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033話 強者の集い

魔法による強大な衝撃で城の大部分が崩壊する。

【索敵】にあった青いマーカーの殆どが消失していた。


恐らく、オスロウ城内部に残留していた近衛兵の大半がヴァッサゴの形状変化時に発動する極大攻撃魔法(アルティメルスペル)に巻き込まれて死んでしまったのだろう。


「大丈夫でござるか、シノブ殿。」


「私が回復魔法で癒しましたから大丈夫です、さぁ立てますか?」


2人が同時に笑顔で手を差し伸べてくれた。


・・・と思ったらお互い睨んで、また文句を言いだした。

私は片手ずつ手を握り、立ち上がりながらお礼を述べる。


サクラ達の話では味方の各軍に状況を説明し、一時休戦状態に持って行ったらしい。

各軍は警戒しながらも互いの砦で待機している状態だと話してくれた。


両軍の最前線に居た兵士達は咲耶の高威力電撃攻撃を見ている。


その咲耶が実はサクラと友人関係に有り、2人で停戦を申し出ているとなれば一時的にでも停戦をせざるを得ない。


サクラの実力もオスロウ国軍には知られている。

仮に両軍が2人にスパイ容疑や反逆者としての嫌疑を賭けた所でサクラや咲耶を止められる兵士は居ないだろう。


辺りを見渡すと豪華な部屋は屋根ごと吹き飛び、周囲は瓦礫の山へと変貌していた。


DOS(どっちゃん)はデイアの後方で待機し無事の様子だ。

クリス君とシグは瓦礫を押しのけ立ち上がる。


魔法耐性の高いシグが魔法障壁を張りダメージ軽減して無事だった様だ。


「勝ったのか?しかしまだ邪悪な気配が消えない。」


ヴァッサゴの姿は消えている、クリス君には自爆した様に見えたのだろう。


しかし実際は第2形態に変化する前の状態だ。

クリス君はその事を知らない。


DOS(どっちゃん)は銃を構え、周囲の警戒を怠らない。


「サクラ様!来て下さったのですね!」


「・・・お主、生きていたでござるか。」


サクラが不機嫌そうな表情でシグに毒を吐く。

シグはめげる事無く「サクラ様と人生を添い遂げるまでは死ねません!」と膝ま付きながら高らかに宣言する。


その光景を見て咲耶が噴き出していた。

ネカマに対して露骨な求愛をするイケメンと言う図は確かに笑える。


「デイア姫は相変わらず無敵ですね。」


「あら?咲耶さん、オスロウ軍は殲滅したのですか?」


「状況が変わったので、現在停戦中です。」


咲耶はデイアにも状況を説明していた。


一応ハイメス軍の最前線指揮官兼エースと言ったポジションだからかな。


さてと、第2形態の事はどこから説明すれば良いのか。

ここに居る7人はオスロウ軍最強の4人とハイメス軍最強の3人と言う豪華メンバーで、只今戦争の真っただ中なのである。


困ったな纏める自信が無い。


DOS(ドス)殿!お久しぶりでござる!」


「!?」


サクラが久しぶりに再会したDOS(どっちゃん)の手を握り、出会えた喜びを表現する。


DOS(どっちゃん)はサクラの声を聞いて少し動揺している様に見えた。

当然だ、聞き慣れた女性声優の声では無く男性の声そのものなのだから。


DOS(どっちゃん)機械種(アンドロイド)の為、普段から表情が変化する事は無い。


ゲームではモーション変化や絵文字・顔文字で意思表示出来るが、この世界はそう言った機能が無い。


しかし何だろう?

2年近く一緒にいたからか雰囲気でなんとなく分かる。


ネカマだった事はギルドメンバー程、驚くだろうとは思っていたけどね。


「デイア、私とDOS(ドス)はそこのシノブとサクラと仲間なのです。敵軍で同志に会うとは思っても見なかったのですが。」


「ならばそち達2人もハイメス軍に入れば良い。」


なんか済崩し的にハイメス軍に強制加入する流れなのか?

どのみち当初のイベントは崩壊しているから、偽国王を倒してオスロウ国壊滅的ENDになるのか?

でもクリス君や知り合いの兵士や冒険者とは戦いたくないな。


「ちょっと待ってください!サクラ様と使い魔のシノブさんはオスロウ国に所属する最強の戦士です!勝手に引き抜かないで頂きたい!」


シグが力強くデイアに異議を申し立てる。


「はぁぁ?シノブが使い魔ですって?どう言うことですか?サクラ!?」


そういう設定になっているだけなんだけど・・・


咲耶が怒りながらサクラに詰め寄る。

サクラは惚けた表情でそっぽを向く。


あの2人は、また揉め始めているし。


そうこう話している内に、周囲から異様な魔力を感じる。


【索敵】を使用すると巨大な赤いマーカーが見え始める。

黒く小さな塊が1ヶ所に集まり大きな塊へとなりつつある。


デイアも気が付いたのか即座に全体回復魔法を使用し周囲の怪我を癒す。

皆も改めて武器を構え、有事に備える。


「第2形態でござるね。ここからが強いでござる。」


「ビビっているのですか?シノブの事は私に任せて、逃げても良いですよ?」


咲耶が無駄にサクラを挑発する。


ゲームでもサクラは弄られ役っぽいポジションだったが、良く笑っておどけている印象だった。


しかし、咲耶がネカマだと分かってから以前と明らかに2人の対応が変わった様に思える。


お互い男性の声の煽られるのは勘に触るらしく、言い合いになるケースが多い様に見えた。


そうか、ゲームでは相手が異性だと思っていたから上手く立ち回っていたのか。

そう考えると合点がいく、なんせ私に対する態度はゲームの時と大差を感じないからだ。


これがネカマバレした人達の態度なのか?

私には男同士のじゃれ合いに見える。


「ほらほら2人共、皆で協力しないと倒せないよ。」


「まったくでござる!分かったか咲耶殿!」


「まったくです!理解しましたかサクラ?」


「・・・・・」


DOS(どっちゃん)は常に無表情だが多分呆れている、私には分かる。


瓦礫の無い少し先の開けた所に影の様な物体が集まり、巨大な黒い塊が徐々に生物の様な形状へと変化していた。


サクラが駆け着けた事でクリス君とシグの顔に少し余裕が出来た様に見える。

私的にもギルドメンバーの3人が居てくれるだけで超心強い。


いや、もう負ける気がしない!

お読みいただきありがとうございます。

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