炎の海
とにかく、とにかく、とにかく、夏子ちゃんに会わないと──。
ズルリと足の皮が剥がれた。
五本指の赤い跡が黒く焦げた床に残る。が、それもすぐに大炎に呑まれてしまう。
しょう子ちゃんを探さないと──。
パックリと頬に亀裂が走った。
黒く焦げた皮膚からドロリと赤い跡が滲み出てくる。が、それもすぐに大炎に呑まれてしまう。
とにかく、とにかく、とにかく──。
赤い炎に世界が覆われていた。
それでも吉田真智子は足を止めなかった。
肉を焦がし、骨を焼き、人形のように短くなった手足を必死に動かしながら、灼熱の広間を這い続けた。
とにかく──。
もはや声はない。痛みもない。思考も定まらない。
それでもその木炭のように硬くなった体を引き摺り続ける。その魂で永遠の赤い糸を紡ぎ続ける。
ふと、萎んだ視界の片隅に炎の眩さとは違う何かの影を見た。影は複数からなり、さらにそれらは明確な意思を持っているようで、自然の法則に逆らい、炎の壁をすり抜けていった。
とにかく、逃げないと──。
吉田真智子はズルズルと体の向きを変えていくと、影たちの消えていった校舎の東側へと、滲み出る赤い糸を引き摺っていった。
校舎はまさに地獄絵図だった。
目を覆う全てが赤く黒く眩ゆく混濁し、その凶暴な光に衰えは見えない。足の踏み場もない灼熱の炎が終わりなく伸びていた。
野洲孝之助は決して立ち止まらなかった。止まったが最後、無情な業火の餌食となろう事は考えるまでもなかった。
いったい何故、崩れない──。
孝之助はクッと視線を上げた。顔のない人形が足元に転がっていたのだ。それらは炎に呑まれることなく、ただゆらりと揺れる赤い光の下に佇んだままであった。
太ももが縦に焼き裂かれる。気まぐれに太い尾を動かす炎はまるで怠惰な赤い龍のようである。
孝之助はグッと歯を食いしばると、未だ純白の輝きを失わない特攻服で体を守りながら、それまでよりも大きく足を前に踏み出した。
灼熱の牙が彼の肘に食い込む。
孝之助は戦争に散っていった祖先たちの勇士を想った。すると足元から溢れんばかりの勇気が湧き上がってきた。単純で夢見がちな男である。彼を彼たらしめるその根源はどうしようもないほどの他人への憧れである。物語のヒーローに憧れ、漢らしかった兄に憧れ、歴史上の偉人たちに憧れ、そして彼を打ち負かすライバルに憧れた。およそ七十年前の、世界を巻き込んだ戦争もまた、彼の想いの一つだった。いわゆる列強に名を連ねた当時の日本は西洋の支配者たちに対抗し得るだけの気概を持った東方唯一の島国であった。その大和魂を想うだけで、孝之助は、全身が打ち震えるほどの感動を覚えるのだった。
「新九郎! 止まるなよ!」
後ろは振り返らず、そう声を張り上げる。
「おう!」という低い声が返ってくると、さらに力の漲る思いがした孝之助は、ピンッと構えた純白の特攻服を前に押し出した。
爆炎と熱風が校舎を黄金色に光らせる。
孝之助は構わず炎を蹴り進んだ。
地を揺るがす爆撃が足元を斜めに揺らす。
孝之助はそれでも倒れまいと炎の壁に手を付いた。
煌々と燃ゆる火片が豪雨となって散る。
孝之助はただひたすらに前に進み続けた。
いいや、そうか──。
ふと、思う。
あの夜の静寂は空襲で焼け死んでいった者たちの願いだったのか──。
爆撃音は止まない。炎は勢いを増すばかりである。
足を前に出すと、パッと黄色い火花が広がった。視線を落とした孝之助は思わずその様子に見入ってしまった。どんどんと黄色い花々が足元に咲き乱れていく。あっと見渡せば炎はまるで風に揺れる赤い植物である。唐紅と黄金色の花々。もしやこの赤い光は世界を焼き尽くす龍などではなく世界を潤い充す草花であったのか。孝之助は傘のように掲げていた特攻服を下ろすと、赤い光のざわめきをジッと目で追っていった。
「おい新九郎。見てみろ」
孝之助は歩みを止める事なく、そう呟いた。
純白の特攻服に火が灯る。赤黒い光が白い影を崩していく。
「どれも均等に燃焼している。これはここが現実世界でないからだろうか。それとも稀な自然現象であろうか」
返事はない。気が付けば彼は一人だった。純白だった特攻服は既に半分が黒く煤け、剥き出しの皮膚が赤く焼け爛れている。
「愚か者め」
赤い龍の吐息が彼の髪を巻き上げた。足先から灼熱の蛇が這い上ってきた。
やっと我に返った孝之助は炎に喰われ掛かった特攻服を堂々と羽織ると、焼け固まり、白い脂の浮かんだ足をズルズルと引き摺りながら、赤い校舎を引き返していった。ただ延々と炎を踏み締めていく。時おり「新九郎!」と怒鳴ってみる。すると火の粉が無数の赤い虫となって口の中に飛び込んでくる。孝之助は息を止めた。苦しさは覚えなかった。
微かな声を聞いた。羽虫が耳に入り込んだのだろうか。頭を振ると髪が無くなっていることに気が付いた。徐々に声が大きくなっていく。耳元で音が重なり合っていく。
孝之助は足を止めた。はっとして、その声に耳を傾けてしまった。
それは絶叫だった。幾百もの、幾千もの、数え切れないほどの悲鳴だった。ただ、熱い、苦しい、という嘆き。救いを求める声。焼け死んでいった者たちの苦痛が彼の頭の中に響き渡った。
孝之助は視線を横に動かしていった。黒い影が見えたのだ。影はゆらりと現れては光に隠れ、そろりと顔を出しては炎に呑まれ、やがて業火の中からのそり、のそりと這い上がってきた。
ギリッと歯を食いしばる。すると頬に空いた穴から奥歯がボロリと砕け落ちる。気にせず足を前に引き摺り出した孝之助は、彼を取り囲む影をカッと睨み付けた。それらは黒く焦げた子供の腕だった。さらに眼底を赤く燃やす人影が炎の奥に佇んでいる。恨めしそうに。苦しそうに。悲しそうに。開け放たれた口からチカチカと羽を鳴らす火片が蝿のように溢れ出ている。
終わらない絶叫だった。嘆きの炎が一人の男を取り囲んでいった。崩れゆく特攻服と共に孝之助の体が永遠の炎に呑まれていった──。
「喝ッ!」
一喝。
威厳ある怒号である。
孝之助は目を吊り上げた。すると彼を取り囲む炎の勢いが微かに弱まった。灼熱の業火よりもさらに真っ赤に表情が煮えたぎっている。孝之助は、黒い灰と崩れ掛かった特攻服をそれでも颯爽と靡かせると、地を揺るがすような低い声を校舎に轟かせた。
「大和魂は何処へいったッ!」
怒りだった。苦痛に嘆く幾万もの悲鳴に対し、幸之助が覚えた感情は同情や恐怖などではなく、どうしようもない怒りであった。
憧れが変容した気持ちである。戦争など知る由もない時代に生まれた男である。かつての世界の支配者たち、列強に挑まんとする祖先たちの心を、知る術など彼にはない。ただ、想うばかりである。彼はその歴史に、無限の想像を膨らませていた。
「貴様ら!」
細く折れゆくばかりの黒炭。そんな足が大きく踏み出される。いったい何処へ向かっているのか。いったい何処へ向かわせればいいのか。孝之助はひたすらに怒っていた。激情のままに炎の中を突き進んでいった。
「それでも日本男児かッ!」
微かな笑い声を耳にした。
孝之助は怪訝そうに炎を睨んだ。延々と燃ゆる校舎。長いトンネルのように先は見えない。だが、確かに笑い声が聞こえてくる。まるで彼の言動を嘲笑っているかのようである。それは老人が喉を鳴らしたような響きで、子を持つ大人の含み笑いのようで、また、クスクスとした少女の笑い声のようでもあった。
「誰だ?」
孝之助は黒い肉の剥き出しとなった肩を怒らせると、笑い声の響いてくる方へと焦げた体を引っ張っていった。一歩一歩一歩。前へ前へ前へ。特攻服に純白の輝きが戻っていく。
やがて目の前に扉が現れると、孝之助はさして疑問に思うことなく、その冷たい取手に腕を伸ばした。いつの間にか笑い声は止んでいる。いつの間にか校舎に夜の静寂が戻っている。
扉はすんなりと横に開いた。孝之助の到着を待ち望んでいたかのようである。
夜の校舎にはコーヒーの香ばしい匂いが漂っていた。
野洲孝之助の白い影が炎の中に消えていった。
鴨川新九郎は浅く、ニ、三、と呼吸を繰り返すと、彼の側にいた二人の体をグッと引き寄せた。
もうずいぶんと歩き続けた気がした。だが、まるでそこが地獄の入り口であるかのように、炎の道に終わりは見えなかった。
「チクショウ……」
座ることも壁にもたれ掛かることも出来ない。校舎はいつまでもその原型を止めたまま燃え盛るばかりである。
新九郎はフラフラと歩みを進めていった。彼の足に潰された炎が煌々と薄く広がる。すでに放心状態の徳山吾郎は自分で立ち上がることも出来ず、姫宮玲華もまたいつ倒れてもおかしくない状態で、田中太郎のみがまるで炎を意識していないかのように平然と竹尺の木剣を振り回している。
正面で爆発音が鳴り響いた。校舎が大きく斜めに揺れる。炎は悠然と揺らめくのみである。
バランスを崩した新九郎は二人を抱き抱えたまま炎の海に倒れ込んだ。灼熱の業火に全身が包み込まれる。慌てて立ち上がろうと膝を焼き焦がした彼はハッと腕を上げた。天井からドロリと赤い炎が流れ落ちてきたのだ。低く唸った彼はそのまま数歩ヨロけた。赤々とした熱風が吹き荒れる。皮膚が焼け爛れ、縮んだ肉からブクブクと脂が滲み出ると、その臭気に鼻の奥を焦がされ、喉が溶かされていく。
新九郎は悲鳴を上げた。両腕で顔を庇いながら、炎の壁に向かって突進した。ゴオッと勢いを増した炎が彼の体に喰らい付く。赤い雨が彼の頭上に降り注ぐ。それでも新九郎は何度も何度も壁に肩を打ち付けた。炎から逃れようと絶叫した。だが、逃れられない。やがて新九郎は諦めたように炎の中に腰を下ろしてしまった。そうしてゆっくりと校舎を見渡すと、あっはっは、と乾いた笑い声を上げ始めた。もはや周囲には誰もいなかった。だが、孤独を感じることもなかった。炎の中でジッと膝を抱えた彼は何を考えることもなく笑い続けた。一向に涙は出てこなかった。だから必死になって笑った。
そこは炎の海だった。
延々と続く大海原を泳ぎ続けるなど人には不可能だった。
やがて体が沈み始める。新九郎は笑うのをやめた。それでも涙は出て来なかった。ただ、彼は静かに俯いた。「ごめん」と小さく声を落とした。
「馬鹿言ってんじゃないわよ!」
新九郎は微かに首を動かした。
炎を吹き飛ばすような声が聞こえた気がしたのだ。
「それでも超研の副部長か!」
それは怒鳴り声だった。
それは彼にとっては日常の、今となっては遠き過去の夢のような、何やら胸の内のざわつく、そして何処かほっとする、女の声だった。
もはや開かなくなった目を、それでも前に向けた新九郎は、焼けた唇で弱々しく「部長……?」と呟いてみた。
「しっかりなさい! 新九郎!」
ふっと微笑んだ新九郎はやれやれと肩を落とすと、赤い海に沈み掛かった体をのそりと起こしていった。
黒い影が揺れ動いた。
ゆらり、ゆらりと焼け焦げた女の体が、炎の中を蠢いた。
三原麗奈は空色の瞳を見開いた。
赤く燃え上がった廊下を這う人の影があった。いいや、髪も衣服も皮膚も焼失し、足の先から頭までもが黒い塊となったそれが、人の姿だとはとても思えない。だが、それは確かに動いていた。まるでただ墨と砂を捏ね上げただけの、子供が作った不格好な泥人形のようである。だが、それは確かに吉田真智子だった。
いったい何故死なないのか。いったい何故動けるのか。いったい何を求めているのか──。これ以上は想像もしたくない。
この残酷な舞台を描いた当の本人でさえ、そのあまりの異様な光景に、ゾッと背筋を凍り付かせてしまった。
「ぶ、部長さん……! 何してんの……!」
焦りのあまり思考が定まらない。吉田真智子の黒い体から視線を外せない。
彼女の数歩先では、睦月花子が炎の中に膝を付き、何かを叫んでいた。
瞳の色を戻し、そうしてやっと花子の方に向き直った麗奈は、その細い体に抱かれた大男の姿に「ひっ」と息を呑んだ。慌てて左の頬に指を当てた彼女は浅く呼吸を整える。そうしてすぐにまた瞳を空色に薄めていった。
吉田真智子の影が迫っている。
もはや一刻の猶予もない状況である。
「走れ!」
そう叫ぶと共に走り出した。
無数の炎の腕が廊下を埋め尽くすのと同時であった。
虫の息となった鴨川新九郎の体を素早く肩に担いだ花子は、さらに隣に立った麗奈の体をヒョイッと抱き上げると、赤い光を切り裂くような速度で駆け出した。麗奈はといえば、もはやされるがままである。熱風の吹き荒れる教室を過ぎ、火の粉の舞い散る階段を一歩で飛び上がる。そうして黒煙と火炎に視界の悪い二階に到達する。花子は二人を抱き抱えたままジッと耳を澄ませた。だが、巻き上がる炎と弾ける火花、連続する爆発音の合間に、微かな静寂が聞こえてくるのみだった。
「部長さん! 何してんの!」
ジタバタと麗奈の足が炎を蹴る。
花子は視線を動かさず「ああん?」と彼女を抱く腕に力を込めた。
「早く! 早く逃げて!」
「それはアイツらを探してからよ」
「アイツら?」
「憂炎とか信長とか、他にも迷い込んだ奴らがいるんでしょ?」
はっと麗奈は動きを止めた。黒焦げとなった鴨川新九郎の横顔が視界に映る。どうにも、もうすでに、死んでいるようにしか見えない。
ドッと心臓が収縮した。先ほどまでとは違った焦りが彼女の胸を激しく打ち震わせた。強張った指の先で左の頬をそっと撫でた麗奈は、花子を見上げると、栗色に翳っていく瞳をギュッと細くした。
「私を殺して」
「はあん?」
「早く私を殺して!」
炎の槍が花子の頬を掠めた。咄嗟に身を屈めた花子は階段の下に視線を落とした。
「私が死ねば皆んなこの檻から抜け出せるの! 今はそれしか方法がないの!」
階下は完全なる炎の海だった。
その中からゆらり、ゆらりと黒い影が這い上がってきた。赤く燃える炎の腕が浮かび上がってきた。
「だから早く!」
「アンタねぇ……」
赤い腕が花子の足元に向かって伸びる。まるで蛇のようである。花子はチッと舌打ちをすると、それを踏み潰した。だが、炎の海を蠢く腕は限りなく、キリがなかった。
「私の記憶を壊して!」
黒い影が二階に現れた。泥人形のように歪な肢体が花子たちの前をのたうった。その姿はもはや人に在らず。ただ、花子にはそれが救いを求める吉田真智子の最後の足掻きのように見えた。
「早くして!」
赤い腕が絡み合い、もつれ合い、炎の中を走り、凶暴な光を発する。
サッと身を捻った花子は迫り来る腕を交わした。麗奈と新九郎を抱えたままである。とにかく時間が欲しい。そう考え、炎に埋もれた廊下を蹴った。だが、走り出せない。気が付けば吉田真智子の黒い手が足首に張り付いていた。その動きは人のそれではなく、まさに悪夢のようで、逃れる術のない影そのものであった。
シャキン──。
白い雪が赤い校舎を舞った。
そして黒い腕が炎の海に落ちた。
鷹が如き眼光。白髪の巫女。姫宮詩乃は焼け焦げた腕を前に、裁ちバサミの刃に炎を揺らめかせていた。さらに空色の目を細め、三階から花子たちを見下ろしている。その背中には老女の孫娘である姫宮玲華の姿があった。老女の背後では、木剣を縦に構えた田中太郎と、炎に怯えつつも意識をハッキリとさせた徳山吾郎が背筋を伸ばしていた。
「憂炎! アンタら、無事だったのね!」
花子はホッと肩をなでおろした。
だが、田中太郎はそんな彼女に一瞥もくれない。何やらキリリと険しい表情で黒く焦げた女を睨み下ろしている。
「忌まわしき“怨霊”め」
そう叫んだ太郎は唐突に階段を飛び降りた。
「覚悟ッ」
あっと止める間もない一瞬の出来事である。
炎の槍が彼の胸を貫いた。麗奈の甲高い悲鳴が響き渡る。さらに赤い腕が彼の体を炎の海に引き摺り倒すと、花子は手足に青黒い血管が浮かび上がった。
「早くして!」
二人を抱えたまま、太郎の体を呑み込もうとする炎を蹴り飛ばした花子は、階段の上に視線を伸ばした。
「徳山吾郎! 憂炎を任せたわよ!」
「早く私を殺してっ!」
「んなこと出来るわけないでしょーがッ!」
「意識を奪えばよい」
ふっと白い影が花子の横を過ぎる。
同時に凄まじい爆発音が花子の背後で轟く。
咄嗟に身を翻した花子は燦々と照り輝く二階の廊下にうっと目を細くした。それはまさに太陽のようだった。そんな炎の底に白い影と黒い影が折り重なっていた。
「玲華を頼んだぞ──」
白い影が動いた。さらに黒い影も動かされる。
姫宮詩乃の表情は普段通り泰然としていた。
厳格な眼差しはそのままに、黒焦げとなった吉田真智子の体にしがみ付き、そうして一階の校舎へと身を投げた。
巫女の白髪が炎の海に落ちていく。二人の影が赤い光の底に沈んでいく。
「部長さん! 早く!」
麗奈の悲鳴が校舎を虚しく木霊した。炎の海は荒れ狂うばかりである。
「ぶ、ぶちょ……」
ハッと花子の視線が動いた。黒焦げとなった新九郎の鼓動を耳元に感じたのだ。
「だ……だ、だいじょ……じょぶ……すか……?」
青黒い血管が額を走った。ゴキリと骨の鳴る音が陰惨な炎を吹き飛ばした。
くわっと目を見開いた花子は、周囲を埋め尽くす地獄の業火をギロリと睨み回すと、青い瞳を涙で濡らした麗奈の首にそっと鬼の指を掛けた。




