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046話 ホラー探索ゲームで館に火を放つ解決する暴挙策

-ギュノス国領-


オスロウの山脈を超え約1日。

この辺りはギュノス国領に入る。


しばらく歩くと小さな名も無い村が有り、そこで一晩過ごす事にする。

村は200名位の村民で成り立っている。


近隣のギュノス国の影響を受け、小さな村の雰囲気に最先端の機械技術が混在する何とも不思議な雰囲気の村だった。


民家等の建物は木造の造りなのに、酒場内にはテレビや電話に該当する機器が設置されており世界感を打ち壊していた。


確かゲームでは元ギュノス軍兵士長が中心で構成される開国レジスタンス軍の拠点となる村だ。


広くない村内をぐるっと回って見た所、そういった連中は見当たらない。

未だギュノス国は鎖国状態になって無いと思われる。


「見た所、レジスタンスは居なさそうでござるな。」


「まだイベントが進んでいないね。」


「では、ギュノス国の宝玉はまだ壊れて無い訳ですね。」


ハイメス国とオスロウ国の宝玉は破壊されており、残るギュノス国の宝玉が破壊された瞬間に暗黒神ザナファの封印装置として機能しているマザーブレイン中枢のセイフティーロックが作動し都市ごと鎖国状態となる。


設定ではギュノス国の人口は約1億人以上。

オスロウ国とハイメス国の戦争に参戦していた軍人と都市周辺警備に当たっていた兵士以外は都市内部に幽閉される。


内部で暮らす人間は外部からの攻撃に関しては、安全性の面では世界一と言えるかも知れない。

しかし食料の流入が無くなると同時に餓死者が発生するのは容易に想像が出来る。


戦争の為に遠征に出ていたギュノス国の精鋭兵士約400名が帰還。

鎖国された都市の城門前で、国家防衛の為に作成された「守護機械兵(ガーディアン)」との戦闘になり敗走。


残存勢力は都市開放の為にレジスタンスを結成。

その数約300名は、鎖国の本当の原因を知らないままプレイヤーに都市開放を依頼する。


都市を解放するには東西南北四つの大門を守護する守護機械兵(ガーディアン)を倒し、全ての施錠を解除し都市中央に聳え立つ都市運営の中枢機能「クリスタルタワー」に潜入する。


そして地下最深部に存在する、全てのAIを統括するマザーブレイン〖クトゥル〗を破壊しなければならない。


初めてこの場所の攻略を行った時にタワーなのに地下に有るとは・・・と最初疑問に思ったのが懐かしい。


一応理由が有り、最上階にはマザーブレインを弱体化させる為のウィルスアイテムが保管されている。


初めて攻略する初心者は、道のりは長くなるが最上階でアイテムを入手して最深部を目指す事が推奨されている。


ストーリーモードの「RTA」、俗に言うリアルタイムアタックをする場合や高レベルのプレイヤーは最深部に直行するのが定番だ。


「マザーブレインを壊さずに市民だけを解放する事は出来ないかな?」


「一応4体の守護機械兵(ガーディアン)を倒せば、一時的に都市は開放されますが・・・」


「一定時間で修復されて再度、守護機械兵(ガーディアン)と戦闘しないといけなくなるでござるな。」


「生活基盤が都市に有る1億人を避難させて、真面に暮らせる場所を用意するのは難しいでしょうね。むしろ残りたがる人が多いでしょうね。」


「やっぱりゲームのストーリー通りに進めるしかないのかな。」


「そう言う事でござるな。」


マザーブレインの破壊が暗黒神ザナファ復活に直結する。

もしザナファの封印を維持したまま国民を解放出来たら、そのまま平和な生活を維持する事が出来るんじゃないか?


初見プレイヤーでは無い私達は、その方法を模索出来るはず。

しかし残念ながら私は余り頭が良くない、作戦は社会人の皆さんに任せるとしよう。


「イベントを進めるなら、鎖国前にサクッとマザーブレインを壊せば4体の守護機械兵(ガーディアン)との戦闘を回避出来るし、宝玉が破壊されようが都市封鎖されないですよね。」


「ゲームとして割り切るなら、フラグ無視してショートカットになるけどね。たださ~、例えるならオール電化で電気が使えない都市になるんじゃないかな。」


ゲームではそこまで気にした事は無かったが、現実世界の様に暮らしている今となっては人々の生活に直結する事態や影響を危惧してしまう。


幾度となく感じる。

NPCと呼ばれる人々も、どう考えても生きている人間にしか見えないのだ。

感情が有り生活を営み、そしてそこには人生が有る。


私はもう街や村の人々をNPCとして割り切る事が出来なくなってしまったと痛感する。


「いっそギュノス国ごと火を放ち燃やしましょう。あいたっ!?」


咲耶がとんでも無い発言をしてDOS(どっちゃん)に叩かれていた。

コメント付き動画サイトのホラーゲーム実況で館に入らず火を放てと言う人が居るが、システム全てを全否定するのはどうかと思うよ。


まぁバズーカとか所持していて木製の扉が開けれないとか数十センチの策を越えれないとかは疑問を感じる所だけどね。


むしろ、バイ●ハザード系のゲームのクリア後に隠し要素として手に入るバズーカを使えば建物自体を破壊しながら進める様になったら、それはそれで面白いと思う。


咲耶はNPCと割り切っているから、何人犠牲が出ても気にならないのだろう。

私は既に割り切れない、人々との繋がりを感じてしまったからかも知れない。


国民の安全を確保しつつ暗黒神ザナファの封印を維持する。そして都市の運営を阻害しない方法は宝玉を破壊しない様にする事だ。


そもそも誰かが宝玉を破壊して回っている・・・何者なのだろうか?


ただ、今なら色々な作戦を試せるから、良く考えて行動しようと皆で話し合った。

お読みいただきありがとうございます。

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