8 少女
「ハック///♡」
「どうしました女神様?」
女神様とカキタ共和国に来て早二日が過ぎた。
僕達は都の冒険者ギルドで食事をしていた、
「私、こんなに美味しい料理食べたことなかった!!♡」
ぐはっ!? 何ですかその笑顔!! 可愛いだけでは表現できないその美しさそれなのにどこか儚げな瞳……
「えぇ、ここは海鮮物が新鮮ですからね」
「違うのハック……私、こういう食べ物があるってことが知らなかったのよ」
なんと? 確かにイプレ村は辺境な地ではあったが……美味しいものが……いや女神様が出した料理はイモ類ばかりだったな……なるほど肉という肉、それも魚肉を食ったことが無かったのであろう、
「女神様、たんとお食べください」
「うん///♡」
こんなことをここに来てほぼ二日やっている。
何故なら女神様は食と言うものを知らなかったのだから。 そのせいか、女神様は最初に出会ったときの痩せすぎな体が今ではスタイルの良い肉つきとその分女性として出るとこが少し……ぐふっ!?
「ハック?」
怖いです女神様無表情で僕のお腹を殴らないで下さい……それと勝手に僕の思考を読まないでください、
「何を思ってるかわからないけどハックの目が私の胸をじっーと見てたからだよ」
なんと!?
でも、良いです幸せです僕、殴られるのも貶されるのも女神様ならば本望!!
それに、あった時より少し自己主張もできてますし……ぐふっ!?
「何故です女神様……」
「今度は足をじっーと見てた……それと人前は恥ずかしいのハック///♡」
その言い方からすると女神様、人前じゃなければいくらでも見ても言いと……あっ嘘ですそんな目で見ないで下さい女神様僕の嗜虐心が興奮しますので女神様の言っている人前では抑制ができなくなります。
「ハック///♡」
「はいどうしました女神様?」
女神様はもじもじと僕に問いかけてくるお可愛いこと、
「今日は何をするの?」
今日、そう僕達はこの都に来て早二日と言った、その間の生活費としてこの冒険者ギルドで仕事の斡旋をしてもらっていた例えば魔物討伐とか薬草採集とかね。
「今日は休みましょう女神様」
「休む!?」
女神様は驚く、
「休みって家でゴロゴロしたり、遊んだり、友人と一緒に過ごすあの休みですかハック!?」
「そ、そうですが女神様……」
「はぁ!!」
女神様は口を開ける。 口を開けた姿も可愛い。
「えぇ、そんなに驚くことですか?」
「私、あの村ではゴブリンや村の人達に頼まれ事が多かったので」
花のティーンエイジャーと呼ばれる時をそんな物で潰されかけていたのか女神様……ならば僕の言うことはただひとつ!!
「女神様!! 僕とデートしましょう!!」
「デート?」
「はいそうですデートです!! 僕と一緒に都を見て回りましょう!!」
「それは何時ものことじゃないの……でもお願いします」
女神様は僕に右手を差し出して来たそれを僕は優しく握る、
「おいあんたら、そういうのは良いがちゃんと食っていけよ?」
白い服を来た男がカウンターの向こうから言ってきた、
「あっ、はい!!」
「はい!!」
そして僕達は食事を済ませようとした。
僕と女神様は食事を済ませギルドから出ると都の一番の商店街に来た、
「凄いよハック人が沢山居るよ!!」
女神様は見たこともない人の多さに興奮をしてらっしゃる、あっ跳ねないで見えますよ女神様……白か……。
「ハック行こう!!」
眼福眼福……。
「行きましょうか」
商店街では魚が沢山陳列されていた。
さすがは漁業で栄えてるだけはあるな……。
「ハックこの魚は何、他の魚と違って白くて手が一杯ついてるよ!!」
「女神様、それがイカですよ」
「イカ!?」
あっ女神様の動きが止まった。
「こ、これがイカ……」
「食べてみます?」
「えっ!? 食べれるの?」
すぅー。 どういう意味でしょうかそれは? 素直にこれが食べれるのかそれともここで食べれると言う意味だろうか……男としてここを間違えたら一生の恥間違えてはならない!!
「ここでは無理ですけど買ってギルドに持っていけば調理してくれますよ」
どうだ女神様一〇〇%の回答でしょう!!
「食べれるんだ……」
なん……だと……!?
ええいやけくそだ!!
「店主!! イカを一杯お願いします!!」
「はいよ!!」
店主は麻袋にイカを居れて僕にくれるそれに会わせて僕は銅貨を三枚と交換した。
「イカ……どんな味がするのかな」
隣の女神様はワクワクしてらっしゃる。
いいんですこれが僕の宿命女神様の思考には追い付けない。
そう思っていると、
「きゃっ!?」
女神様の悲鳴が聞こえた。
「どうしました女神様!?」
そこには女神様と他に一人の少女が倒れていた、
「大丈夫貴女?」
女神様はぶつかった人間を揺さぶるも彼女は気絶をしていた、
「おいあそこだ早く捕まえろ!!」
野太い男の声が聞こえると同時にそちらの方を見ると如何にも悪そうな男達が数人居た
僕は足を女神様の方に動くと、
「女神様この子が追われてるようですこの子を連れて逃げましょう!!」
「ハック///かっこいい♡」
僕と女神様と一人の少女の長い一週間が始まった。
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