第15話:闘神祭三日目
まず始めに、十三話と十四話をほんの少しだけ加筆・修正しました。加筆内容は謎の少女とアルトの容姿が主です。よろしければ読んでいただければと思います。
――ワアァァァァァァァァ!
闘神祭準決勝第二試合、この試合が終われば残すところ三位決定戦と決勝のみであり、会場のボルテージもこれまでとは比べ物にならないほどに高まっていた。
準決勝第二試合はアルトと、斧を持った男性である。試合開始前のギルドランクの発表によると、アルトと同じくAAランクのようだったが、それでも両者の力の差は歴然だった。
アルトは息一つ乱さず攻撃しているのに対し、男性は攻撃を幾度も受け息も絶え絶えの状態である。ものの数分でこのような状況になってしまうほどに、アルトの攻撃は苛烈でありとどまることを知らなかった。
そしてついにアルトが動きを鈍らせた男性へと距離をつめて、相手の斧の柄を叩き切ることで勝負が着いた。
「勝負あり!勝者、アルト・ランバード!!」
観客席が再び沸き、勝者を称えた。アルトは一度礼をするとゆっくりとリングを後にした。
(やっぱり強いなアルトは…だが俺だって負けない)
観客席からアルトの試合を見ていた和哉は頭の中で呟いた。和哉は前日の三回戦と今日の準決勝をどちらも圧勝し、アルトより先に決勝へとコマを進めていた。三回戦と準決勝の相手は、そこそこの実力を持った魔術師と剣士だったのだが、魔術師は開始と同時に一撃で沈められ、剣士は武器を蹴り飛ばされた後にリング外へと投げ飛ばされた。
最初は優勝にはあまり興味はなかったものの、アルトとの約束と強い男と勝負できるということが和哉のモチベーションを高まらせた。そんな状態の和哉と三回戦と準決勝で当たった両者はかなり不憫だったともいえる。ちなみに余談だが和哉と当たった二人は、もう二度と戦いたくないとコメントしたそうである。
ともあれお互いに決勝へと勝ちあがり、和哉も少なからず高揚感を抱いていた。今までの相手とは違う、間違いなく自分が強いと思う存在。そんな相手にめぐり合うことが少なかった和哉へ、武道を志していた者の本能が芽生え始めていた。
(ティアの先生が言ってたことってこういうことなのか?まぁ確かにその通りみたいだな)
闘神祭への出場をティアに話した際に聞いた言葉を思い出す。自分もどうやらその枠に入るみたいだと軽く笑うと隣にいたティアがきょとんとした顔をこちらへと向けていた。
「どうしたんですかカズヤさん?」
「いや、なんでもないよ。ちょっと考え事してただけさ」
「そうですか、でもアルトさんってお強いんですね…」
「そうだな。あの身体能力も亜人の力の一端なんだろうな」
和哉はティアからアルトが亜人であることを聞いていた。耳が尖っていたり、犬歯が普通の人間のものより尖っていることからわかるようだった。そしてその力は実際に目の当たりにしてみると和哉の能力同様、規格外であることが分かる。
「でも兄ちゃんもずば抜けてるからきっと大丈夫だよ!」
「お兄ちゃん強いもんね!」
「おにいちゃんかってねー!」
和哉の呟きを聞いて、ランド、メル、アリアの三人から激励の言葉がかかった。自信がないわけではなかったし、そういうつもりで言ったのではなかったが、どうやら三人にはそう見えたようだった。
(俺もまだまだ未熟だな…)
少しだけ自嘲気味に笑うと、今度はすっきりした笑顔をティアを含めた四人へと向ける。
「俺は負けないよ、みんな見ててくれてるからな」
和哉を奮い立たせてくれる存在へ感謝し、気を引き締める。
「それじゃあ、そろそろ控え室に行くとするよ。絶対勝って戻ってくるからな」
「はい、お気をつけて」
「ファイトだ兄ちゃん!」
「頑張ってねお兄ちゃん!」
「ふぁいとー!」
それぞれ思い思いに返事をし、和哉を見送った。声援を背中に受けながら、ゆっくりと控え室へと向かっていった。
控え室へと着くとそこには顔見知りが既に準備をしながら座っていた。アルトは部屋に入ってきた和哉を見つけると、ニヤッといたずらっぽい笑みを浮かべる。
「ようカズヤ!遅かったじゃねーか、逃げちまったかと思ったぜ」
「そんなわけないだろ、アルト。俺だってお前とは闘ってみたいんだ。大体そんなこと、はなから思ってないんだろ?」
「ちっばれてたか」
「当たり前だろ、話す前からニヤニヤしすぎなんだよ」
和哉はアルトの正面の椅子に座り、準備を始める。二度目の会話にも関わらず、生来からの友のように二人は話していた。お互いに相手の実力を認めているからこそ、このような状況が作り出されているのだった。
「へいへい、わあったよ。からかって悪かったな」
そしてアルトが両手を上に掲げてお手上げのポーズをすると、お互いに顔を見合わせ笑い出してしまった。とても試合前の敵同士だとは思えないほどであった。そして暫く笑いあうと、お互いに自然と静かになっていく。
「やっとお前と闘えるな、正直お前みたいな奴は今までで初めてだ」
「俺もだよ。これまでも闘うことがあったけど、今日みたいにわくわくするのは今回が初めてだ」
先程までの笑いあう関係とは違う。闘志を燃やし、お互いにたった一人の敵として認識する。目からは火花が飛び交うようであり、ぴりぴりとした緊張感が部屋中へと広がる。そこに第三者がいたならば、プレッシャーで立てなくなってもおかしくないほどだった。
「悪いがこの試合、勝たせてもらうぞアルト」
「言ってろよ、俺が勝って泣かせてやるよ」
外から大きな歓声が聞こえ試合が終了したことを告げていた。両者は鋭い眼光を見せながら、準備を終えて立ち上がる。それと同時に、部屋へとリングへの案内人がやって来て、そのまま静かに後を着いていき始めた。カツーンカツーンと足音のみが通路へ響き渡り、薄暗い通路を横に並び一緒のペースで歩いていく。そして光が差し込む出口へと着いた。
入場する二人の姿を見ると歓声は一層ヒートアップし、闘神祭のフィナーレとなる試合にふさわしい盛り上がりである。和哉とアルトは一言もしゃべらずにお互いに所定の位置へと着く。お馴染みとなった楽器の演奏が始まり、歓声は徐々に止んでいく。試合の進行役はすぅっと息を吸うと大声で両者の紹介を始める。
「ギルドランクCながらもこれまでの試合、圧倒的な力を見せ付けてここまで勝ち上がってきた隻眼の拳闘士!カズヤァァァ・ヒイラギィィィィィ!!!」
ワァァァと歓声が上がり、中には和哉の名前を呼ぶ者もいるほどだった。そしてその歓声が止むと次の紹介が始まる。
「続いて、ギルドランクAAの名に恥じない実力を見せ付け、他を寄せ付けない数々の技を見せてきた双剣の剣士!アルトォォォォ・ランバァードォォォォ!!!」
和哉の時と同様に会場が沸き、アルトの名前が方々から聞こえてくる。闘技場のボルテージはもはや最大といっても過言ではないだろう。しかし、それも試合開始のためにゆっくりと収まっていく。
「それでは!これより闘神祭決勝戦を開始する!かまえっ!!」
ゆっくりと構え、余計な力を抜き、いつでも動けるように身体を楽にする。静寂に支配された闘技場に伝わるのは、お互いの息遣いだけなのではと思うほどであった。そしてその静寂は破られる。
「はじめっ!!!」
ワァァァァと歓声が起き、ついに決勝戦が始まった。
開始の合図と同時に二人はお互いに向かって走り始める。アルトは両手に剣を携え、和哉は両手を前に出し、肘を曲げて前傾姿勢でぶつかっていく。ものの数秒でお互いの間合いに入ると、まずはリーチの長いアルトが切りかかってきた。
(くっ予想通りいい太刀筋だな)
アルトの実力は見ていたものの、闘ってみないと詳しくはわからないと言うのも事実だった。アルトの剣捌きは鋭くまず右手に持った剣で仕掛け、次に左手の剣で追い討ちをかけてくる。和哉は上段から来る右の振り下ろしを手甲で受け流し、左からの中段への切り払いをしゃがんでかわした。そしてそのままの体勢で足を伸ばし、アルトへ足払いをする。
アルトはその足払いをバックステップでかわし距離をとる。それを見て和哉は地面に置いていた手に力を入れ、即座に立ち上がり前方へとダッシュし体重と加速の勢いを乗せた右拳をぶつける。
「くっ!効くなぁカズヤ!」
アルトが拳との間に剣の腹をはさんだことで直撃は免れたものの、衝撃は確実にアルトに届いていた。楽しげに叫ぶように和哉へと話しかけてくる。
拳を受けた影響でまた距離があいたが、そう思ったのもつかの間アルトが体勢を立て直して和哉へと飛び込んできた。右手に持った剣の先端を和哉の腹部へと向け突きの体勢をとる。和哉もそれを見て、サイドステップで左にかわそうとする。
(よし、避けれるっ)
突きの軌道上から身体を遠ざけアルトの右斜め前に立った和哉は、その攻撃をかわせると思い次の攻撃のためにアルトへと向かい始めていた。しかし次の瞬間突然横からの衝撃を受け、身体が横に吹き飛んだ。
「ぐっ…」
すぐに受身を取り立ち上がったが、腹部に鈍い痛みを感じる。自分の身に何が起こったかわからなかったが、アルトの剣の持ち方が突きをしていた時と、微妙に違っていることにだけは気がついた。
「これは結構痛かったんじゃねぇか!」
立ち上がった和哉に追い討ちをかけるように、再び突きの体勢をとってアルトは近づいてくる。
(持ち方が変わっていることがこの技の仕組みに関係があるに違いない)
頭の中で思考をめぐらせながら、和哉は再度突きの軌道上から身体をそらす。今度は避けきった後も、突きを繰り出した右手の動きに注目していた。するとアルトは突きの体勢の途中に剣を一度手放し、持ち方を変えてそのまま剣の腹で和哉を殴りに来ていた。先程は突きをかわし切った後に、右手に注目していなかったため、死角から攻撃されていたのだ。しかし今回はしっかりと手甲でガードし、勢いで横に吹き飛ぶ力を利用してカウンターで右蹴りを食らわしていた。
「っがはぁ!」
綺麗に決まったカウンターでアルトは膝をつきかける。しかし剣を地面に立てることでそれは免れた。観客も二人の技や動きに沸きたっている。
「ごほっごほっ…はぁはぁやるなカズヤ…まさかたったの二回であれを見切られるなんて思わなかったぜ…」
「お前だって随分な技隠してるじゃないか、かなり痛かったぞ」
軽い咳をして息を乱しながら話しかけてくるアルトに、和哉は構えをといて自然と返事をしてしまった。戦闘中であるにも関わらず、まるでトレーニングでもしてるかのような空気になる。しかしそんな空気は一瞬で霧散し、アルトは真剣な眼差しを和哉へと向けてくる。
「はぁはぁ…しゃあねえな…これは使いたくなかったんだが」
アルトの纏っている空気が変わり、乱れていた呼吸が急速に元に戻っていく。アルトの変化に気付いた和哉は構え直し、急いでバックステップで数歩後方に下がる。
「本気をださねぇのもお前に悪いよなぁ!!」
しかしアルトの嬉々とした声が聞こえた途端、和哉の視界に入っていた男の姿が目の前に現れ剣で右手を貫いた。
「ぐわあぁぁぁぁ!!」
焼けるような痛みを右手に感じたのもつかの間、今度はその痛みが左足、右足、左手へと順々に変わっていく。和哉の眼前で剣閃が煌き、自らの身体が鮮血に染まっていく。
四肢を攻撃したところでアルトは少し距離をとり、構えを下げる。和哉は血が流れる部位を抑えることもできず膝をつきながら、アルトを見据える。
「わりいなカズヤ、俺の勝ちだ」
言葉の割りに少しばかり後悔を含むような声を出しながら、アルトは和哉を見ていた。リングの上には和哉の身体から出た血液が落ち、和哉の身体も中心部以外は全て血に濡れていた。
「早く降参しちまいな、今ならまだ闘技場にいる魔術師に助けてもらえるだろうよ」
そう言ってアルトは持っていた剣を腰へと納める。
観客はそのようなリングを呆然と見ていた。この世界に来て力を得ていた和哉ですら、一瞬の内にやられていたのだから、観客達には何が起こっているかすらわからなかった。観客の目に見えたものは剣を杖代わりに立っていた男が、いつの間にか立ち上がって対戦相手をぼろぼろにしていたということだけである。
もちろんティア達もそれは同じことだった。いつの間にか和哉が血を流しながら、膝をついて倒れていると言う事実が眼前にあるだけ。
「やだ…いやです……カズヤさん……いやあぁぁぁぁぁ!!」
ティアは目の前の状況を信じられず叫んだ。血に染まる人物はこれまで、一月と少しと言う間ながらも
一緒に過ごしてきた大切な人。その人が目の前で血を流して傷ついているという事実が、信じられなかった。
血
真っ赤な血
染まる身体
冷たくなる身体
(嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!)
(思い出したくない思い出したくない思い出したくない!!)
心の奥深くから這い上がってくる思い出
体が震える、寒い、怖い、嫌だ嫌だ嫌だ
両手で体を包んでも暖かくならない
抱きしめて欲しい、ぬくもりが欲しい
私を包んで欲しい、離さないで欲しい
誰か助けて…
――パアンッ
頬に鈍い痛みが走る。その痛みにはっと我に返ると目の前にはランドがいた。
「落ち着いてよ姉ちゃん!兄ちゃんはあの程度じゃ負けやしないよっ。メルもアリアも兄ちゃんの様子に不安がってる。姉ちゃんがしっかりみんなを支えて応援しなきゃ駄目じゃないかよっ!」
「ランド……」
目の前の弟は声を張り上げて応援する。メルとアリアも和哉の様子がいつもと違うと感じながらも、精一杯応援していた。子供達の様子をよく見るとランドもメルもアリアも体が震えていた。自分より一回りも小さい子供達だって頑張っているのに、自分がしっかりしなくてどうするのだとティアは反省した。
震える子供達を抱きよせ、頭の中で恐れを捨てられるよう念じる。
(怖くない怖くない、大丈夫。カズヤさんはきっと大丈夫だから)
「カズヤさん!負けないでくださいっ!!」
自然と震える声を何とか落ち着け声を張り上げた。
(…これ…結構やばいかもな……)
痛みで朦朧とする意識の中、和哉はぼんやりと考える。出血の量はともかく、切られた部位に力が入らないでいた。アルトのいる方向からどうやら降参するように言ってきているのが聞こえる。
知名度を上げるという当初の目的は既に達成できたと言っても良いだろう。Cランクで上のランクの者達を倒し、このまま負けても準優勝と言う結果はついてくるのだから。
しかし和哉はこのまま負けたくはなかった。アルトとの勝負は今までの、元の世界のものとは違っていた。純粋に勝ちたいという、奴に負けたくないという意地があった。
そしてなにより、こんな状態でも耳元に届いてくる声があったから。負けないでくれという思いのこもった声援が確かに響いていたから。このまま負けるわけにはいかなかった。
(わかったよ、みんな。俺も本気で闘うよ、自分の意地のため、そしてみんなのために)
アルトは剣を納め膝をついて立っている和哉を見ていた。自分が久しぶりに、本気を出すことになった相手。その姿を目に焼き付けておこうとした。和哉は暫くの間はこちらを見据えていた。あのような状況になっても、すぐにギブアップすることはなく痛みに耐え続けていた。しかし突然和哉が目を閉じた。
(やばいっ!限界だったのか!)
すぐに進行役に回復魔術の使える魔術師を、連れて来て貰おうと和哉から目を背けた。しかし、和哉から伝わってくる魔力の波動に気付く。
「水よ」
(まさかっ!!)
和哉のいる方向から聞こえてくる声に気がつき、再び和哉へと視線を戻すとそこには立ち上がってこちらを見ている和哉がいた。
「おいおい…冗談だろ…」
「悪いが、冗談じゃないんだ。俺も負けられない理由があってな」
信じられないといった表情でアルトは和哉を見る。一方で和哉も凛とした姿勢を見せながら、アルトへと向き直っていた。
「回復魔術が使えんのか…その即効性と治癒力には驚いたが、まぁいい。今度こそギブアップさせてやるよ」
アルトは剣を取り出し構えると、先程同様に急激に加速する。
しかし今度の結果は先程とは大違いだった。斬りにいったアルトの方が、いつの間にか後ろから蹴り飛ばされて吹き飛ばされていた。
「っ!?」
声にならない声を上げ、アルトはすぐさま蹴られた方向を振り向く。するとそこには先程まで前方に立っていた和哉がいた。
「マジかよ…強化魔術も使えんのか…」
「だから言ったろ…負けられない理由があるってな」
アルトの背中を蹴り飛ばし、立ち上がったところで和哉はそう告げる。
「はっそうかい。じゃあ隠し玉もなくなったところでこっからが本当の勝負だなぁ!」
うって変わって楽しそうに声を上げるアルトだった。しかし和哉は低くそれでありながら響くような声でアルトへと呟く。
「これで終わりにさせてもらうぞ、アルト」
「はっ?」
言葉が届いた瞬間、和哉はアルトの懐へともぐりこみ、左の拳をボディ目掛けて振る。ガードすらさせない程の速さで振りぬかれた拳は、アルトの体を浮かせた。
そこへ続けて左足を軸とした後ろ回し蹴りを食らわせる。宙に浮いていた体は回し蹴りによって横方向に吹き飛ぶ。アルトからぐっとくぐもった声が聞こえる。
だがそこで終わりではなく吹き飛んだ体に追撃をかけるように走って追いつき、ローリングソバットをぶつける。明らかにおかしい移動スピードだったが、和哉はそんなことは気にしていなかった。
そして最後に宙に浮いているアルトの腕を掴み一本背負いで地面に叩きつけ、マウントポジションを取る。
右拳に気を練り合わせ力を込めると、思いっきり振りかぶってアルトの顔面真横に叩き付けた。凄まじい破砕音と共に拳で殴られた部分が砕け散り、リングに亀裂を生んだ。
「…これでもまだ続けるか?」
和哉はアルトの顔を見ながら、返答を待つ。和哉の息もつかせぬ連続攻撃によってぼろぼろになりながらも、アルトは口をゆっくりと開けた。
「…はっ……冗談きっついぜ…俺の…負けだよ」
息も絶え絶えに響いた声とその悔しそうな言葉とは裏腹に、その顔は随分と満足げな表情を見せていた。進行役もその旨を聞き取り、すぅと息を吸い込む。
「勝者!カズヤ・ヒイラギ!!」
勝者の名を告げる進行役の声がゆっくりと闘技場内へと響き渡っていった。
まず始めに、今回また少しだけ投稿遅くなりました。
申し訳ございません。土日にどうしてもはずせない用事があったためこのような結果に…
それと他にも十三話と十四話の加筆・修正についてです。
その二つの話ですが、自分で読み返してみるとそういえば容姿の設定を書くのをすっかり忘れていたのに気付きました(^^;)
そのため読んでくださってる方にはアルト等の容姿がはっきりしないという事態を招いてしまいました…
本当にすみませんでした。
次回からは気をつけるようにいたしますので読んでくださってる方はどうかこれからもよろしくお願いいたします。
ちなみに次回で一応闘神祭のお話は終わりとなります。