消失
こちらはひな月雨音様にお声がけいただいた
【盗作撲滅キャンペーン】の参加作品です。
【盗作】というものとはズレた内容の話となってしまいましたが、それでも少しでもなにかを感じて頂けると幸いです。
私はいつも、周りの人たちが持っている『もの』をみていた。
自分にも既に同じもの、似たようなもの、それ以上の素晴らしいものを持っていても、他人のもっているそれらのほうが何倍にも良くみえて。とっても魅力的だったから。
私も 一番のものを、もっていたかったから。
そう…強く、願いすぎてしまったんだ。
これは、消えてしまった私の話。
私自身の末路の話。
割れて砕けた鏡を見ては、自分の姿を探してる。
始まりとなったのは、たぶん。小学生の頃。
本当に些細なきっかけ。
友だちが新しいヘアゴムを買ってもらったって、自慢していた。可愛らしい猫さんだった。
私も猫さんのヘアゴムは持っていたんだけれど、その子のヘアゴムのほうがずっとずーっと可愛らしいものにみえたから
「それちょーだい」
って、ねだったことがあった。
だって周りにいるみんなが「いいなぁ」って、
「可愛いねー」って、褒めていたから。
私だって似ているものを持っていたのに、
誰にも。なんにも言われなかったから……。
なんでだろう?って、不思議に思ったんだ。
そしたらさ、私のよりもこの子の持っているもののほうが、よっぽど価値のあるもので、とってもいいものだったんだって思ったら。なんだか無性に…羨ましくなって。欲しくなった。
私もこの子みたいに、同じものを持ったなら。
この子のようになれたなら。みんなが褒めてくれるかもって。
自分のものなんかより、他人の持つもののほうが
魅力的で、一番で、価値のあるものなんだって。
そうやって思うようになった私は───それからだ。
もとからある自分のものには興味はなくなり、代わりに他人の持つものすべてを欲するようになっていた。
そうすれば、自分の中の何かが満たされるような気がしたから。
奪うように真似をしては、
『そのもの』になろうって、変わっていったんだ。
あの日からずっと、大学生になった今でも。
それは病的と言っていいほどの執着となってあらわれていた。
強欲で、欲しがりで。いつもいつも周りの人たちが持っているものを見ては羨ましがって。嫉妬して。身につけて。
挙げ句の果てにはそれを取り上げることも厭わない、利己的で、独り善がりの私が見事に出来上がっていた。
そしてその範囲はとどまることを知らず、他人の恋人にまで手を出すほどとなっていた。
これでようやく、私が一番。
みんなの『持つもの』全部、ぜーんぶ私のものに。
みんなが羨む、私となれた。
そんな私の現在の姿を、鏡に映す。
髪型も 化粧も アクセサリーも 服装も。
なにからなにまで、全部。
他人から奪い真似たものでできていた。
そこに、本当の私の姿はない。
真似して出来た、偽者の型。
それに気づかない私は今日も、誰かのそれを奪りにゆくのだ。
なんにもない。継ぎ接ぎだらけの私の姿で。
───次はもっと『いいもの』を。
本当は持ってる『私の輝き』それなのに。
自分らしさを忘れた私は『欲にまみれた私』を連れて、雑踏の中へと消えてゆく。
薄れていって、忘れ去られた私の姿は
割れて砕けた鏡の中へと、置き去りにして。
『私』という『個性』はもう。なくなっていた。
お読み下さりありがとうございました。
作品のメッセージとしては、いくら他人のものを奪って真似したところで、そのものにはなれないんだよって。自分は自分なんだから、他人になる必要なんてない。憧れることはいいけれど、自分らしい『個性』があるのだからそれを大事にしてほしい…みたいな感じを書きたかったのです(^-^; なんとなくでも、そういったものを感じとって頂けたら嬉しいです。
なので今回の【盗作】で考えてみると、作品はそれを書いた人のものであり、自分のものではないのだから自分らしい作品を書いて下さい。ということを伝えたかったんです。盗作はいけないことですから…。
なのに文章力や表現力がないもので、このようなワケの分からん作品となってしまってすみません(;ω;)
最後に。『自分らしさ』を大切に。皆んなが皆んな
自分の創作を自由に楽しく。盗作するのではなく、
自分の書きたいものを書いていって下さいね^ ^
※後ほど文章の書き足し、修正をさせて頂きます。




