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2 一夜を過ごして

「ハック///」


 女神様のその声で僕は起きた、すると隣には僕の腕に指を咥えながら名前を言うその姿まさに天使、じゃなく女神様だった。


 だがどうしてだ? 僕は昨晩、男を殺した後別々に寝たはずだった、


「ハック好きよ///」


 何と? どう言うことだ女神様が僕を慕っているだと?


 いや、確かに惚れる要素は色々あったとは思う、だがしかし、たかだか一晩でこんなにも親しくしてくるとは僕何かやっちゃいました?


 僕は顎に手を置いて考えたが何も思い出せない、


「ハックぅ///」


 また!? 僕は女神様の顔を覗いた。


「泣いてる……」


 何故だ? 何故泣いている、何かやっちゃいました僕?


「んっ、んん」


 女神様は光を感じたのか目をゆっくりと開け始めた、


「あ、ハック……」


「どうしました女神様?」


「どうして私の布団に?」


「えっ?」


 僕は困惑した……。


 自分の布団を見て昨日寝た布団と同じなのか確認した結果同じだった。


「女神様が僕の腕に捕まって寝てるのですよ」


 カッコいいぞ俺。 ナイスフォローだ女神様を傷つけずにすむ、


「えっ?」


 女神様はガバッと起きると、顔が赤らめると、


「ごめんなさいハック!!」


 そういって、立って部屋からでていこうとすると転んだ、


「大丈夫ですか女神様!!」


「だ、大丈夫、ハック私は大丈夫よ」


 目の視点が合ってなかった。


「大丈夫じゃないですよ、僕に任せてください」


 僕はそう言うと女神様の体を持った。


 何て細くて小さい体なんだ、是非守らせて欲しい。


「ハックぅ///」


 甘えた表情をする女神様は僕の胸に抱きついてきた、


「どうしたんですか女神様?」


「私から離れないでね」


 上ずった声でそう言って来た、告白ですか女神様?結婚しましょう。


「わかりました、結婚しましょう女神様」


「それは、ちょっとまだ早いかな///」


 可愛い、いいんですよ女神様、国教では何歳からでも結婚してもいいんですよ、例え0歳でも。


「ハック、流石にそれは無理だと思いますよ」


「女神様何がでしょうか?」


「0歳から結婚するのは」


 思考が読めるのか女神様。


「何のことでしょうか女神様僕はそんなこと思ってませんよ」


「大丈夫ですよ、私は貴方の考えることはわかってますから」


 この女神様は一体、僕の性癖をわかっているのか上目遣いで、そんなそんな惚れてしまうでしょうが、あっ惚れてたんだった。


「さて、着きましたよ女神様」


 僕はそう言うと女神様の部屋に送り届けた、


「どうして私の部屋がここだとわかったのハック?」


「は?」


 女神様のその言葉で僕は確かにと思った、いくら小さい家だとしてもかって知らぬ家のはずだがどうしてだ?


「いや、何でもないの気にしないでハック」


 女神様は僕の袖をギュっと握り涙を浮かべていた。


 感情が激しい女神様だなそこも可愛いんだけど。


「大丈夫ですよ、女神様、僕はどこにもいきませんよ、貴女の結婚するまでは」


 女神様は恥ずかしそうに顔を反らした。


 可愛らしいですよ女神様。

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