俺様様は生徒会長様でした。
テクテクテクテク……
「ここどこ…?慶太どこ?ここどこぉぉぉぉぉぉ!」
…皆さんこんにちは。
わたくし近藤 愛斗は只今絶賛迷子中でございます。
…誰か助けてくれますか?(´πωπ`*)
「どうして学校に森があるのぉぉぉぉ!」
そう。学校に森があるのです。…なぜ?
さっきまで慶太といた筈なのに…
転校初日で迷子になったらもう戻れない。
終わった……
慶太いないし ここら辺誰もいないし
ていうか、誰かにあっても慶太がいないと話せない。
「けーたぁ…」
もう俺泣くよ?ってそんな時。
トントン。肩を叩かれました…もしかして慶太⁈
「けーたぁ!」
誰かなんて考えずに抱きついた。
ん?なんか違う。
見上げると、それは慶太じゃなく何だか怖そうな人でした。
「だ、だれ…?」
けーたじゃないって分かって不安が一気に襲いかかる。
「誰じゃねぇ。俺様は俺様だ。しらねぇ奴なんていねぇだろ。」
なぁんて言う怖い人。
「あ…ぅぁ…」
何かすっごい怖いよこの人!
俺もう喋れなくなっちゃったし。。。
「で?お前は誰だ」
「…ぅ、こ、こんろぅ まなとれす…」
何だか呂律が回らない。
「ふーん…お前顔は良いな。」
くいっと顎を持たれる。
「〜〜〜っ」
やだやだ怖いよこの人怖いよぉぉぉ!けーたぁ…
俺はついに涙目に。でも泣かないんだからなっ!
「お前、今日どうだ?」
なんて、意味の分からない事を言ってくる怖い人。
「…ゃっ……こゎぃ……ぁぅ。」
「あ?何がだ。」
あなたがです〜〜〜っなんて言えなくてそれは…なんて口ごもっていると、
「ちょっと龍!こんな所にいたんですかっ⁈」
メガネの救世主が現れました。
「龍?その子は誰ですか」
俺が振り向くと、「転校生じゃないですか。」ってメガネ様。
助けてくれたから様って付ける事にした。
「近藤 愛斗で間違いないですね?」
「ぁぃ。」
なんで俺の名前知ってんだろう?
何か俺の名前出回ってんの?狙われてる?
こ、怖っ!
「可愛い顔してますね。」
唐突にメガネ様
ぇ?ていうか、俺男だけど。
「ぉ、おれ、男だからかゎぃくな…ぃれす。」
「ただ、もう少し顔をあげたらどうですか?可愛い顔がよく見えません。」
ニコッと綺麗に笑うメガネ様。
「ぁ…ぇっと、その…」
やっぱ慶太がいないと俺…
ていうか、慶太どこ…?
俺の大好きな慶太ちゃんは?←
「おい皐月口説くのやめろそいつは俺様のだ。」
って!俺は俺のものだっツーの‼
な、何言ってんだ俺様のものとか。
なるなら慶太のに…って俺何言って!//
「愛斗どうしました?顔が赤いです。」
何時の間にかメガネ様に愛斗って呼ばれてました。
「ぁ…ぅ、、、ぃゃ…///」
顔を更に下に向けて答えた。恥ずかし…
下を向いてると、俺様様に手を取られる。
「お前付いて来い俺様直々の案内だ。」
そう言ってずんずん歩いていく俺様様。
俺は状況を理解出来ず、慶太を心配しながらついて行くしかなかった。
だってオーラがヤバいし今すぐ逃げ出したいけど後ろにメガネ様がいるから。
「あの、俺…「愛斗っ!」…慶太!」
俺が俺様様に声をかけると、それを遮ぎるように慶太が俺を呼んだ。
俺は安心から慶太に抱きついた。
「あ?んだお前」
「あっこの人も転入生ですよ。
えーーっと確か名前が…覚えてないです。興味なかったので。」
ていうか、この人達何なんだろう?
慶太の名前を覚えてないとか、俺の名前をフルネームで知ってたりとか。
「愛斗、お前なんでこんな奴らと一緒にいるんだか。何もされてねーよな?
この学校の生徒会長様はヤリチン野郎だって有名だからな。」
って慶太。
ん…?
「会長様?誰が?」
会長様なんてここにいる?
「はっ⁈お前っこいつらこの学校の会長様と副会長だってのっ!」
「ふぇ?」
「私には様がないのですか?」
はぁ…ってメガネ様。
「生徒…会長しゃま…?」
「あ?そうだが。」
…吃驚しすぎて倒れそうです。