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戦争狂

お父さんは誰が誰だが見分けがついていない様子…周りを見渡しながら状況を整理しようとした時、お父さんは容赦なく私に向かって銃を放った。

「バン!」

激しい音と共に床には血が飛び散った。だが、不思議なことに痛みは無かった。数秒して気づく。自分が庇われたことに。

「仲田さん!」

銃弾は仲田さんの腹部を貫いていた。私は直前で蹴り飛ばされかすり傷一つない。そう、全く怪我していないのだが、私は恐怖で動けなかった。

(私がなんとかしなくては!)

仲田さんは心の中で誓った。腹部、肺に近いあたりを撃たれたため、呼吸がしづらい。意識も薄れ始めている。が、なんとか気力を振り絞り由香の父の元に辿り着いた。そして仲田さんは右手をあげ頬を力一杯叩いた。

「しっかりなさいませ!旦那様!」

そう言い仲田さんは意識を手放した。


「は!」

お父さんは仲田さんに頬を叩かれ正気に戻った。が、最愛の妻、自分たちのために尽くしてくれていた仲田さんの死体、そして娘の血まみれの姿。この光景は由香のお父さんには耐えられるものではなかった。

「う、うわあああああああああああああああ!」

お父さんは発狂しながら家を飛び出そうとした。が、家から一歩踏み出した瞬間、お父さんの頭は銃で撃ち抜かれた。

次回「白い蛇の男」

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