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白き蛇の男

お父さんが出て行った数秒後、お父さんの行った玄関から銃声が聞こえた。お父さんがどうなったか気になるが、恐怖で動けなかった。


どれくらい経っただろうか。私は未だ地面から離れることができない。すると、玄関側から足音が聞こえた。

「お、お父さん…?」

開いたままの扉をくぐり、こちらを見たのは、お父さんではなく、全く知らない人だった。男の顔には、左目付近に火傷跡があった。男はこちらを睨んだ後、何もせずに帰って行った。恐怖が大きかったこともあり、あまり男について覚えていないのだが、一つだけ覚えていることがある。それは、男の銃には白い蛇の絵が描かれていたことだ。


「体調はどうだい?由香ちゃん。」

あの事件の後、銃声を聞いた近くの人たちが駆けつけてくれたおかげで、なんとか生きている。お母さん、お父さん、仲田さんはほぼ即死だと言う。白い蛇の男に関してはほとんど情報がなく、行方もわかっていない。後に分かったことだが、どうやらあの男は軍部らしく、そうそうお目にかかれないお偉いさんなんだとか。私はお母さんやお父さん、仲田さんなどに対する悲しみよりも、白い蛇の男に対する復讐心の方が大きかった。その日から私は、体を鍛え、銃などの武器を独学で学び、兵士としての力を蓄え続けている。軍部にいるなら私も軍人になればいい。私は復讐を決意した。

次回最終回「真実」

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