゃん」
「小梅さん、そりゃないっすよ」
現金な小梅に夏樹と銀子が微妙な顔をした。
「青山銀子さんには、古代のワインでも」
「あ、そういうのいらないっす! 飲んでバグりたくないっす!」
「……すでにバグっている気がするのですが」
「ひどくないっすか!?」
「いえ……単身で、新たな神々と戦い勝てる時点でどうかと」
「それじゃあ千手さんや征四郎さんもバグっているじゃないっすか!」
バグ扱いされた銀子が抗議する。
千手と征四郎が巻き込んでくれるな、と嫌そうな顔をした。
彼らは、夏樹のようにゴッドとフレンドリーに接することはできないようで、極力かかわりませんようにと飲み物と睨めっこしていたのだ。
「俺を巻き込むんじゃねえよ、青山。それに俺は虎童子の力を借りたから単身で倒したわけじゃねえ」
「私もあくまで月読様からいただいた神剣のおかげなので」
「それなら自分も魔剣のおかげっすよ! 夏樹くんみたいにバグってないっすもん!」
「俺だって由良みたいにバグってねえよ!」
「私も彼ほどじゃない!」
「――みんな酷い!」
よってたかってバグ扱いされた夏樹が泣く。
「君たちは楽しそうでいいですね。ゴッドもほっこりします。報酬に関しては後日にしましょう。あまり君たちを拘束してしまうのも申し訳ないですし、早く家に帰りたいでしょう」
夏樹たちに微笑むような仕草をしたゴッドは、報酬の件は後にしてくれた。
夏樹たちは、特別ゴッドに何かを求めるつもりはなかった。
しかし、夏樹が思いついたとばかりに手を挙げる。
「はい、ゴッド理事長!」
「どうぞ、夏樹くん」
「俺の報酬は、アマイモンたちを罪に問わないでお願いしまーす!」
夏樹は報酬にアマイモンたちの恩赦を求めたのだ。
絶望の神に本当の意味で味方はしていなかったアマイモンたち。絶望の神にとどめを刺したのは、他ならぬアマイモンだ。
だが、新たな神々サイドについたのも事実。
ゴッドが執りなしてくれるとわかっているが、友人となった彼らとすぐに会いたい夏樹は報酬として望んだのだ。
「じゃあ、俺様もそれでいいんじゃ!」
「私も同じくっす」
「なら、俺もだ」
「私もそうしよう」
「自分もそれでええよ」
「ボクも」
「私もです!」
「私も、かな?」
「アマイモンさんたちがいたからこそ救われた者もいますので妥当かと」
「ソーニャたんがいてくれればなんでもいいです!」
夏樹に続きそれぞれが続いてくれた。
「……いいでしょう。君たちの友を思う心にこのゴッド感動しました。アマイモンたちが罪に問われぬよう、ゴッドの権力を駆使しましょう!」
「さすがゴッド! さすゴ!」
「いやぁ、それほどでも――あります!」




