11日目 文化祭の劇作家
やばい思いつかない......。
どうしよう。
なんであの時あんなことを言ってしまったんだろうか。
――……数日前
文化祭の役割を決めるとき俺は寝ていた。
そして気づいたら劇のシナリオ担当になっていた。
俺は寝ぼけて
「おっけー、おっけー、まかせとけ。」
と言ってしまった。
――……
そして今に至る。
全然思いつかん。
童話を改変する?それともオリジナルか?
ほんとうにどうしよう。
実は期限を延ばしに伸ばしまくって明日まで伸ばしてもらっているのだ。
文化祭は明後日。
明日までに作り上げて練習しないといけない。
こだわっているから時間がかかってるといって何とか伸ばした。
今回の劇は衣装とかはなく制服のまま朗読のような感じでやるため衣装の心配はなかった。
うーん。うーん。
と悩む。
悩み続けた。
そして朝になっていた。
パソコンのWordには城にてとだけ書き出しが書いてある。
城でどうしたんだろう。
俺にもわからん。
俺はそれをコピーして学校に向かった。
これを持っててどうするんでしょうね。俺は。
学校につき、委員長が第一声
「シナリオ今日までだけど持ってきた?」
と聞いてくる。
「え、あ、えっと、ああ、はい。」
と紙を渡す。
「............。」
委員長が黙っている。
気まずい沈黙が流れる
「これは?」
委員長が聞いてきた。
何かないか?何か。
うまく切り抜けろ。
何か。何か。
そしてひらめく。
「わからないか?それでシナリオは完璧なんだよ。」
「は?」
「ようするにさ、城という場所だけ設定して即興劇をするんだよ。」
「即興劇?」
「そう。即興劇。」
そしてまた沈黙が流れる。
「そう。じゃあ、それでみんなもいい?」
とみんなに聞くと、まあ、渋々という感じながらも納得してくれた。
良かったと思っていると。
「じゃあ、あなた主演をお願いね。」
ととんでもないことを言われた。
「なんで!?」
「だってシナリオ担当だけどこれじゃ書いてないのと一緒だし、それに......。」
「それに?」
「即興で何かを考えるの得意みたいだし。」
そう悪い笑みを浮かべて言われた。
バレてる?
そうして主演をすることになってしまった。
しかし、今度の窮地も乗り越えて見せる。




