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王子の苦悩  作者: 忍野木しか
最終章

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226/255

果てない航海


「誰だテメェは」

 早瀬竜司は般若の形相で唸った。その三白眼が凶々しい。顔立ちが整っている分、彼は表情が豊かだった。

 野洲孝之助の顔付きもまた険しい。薄い唇を厳格に結び、背筋を伸ばし、腕を組んだその立ち姿は堂々たるもので、特攻服の背中に描かれた“苦獰天”という文字が金色に輝いていた。

 彼らは第二次世界大戦末期の高等女学校を彷徨っていた。後の富士峰高校、その講堂である。

「誰だって聞いてんだよ!」

 白い土に塗れたすのこ板が校舎と講堂を繋いでいる。さわさわと柔らかなシダレヤナギの木陰がそんな渡り廊下を揺らいでいる。まったくもって長閑な風景である。そんな夏の景色を遮るように、一人の男が、講堂の扉の前に立ち塞がっている。白い羽織りを纏った年若な男。竜司と幸之助の野生的な警戒はその男に向けられていた。

「私の名前は園田宗則──ああ、待ちたまえ、決して怪しい者ではない」

 園田と名乗った男の両目には何とも柔らかな光が宿っていた。薄赤い唇には柔和な微笑が浮かんでいる。その山伏を思わせる格好さえ除けば、何処にでもいそうな痩身の優男であった。むしろ般若が如き形相で凄む二人の方が異様な雰囲気を醸しだしている。障子は胸を撫で下ろすと、歯を剥き出しにする竜司の袖をクイクイと引っ張った。

「ねぇ竜司くん、ちょっと落ち着こうよ」

「おいテメェ」

「もう、竜司くんってば!」

「その手に何を隠してやがる」

 園田の表情が変わった。柔らかな光が瞳から消え失せ、代わりに岩壁のような無機質な影が彼の瞳を暗く翳らせていく。

「そうか、そうか」

 園田はふぅと息を吐き出した。雑草にしがみ付く虫でも眺めるように、そっと視線を落とした彼は無表情だった。そうして彼が唐突に、クック、と喉を鳴らし始めると、障子はゾッとして後ずさった。薄赤い唇が細く広げられる。サディスティックな笑みが彼の顔に浮かび上がる。夜の森に迷い込んだ子羊たちを蔑むような。園田宗則はゆっくりと視線を上げていった──と、盛大に息を吐き出した。あっはっは、と、豪快に笑い始めた。もう堪え切れないと言わんばかりに腹を捩った。その痩せた身体からは想像も付かないほどの勢いだった。そんな彼の白い羽織りは夏の斜陽にほんのりと透けていた。

「いやいや、はっはっは、すまないね」

 園田は頭を下げると、右腕の袖を口元に寄せた。そうしてゴホゴホと咳き込む。そこで障子は彼の顔色が悪いことに気が付いた。どうにも具合が悪そうだった。ただ、その瞳には柔らかな光が戻っていた。

「他意はないんだ」

 そう言った男の羽織りが揺れる。

 取り合えずホッとした障子は、ともかくこちら側の乱暴者二人を何とかせねばと、キッと肩を怒らせてみせた。だが、すぐにその精一杯の表情と共にカチリと凍り付いてしまうのだった。

 園田の左手の袖口から現れたのは黄金色のリボルバーだった。触れれば皮膚が焼け爛れそうな怪しい光を放っている。障子は「ひっ」と喉を鳴らし、ヘナヘナとその場にへたり込んだ。

 竜司と孝之助は素早く目配せした。拳銃を持った見知らぬ男を前にして、二人は意外にも冷静だった。それは後の時代のはみ出し者である彼らが夜の狂気に適応してきたからである。

「ならば目的はなんだ?」

 孝之助はあくまでも上から目線で腰に手を当てた。孝之助と園田の間には十メートル以上の距離があり、もし相手に殺意があるとするならば、銃の間合いを越えることは不可能に近かった。

「これは護身用だ」

「護身用だと? いいや待て、そもそもこの国は今戦争中だろう。いったいこんな所で貴様は何をほっつき歩いている!」

「召集は見送られたんだ。この通り病弱でね」

 そう言った男の白い羽織りからさらに白い肌が現れる。男の言葉通り、その腕はひどく痩せ細り、蝋人形のように血の気がなかった。いいや、まさに蝋人形であるが如く、その腕からは人の気配が感じられなかった。

「ここには、そうだね、とある女性を追ってきた」

「んだよ、女教師にでも惚れちまったのか?」

 竜司はせせら笑った。この園田という優男におおよそ敵意がないだろう事を本能で察し、肩の力を緩めたのだ。それでもいつでも飛び掛かれるよう、その視線は抜け目なく細めていた。

 園田は少しだけ困惑したように首を捻った。すぐにまた柔和に微笑んだ彼は、何気ない動作で袖の内にリボルバーを隠すと、何やら気まずそうに肩をすくめてしまった。

「どうにも時宜に適わなかったようだ」

「ああ?」

「この辺りで失礼しよう」

「ちょっと待てや! テメェはいったい何者なんだ!」

「私は魔女狩りだ」

「魔女だぁ?」

「本来であれば交わることもなかった。が、これも何かの縁」

 園田はそう言って背中を向けた。すると講堂の空気に夏の温かさが戻る。その後ろ姿は格式高い神主のようで、日差しの中に薄れていく彼の影は、あるいは孤独な老人のようであった。

「では、よしなに」

 そんな言葉を最後に残していった。

 秋空を思わせる気まぐれな男である。

「何だったのだ」

 孝之助は苛立たしげに天井を見上げた。拍子抜けした様子である。竜司もまたイライラと頭を掻くと、腰を抜かしたままヘタレていた障子を引っ張り起こし、そうして握り締めた拳を見つめた。

「なぁ孝之助、とっとと出ちまおうぜ」

「ああ。だが、出口が分からんという話であろう」

「アイツらが心配なんだよ」

「分かっている」

 彼らは外に残していった他のメンバーの身を心配していた。富士峰高校の壁の内側で仲間たちが籠城しているのだ。もうすでに捕まってしまっているか。それともまだ激しい抵抗を続けているか。何にせよ、リーダー格である彼らが夢とも幻ともつかない奇妙な校舎を渡り歩いているなどと話にならなかった。太い眉をさらに厳格に歪めた孝之助は、ダンッと両足を揃えると、その純白の特攻服をバサリと揺らしながら「ハッ!」と荒々しい息を吐き出した。

「障子くんッ!」

 腹の底から声が轟く。

 孝之助の意志が講堂の隅々にまで響き渡る。

 障子の体がぴょんと真上に飛び上がった。犬の遠吠えに驚いた小動物のようである。

「シャキッとしたまえ!」

 そのままドスドスと純白の特攻服を靡かせた。

 障子は恐怖に震えてしまい、モジモジと体を小さくした。そんな彼の細い肩に孝之助の力強い手が掛かる。

「この夜の中心にいるのは君だろう! 君が我々を巻き込んだのだろう! つまり我々の命運は君に掛かっているんだ!」

 そんな真っ直ぐな瞳に射抜かれた。何の憂いも後ろめたさもない漢らしい視線だった。

「しっかりしたまえよ、障子くん!」

 障子は目を逸らした。それは先程までの体の芯が凍り付くような恐れからではなかった。スッと恐怖の感情は薄れてしまい、代わりに沸々と湧き上がってくる熱に、彼は唇を歪めてしまった。

「おい! 聞いているのか!」

「うるさい」

「なに?」

「うるさいって言ってるの!」

 障子の頬が赤く蒸気する。

「僕だって……僕だって巻き込まれただけだもん! ほんとに、全部全部全部、僕には関係ないことばっかだから! ほんとに意味分かんないし、てゆーか誰も頼んでないし、何も知らないし! ぼ、僕だって、巻き込まれて迷惑してるんだから! それなのに、なんで皆んな僕のせいにするの? なんで皆んな僕に押し付けようとするの? 僕は何も知らないって、何も知らないってば! 僕は王子なんかじゃない! だから何も知らないって! 何も知りたくなんかないってば!」

 障子は体を激しく揺すり、細い腕を振り回し、そっぽを向いた。そうしてすぐに後悔した。相手は年上であり、いかにも乱暴そうな格好をした男である。自分はいったい何を怒鳴っているのか。あまりにも失礼ではあるまいか。それでも怒りの熱は止まず、ただ、不安な感情も渦巻き、どうしていいか分からなくなって、あわやと涙を流しそうになった。障子はグッと唇を噛み締めた。

「なぁおいお前ら、そんな熱くなんなよ」

 見かねた竜司が間に入ろうとする。そんな彼を片手で制止した孝之助は、厳格に結んだ眉をそのままに、大きく肩を聳かせた。てっきり殴られるかと思った障子はギュッと目を瞑った。だが、一向に衝撃は訪れなかった。

「すまなかった。俺の言い方が悪かった」

 障子は驚いて目を見開いた。その純白の特攻服と合わせて、唯我独尊を体現したような男である。そんな孝之助がまさか謝るなどと思いもよらなかった。

「ただ障子くん、聞いてくれ」

 彼と同じ暴走族である竜司はといえば別段に驚いた様子もない。小柄で非力な少年に頭を下げる総長の姿を蔑むことも敬うこともない。むしろ障子の方を気にかけているようで、腰に手を当て、静かに成り行きを見守っていた。

「確かに君は巻き込まれた側の人なのかもしれない。望まずして夜の中心に立たされた男なのかもしれない。それはよく分かっている。だからこそ先ほどの発言はすまなかったと思っている。だがね、障子くん、だからといって立ち止まってはいけないんだ。嘆くばかりではダメなんだ」

 障子はやっと視線を合わせた。

 真正面から見つめる孝之助の顔には確かに暴走族の総長らしい険しさが備わっていた。だが、その堅苦しい太い眉や、薄い唇、余分なものが削がれた頬、脂っ気のない乾いた肌などは、どちらかといえば真面目な学生のようで、仕事熱心な教師のようで、道徳を重んじる男の誠実さが彼の瞳に溢れていた。

「人は誰もが望まずして何かに巻き込まれている」

 孝之助は話しを続けた。自信を失った弟を諭す兄のような表情だった。

「君だけではないぞ。男も、女も、子供も、大人も、赤子も、老人も。誰も彼もがどうしようもない何かに巻き込まれながら生きている。この社会に。環境に。人間関係に。感情に──。この広い星に生まれ落ちる事を望んだものなどいない。この果てない大海原を彷徨い続けたいと願ったものなどいない。いったい航海の先に何があるかなど誰にも分からない。どちらに向かって進めばよいのかも分からない。波に、風に、雨に、進路が妨げられる。飢えに、乾きに、病気に、体が蝕まれる。敵船に襲われる。船底から水が這い上がる。だが、それでも立ち止まってはならない。俺たちは進み続けなければならない。それが人生なんだ。それが宿命なんだ。君は男だろ。君は人だろ。どれほど現実が理不尽であろうとも、君の人生は君自身の手で切り開かねばならないんだ!」

 誠実な声だった。誠実な瞳だった。誠実な表情だった。

 純白の特攻服が夏の斜陽に薄れていた。

 どうしてこの人はこんな慣れない格好をしているのだろう。

 障子はふと疑問を覚え、口を開きかけ、すぐに首を振った。この人もまた必死なのだろう、と。もがき苦しみながら、それでも立ち止まることなく、無我夢中で自分の道を突き進んでいるのだろう、と。

 テメェの人生はテメェ次第だ──。

 そんな誰かの言葉を思い出す。

 障子は青い花に視線を落とした。

 薔薇は薔薇のままに生まれ薔薇のままに落ちるのか。

 果たして人間も同じなのだろうか。

 そっと薔薇の匂いを嗅いだ。いい匂いがした。ジッと薔薇を見つめた。美しかった。だが、心が打ち震えるような感動は覚えなかった。ただ、綺麗で、芳しい、青い花。

 乙女は皆んな、青い花が大好きなんだ──。

 確かに、プレゼントにちょうど良いのかもしれない。

 障子は薔薇の花を下ろした。陽の光に静かな講堂を見渡し、簡素な舞台の壁に掛かった国旗を見上げる。床を見下ろし、天井を仰ぎ見る。そうしてシダレヤナギの木影の揺れる渡り廊下に首を傾げた。

「えっと……こっちかも」

 そんな事をボソリと呟く。

 障子はやっと歩き始めた。

 途端に孝之助の顔に満面の笑みが浮かび上がるも、竜司のニヤニヤとした視線にハッとして咳払いをすると、また厳格な表情で「待ちたまえ、障子くん」と彼の小さな背中を追いかけていった。



 そこはまさに戦場だった。

 地を揺るがすような雄叫び。身も竦むような絶叫。月光を両断する刃。絶え間ない銃弾の錯綜──。

 夜の校舎だった。

 雄々しい悲鳴が、軍刀の一線が、拳銃の轟きが、柔らかな木造の校舎を傷付けていった。廊下に並んだ木枠の窓は無惨にも砕け、教室も同様の有り様で、抉れ弾けた床から漂う木の香りばかりが瑞々しい。そこに血を流す男どもの汗と、壁の内側から舞い上がるカビの臭いと、銃口から昇る硝煙とが混ざり合って、まさにそこが戦場であるが如く、木造の校舎は混沌とした闇の様相に呑まれていた。

 いったい何故こうも騒がしくなってしまったのか。

 二階の教室の壁もたれ掛かっていた睦月花子は大きくため息をついた。彼女の左隣では小田信長と宮田風花が恐怖と絶望に咽び泣いており、右隣では栗色の瞳を閉じた三原麗奈がウトウトとヨダレを垂らしている。一階へと繋がる階段はすでに花子の力で半壊させられており──校舎の倒壊の大半は花子が原因だった──二階の東側へと伸びる廊下にもまた残骸となった壁と机が山のように積み重なっている。西側へと続く廊下にのみ穏やかな夜の風が流れており、いったいどういうわけか、男どもの荒々しい息遣いや銃声がそちら側から響いてくることはなかった。

「たく、何だっつーのよ」

 およそ十秒の休息の後、やれやれと立ち上がった花子はバナナの皮でも剥がすように、もたれ掛かっていた教室の壁を廊下側に倒した。白い粉塵が巻き上がり、いとも容易く壁が崩壊する。その衝撃に信長と風花がこの世の終わりを見たかのような悲鳴を上げる。コテンと床に倒れた麗奈は眠気まなこと口元を擦りながら悪態を吐いた。

「ねぇ君、彷徨えるゴリラの幽霊さん、さっきからマジでうるさいんだけど。もしかして成仏させられたいのかな」

「うっるさいのはアイツらでしょーが! このヒョロガリ惰眠モブウサギが、うるさくて寝れないっつーならとっととあの暴徒どもを何とかなさい!」

 せっかく引き剥がした壁にパキリとヒビが入る。花子の焼け焦げた右腕には無数の青黒い血管が走っていた。

 いったいこの夜の校舎に何が起こっているのか。今や武装した暴徒ともいうべき戦中の男どもの視線は、全身に重度の火傷を負った花子と、透き通るような空色の瞳を持つ麗奈に向けられているのだった。

「てーか、なんで目の色戻してんのよ。巫女の目だっけ、なんか色々と便利なんでしょ」

 花子は眉を顰めた。流れ弾が足元に散らばっていたガラスを弾く。暴徒どもの怒鳴り声が破片を震わせる。

「まさかアンタ、この期に及んでサボろうってんじゃないでしょーね?」

「そうだけど」

「はあん?」

「じゃあ部長さん、後は頑張って」

 麗奈はそう言って、ジャージのネックラインをパタパタとはためかせながら「麗奈疲れちゃったー」と信長の肩に腕を回した。ボワンッと信長の顔に真っ赤な火が灯る。花子の額には青黒い血管が龍の如く走っている。

「懸命な判断だね」

 したり顔でそう呟いたのは長谷部幸平だった。パスンと掠れた音が流れる。壁の残骸に腰を下ろした彼は一人うんうんと指パッチンを繰り返していた。

 ふっと校舎に影が掛かった。

 気が付けば夜が明けている。黒い雲に覆われた空。半壊した校舎はそのままに、灰色の光が木造の校舎を透かしている。

 ダーンダーンという低い地鳴りが遠くの空を揺らめかせた。

 ジャージャーと小石がトタン屋根に雪崩れるような不気味な音が響いてきた。

 花子は舌打ちをした。また空襲が校舎を襲い始めたのだ。

「早過ぎだっつーの!」

 麗奈の瞳が空色に薄れていった。ただ、その表情に普段の冷淡さはなく、視線もまた西側の一点に向けられたままで、どうにも彼女はひどい焦燥感に駆られているようだった。

「どうしたってのよ、アンタ」

 花子は尋ねた。焼夷弾が講堂を破壊する。赤い龍が校舎を呑み込んでいく。

「早く道案内してくれないかしら? このままじゃウサギの丸焼きよ?」

 麗奈の足が動いた。何かを見ないように、何かに怯えたように、ジッと西側の一点を見つめたまま、歩みを進めていく──。

「花子くんッ!」

 聞き覚えのある声が響いてきた。

 奇声を上げ続ける宮田風花を肩に抱いていた花子はのそりと背後を振り返ると、壁の残骸を何とか越えようともがく徳山吾郎に向かって、呆れ返ったような声を上げた。

「タイミングの悪い奴ね。たく、焼け死にたくなかったら急ぎなさ……」

「た、助けてくれ! 頼む! 助けてくれ! 皆が、皆が大変なんだ!」

 その声は悲痛に歪んでいた。それは彼がこれまでに出したことのないような心の底からの叫びだった。

 そんな彼の異変に気が付いた花子は足を止めた。同様に麗奈も足を止めている。その瞳は浅い栗色に戻っていた。

「何があったのよ?」

「お、襲われたんだ! 武装した男たちだった! 我々は逃げ切れなかった!」

「逃げ切れなかったですって? アンタ、まさか……」

「い、生きている! 彼らは生きている!」

 吾郎の叫びが爆音を掻き消した。

 いつの間にか校舎はまた夜の静寂に包まれていた。

「絶対に生きている! だから助けてくれ!」

「何で分かんのよ?」

「死の現場を見ていないからだ」

 幾分か呼吸を整えた吾郎はそう断言した。その瞳には力強い光が宿っていた。

「だから彼らは生きている。絶対に。ここはそういう場所なんだ」



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