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第四章 希望の光

異次元の声は、優しく、そして力強くアムロに告げた。

「私に言えるのはあなたの行いは決して間違いではないということだけです。そして、あなたの感じ始めている感覚。人はいつの日か誤解なく分かり合えるようになる。これもまた間違いないのです」

その言葉は、アムロの心の奥深くに響いた。まるで、ずっと探し求めていた答えを聞いたような気がした。

戦っている時、敵のパイロットの心が聞こえることがある。彼らも自分と同じように、故郷を、大切な人を守りたいと思っている。なのに、なぜ殺し合わなければならないのか。

「でも、あなたの言葉を聞いて、少し希望が見えてきました」

アムロは静かに心の中で答えた。

「この戦争も、この痛みも、きっと無駄じゃない。人類が本当の意味で分かり合える未来へ向かうための、必要な過程なのかもしれません」

「あなたの持つ優しさの心を世界に示し続けて下さい」

異次元の声の最後の言葉に、アムロは深く頷いた。

たとえ戦場にいても、人を殺さなければならない状況でも、人への優しさを忘れてはいけない。シャアも、ララァも、そして失った仲間たちも、みんなその未来を信じて戦っているのかもしれない。

「あなたという別次元の存在と出会えたことで、僕は少し強くなれた気がします。ありがとう…本当に、ありがとうございます」

アムロは格納庫の中で、静かに立ち上がった。

「僕は戦い続けます。人類の未来を信じて」

次元を超えた対話は終わった。しかし、アムロの心の中には、新たな希望の光が灯っていた。人類が誤解なく分かり合える未来への、確かな道筋が見えたような気がしていた。

戦争は続く。しかし、それは決して絶望ではない。より良い未来への、必要な通過点なのだから。

アムロ・レイは、ガンダムのコックピットに向かって歩き始めた。優しさの心を胸に抱きながら。

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