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1日目 異世界に行ったら侍になっていた!?

目を覚ますと、そこは草原だった。


あたりを見まわす限り完全な草原。


……。


ここどこ?

家で普通に寝てたはずなんですけど


近くに湖があり、行ってみる。

そして湖を覗き込んでみるとそこには……

 

ポニーテールの和服を着て刀を腰に差した茶髪の侍の女性が水面に映っていた。


…………。


......。


え?誰?


私が手を動かすとその人も手を動かす。


私が笑ってみるとその人も笑った。


…………。


ま、まさか……


私!?


そんなふうに驚いている時だった。


天から声が聞こえる。


「聞こえる?神様ですけど。」


神様?


「まあ、わけわかんないだろうけどとりあえず聞いて。その世界では魔王が暴れてて、くじで......あ、これいっちゃだめだったっけ、わかった。わかったよ。こほん、素質を認めて転生させた。魔王倒してね♪あとよろしく。」


は?


「ちょ、ちょっとまってよ!いろいろツッコミどころあるけど無理だよ!ただの女子高生だよ!?私!」


「刀あげたじゃん。」


「刀あろうが無理に決まってんじゃん!女子高生なめんな!」


「わかった。わかった。じゃあ、スキル上げるから。はい。」


その瞬間天から光が私に差す。


…………。



何か変わった?


「じゃあ、あとまかせたから~。」


そう言って声は消えた。


「待たれよ!」


そう言っても声は返ってこない。


ん?待たれよ?

なんで今私侍風に言った?


「なんでござるかこれは?」


「口調が侍風になってるでござる!?」


何故か侍風の口調になっていた。

意味が分からない。


その場で寝転んで暴れたが、事態は好転せずただ息切れする。


とりあえず、街!街とかに行かないと。


そう思い、歩いて、歩いて、歩いていく。

そして森の中。


......。

完全に迷った!


ど、どうしよう!?


そうしていると、


「きゃー!?」


そんな悲鳴が聞こえた。


走って向かうとそこには二足歩行の牛の化け物と小さな女の子がいた。


「グルルルル」


「あ、ああ......」


女の子は腰が抜けて動けないようだ。


助けなきゃ。

でも、私も怖い......とか考えていたのにいつの間にか女の子をかばうように化け物の前に立っていた。


「化け物め!立ち去れ!」


口が勝手に動く。

なんなのこれ!?


もしかして、スキルってこれ!?

侍風に動いてしまうってこと!?

何なのこれ!?


倒せないよ!私!


「お、お姉さん......」


「お主は下がっておれ。某が倒す。」


「は、はい。」


なんかかっこいい言ってるけど某、無力ぞ!?

インドアぞ!?


そう思っていると、化け物が襲ってくる。


「グラアアアア!」


体が勝手に刀を抜き始める。

そして突進を迎え撃とうとする。

おいいいい!?やめろ!?

死んじゃう!

死んじゃうから!


......。


気づいたら私は化け物を一閃していた。


た、倒した......?


「他愛なし。」


そんなことを私は口走っていた。


めちゃくちゃ怖かったんですけど......。


少女は目を輝かせて


「かっこいい......。」


そうつぶやいていた。


「近くに街はあるか?」


「え?あ、はい。私の住んでいる街が......。」


「連れて行ってくれ。」


「は、はい!」


私は少女に手を差し出して、少女は微笑んで手をつなぐ。


そして一緒に街に歩き出す。


さぞや少女には私はかっこよく映っているだろう。


しかし、内面の私は、満身創痍だった。


そんな風に私の侍としての冒険は始まった。



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