海の街 アクアデプス
村を後にした私達は、海辺に広がる商業都市アクアデプスを訪れていました。
私達が宿泊している宿には、開いた窓から日差しとともに暖かく湿った潮風が入ってきています。この宿はどうやら長い歴史のある、所謂老舗というものだそうです。
「うまい!どんどん持ってきてくれ」
日も高くなり始め、人もまばらになった食堂にアランの声が響き渡ります。目の前のテーブルに既に食べ終わった皿が、うず高く積まれています。
「いや、アラン……。アンタ食べ過ぎでしょ」
「まあ、宿の代金は市長が出してくれるそうですから……」
呆れたような二人の声を余所に、アランは更におかわりの注文をしています。
「ただいまって何!?この皿」
市長の話を聞くため屋敷に行っていたフレイが、入ってくると同時に驚きの声を上げました。
「お帰りなさい、フレイ。それで……市長の話はどういった話でしたか?」
「じゃあ、今から話すよ。すいませーん、スズキの香草焼きひとつ」
フレイは自分の注文をすると話し始めました。話を聞くため、食事も取らず朝早くから出かけていたため、お腹が空いているようです。
「僕達に依頼したいのは事件の調査。何でもここ数ヶ月、失踪事件が続いているみたい」
「そういうのって普通、治安部隊の仕事なんじゃ?ここの治安部隊っていうのはよっぽど忙しいようね」
フレイの言葉にエルゼは、不満そうに答えました。
「治安部隊が忙しいかは聞いてないけど、僕らにお鉢が回ってきたのは、何でも隠密性のためらしいよ。治安部隊じゃ目立つんだって」
「そう、それですでに分かっていることは?出来れば、それがまとめられた資料が見たいんだけど」
エルゼはフレイと話しながらも、身仕度を整えていきます。
「資料は市長さんに言えば、見せて貰えると思う」
「分かった、私は資料を調べてみる」
そう言って、身仕度を終えたエルゼは宿を出ました。
さて、私はどうしましょう。現場の検証は治安部隊が既に行っていますでしょうし、資料はエルゼが調べるという事ですので、私は街の人に聞き込みをするべきでしょうか。ちらりと仲間を見ると、アルフレッドは既にいなくなっていました。
私も事件を調べるため宿を出ます。強い日差しをベールで防ぎ、大通りを進み市場へと歩いていきます。と言うのも、多くの客の相手をするお店の人なら、人の噂に詳しいはずです。
市場へ近づくにつれて徐々に通行人が増えていき、市場を通る所まで来ると人がごった返していました。これでは話を聞くのはやめておいたほうが良さそうえです。しょうがないので、私は大通りを引き返し、何処かで時間を潰すことにしました。
特に目的も無くぶらぶらと街を散策していると、ひっそりと隠れるようにして建っているお店がありました。それはベージュ掛かった色の石造りで、潮風によって風化し所々崩れていて、一見するとお店には見えません。しかし、壁に取付けられた小さな看板がここがお店である事を物語っています。
「エリクシルアクエリウス……」
名前からして薬屋さんでしょうか、正直、アンデッドである私には必要ありませんが、何やら私の第六感が入れと囁いています。
「すいません」
私は意を決し、店の扉をくぐりました。
どうやら推測は当っていたようです。小さな店内には所狭しと薬草の並べられた棚が並び、天井からは乾燥させた動物が吊り下げられています。そして、店の奥に座っている老婆がこの店の店主でしょう。
「お客かい、珍しいね……」
「ええ、このお店に何やら感じるものがあったので」
少々ぶっきらぼうな様子で、老婆は話しかけてきました。そして、目を細め考え込むようにうち黙ると、手元の鍋を掻き混ぜ始めます。
「えっと……それは?」
「見りゃ分かんだろ、薬だよ」
しばらくの間、老婆は鍋をかき混ぜていましたが、私を一瞥するとその手を止め口を開きました。
「あんた、そんな格好だけど聖職者じゃないね。いや、それだけじゃなく人ですらない」
「何を言ってるんですか、お婆さん」
老婆の言葉に、私は一見なんとも無いかのように笑いながら答えましたが、内心酷く慌てていました。何故、私が人では無いと分かったのか、そして何処まで分かっているのか、そもそも老婆は私を一瞥しただけのはずです。
「誤魔化さなくて良いよ、何も兵士を呼ぼうって訳じゃないんだ」
「何故、気付きました?」
私は右半身を軽く引き警戒を緩めないで、諦めた様に聞きました。
「匂い、さね」
老婆の言葉に、私は服の袖を顔に寄せすんすんと匂いを嗅いでみますが、変な匂いは感じられませんでした。と言っても、自分の匂いなんて普通は、自分自身では気付けませんが。そんな私の様子に、老婆は低く笑うと話し始めます。
「安心しな、そう言った意味での匂いはほとんどしないよ。少なくともあたしにゃ、分からないね」
「そうですか……」
匂いがしないと言ったのは、容姿が女性である私に対しての気遣いでしょうか。しかし、そういった意味ではない匂いとはどういう事なのでしょう。
「訳が分からないって顔だね、まず聖職者じゃないっていうのは、カマを掛けただけさ。そしたら案の定、アンタは乗ってきた。その右手」
「右手……?」
老婆の言葉に私は、流し見る様にちらりと右手に視線を向けます。
「いつでも魔法を使える様に身構えているが、指先に力を入れたその構え方は魔術師のもんだ」
どうやら老婆は、私の細かな動作から聖職者ではないと見抜きました。当然、ただの薬屋だと言うことはないでしょう。魔法に対する知識、そして少なくとも表向きは薬師をしている。私の中で1つの答えが導き出されました。
「呪い師……」
「そう、アタシは呪い師」
私を言葉に、老婆は優秀な生徒に対する教師がそうする様に、満足そうに頷きました。
「それで……何故私が人ではないと?ここまでの話からすると、そちらの方が本命でしょう。一体、何を嗅ぎ分けたと言うんですか?」
「それを説明するためには、まず呪い師について説明しなくちゃならないね。アンタ、呪い師についてどこまで知ってる?」
「薬草や精霊についての専門家という事くらいしか」
そう言って、私はかぶりを振りました。
「呪い師は自然の力を借りて魔法を行使する。マナを感じ取る事くらい、お茶の子さいさいさ」
「つまり、私のマナは変な匂いがすると?」
「まあ、要するにそう言うことだね」
不味いかもしれません。つまりこれは、呪い師ないしマナを知覚することが出来る者には、私の正体は丸分かりということです。
「何か誤魔化す方法は無いんですか?」
「ああ、有るよ。ちょっと待ってな」
そう言って、老婆は意味深に意地悪そうな笑みを浮かべました。そして立ち上がると、戸棚から何やら液体の入った小瓶を手に取りました。
「さあ、コイツだよ」
「ありがとうございます……」
私は受け取った小瓶を、明かりに透かすように眺めました。中身はロゼワインのような薄い桃色で、薄明かりを受けて絶えず微妙に色味を変えています。コルク栓を開け匂いを嗅いでみますと、華やぐように広がる花の香りとツンと花を刺激する香辛料の香りの中に、軽い腐敗臭が入り混じっていました。
「これ、いくらですか?」
「いや、カネはいらないよ。なんせ売り物じゃあ無いからね」
この香水は非売品のようです。しかし、お金がいらないなら、いったい対価として何を要求されるんでしょうか。
「では、何をすれば?」
「クククッ……察しが良いのは嫌いじゃないよ。そうだね、まずアンタが何なのか話してもらおうか」
老婆は低く笑いながら答えました。
「私の正体は察しているのでは?」
「いんや、アタシに分かるのは人じゃないってことだけさ。それ以上は分からないよ」
「私は所謂、アンデッドです。人の体に入り込んだ悪霊、それが私です」
その私の言葉に目を細め、一層興味が湧いたと言った様子で老婆は私を見てきます。
「なるほど、ワイトかい。アタシも随分と長く生きてきたけど、こんなきれいなワイトは初めて見たね。それに、こうやって意思疎通さえできる実に興味深い」
「次は何ですか?私の話を聞いて、はい終わりと言う訳じゃないですよね」
「ああ、そうだね。じゃあ本題に入ろうか」
そう言って、老婆は壁に立てかけてあった杖を手に取ると、椅子に腰掛けました。杖は一見すると汚らしい棒きれにしか見えない物で、しかし意識して見なければ分からないような細かな紋様が刻まれ、それが魔法触媒であることを示しています。
「アタシは弟子も取らず、人を避け一人で生きてきた。そもそも呪い師ってのはあまり良い目で見られていない。けどね、アタシも年だね。最近、最期に私が生きた証を残したいなんて考えが、時々頭をよぎるんだ」
「つまり、私を弟子にすると。けど何で私なんですか?」
私を弟子にするという老婆に、疑問を投げかけました。弟子にすると言っても、初対面の私以外にもより相応しい人がいるはずです。
「そんなもん感だよ。呪い師にとって感っていうのは、何よりも信用できるものなのさ」
感、余りにもいい加減な理由ですが、理論ではなく感覚で魔法を扱う呪い師にとって、それは確かなものなのでしょう。ですが、私の考えは別でした。確かにワイトは、人が生まれながらに呼吸を覚えているように、生まれながらにして魔法を扱います。けど、そこまでです。私は理論で持って理を歪める魔術師の派生である、死霊術師。呪い師のやり方とは親和しないでしょう。
「納得いかないって顔だね、本音を言うと別に才能なんて無くて良いのさ。ただ、少しでもアタシの知識が残ればいいんだ。それに……アンタに拒否権は無いよ。その香水はアタシの特別製、作れるようにならなきゃ次の分は無いんだからね」
「はぁ、分かりました、弟子になります。けど、私は旅人なので、何時までこの街に居られるのか分かりませんよ」
「言っただろ、少しでもアタシの知識が残れば良いって。アタシはソイツの作り方を、覚えてくれるだけでも満足さ」
老婆の言葉に逃げ道を塞がれ、私は弟子になりました。そして、私も仕事を始めるとしましょう。
「実は、私は市長に依頼され、ここ最近相次いでいる失踪事件について調べています。何か、知っていることはありませんか?」
「生憎だけど、俗世間に対してとんと疎くてね。知ってることはなにもないよ」
帰ってきた返答は、正直予想通りでした。ここまでの会話で人との関わりが薄い事は予想出来てはいましたし、そもそも外に出ること自体殆ど無いのでしょう。入口の前には埃が溜まっていました。
「そうですか、ありがとうございます。そう言えば名乗っていませんでしたね、私はフィリア。貴方は?」
「ヘンリエット……」
ぶっきらぼうに答えると、ヘンリエットは何やら変わった形状のガラス器具を準備し始めました。それは2つの球体を上下に繋いだ瓢箪のような形で、恐らくそちらを下にするのでしょう片側は平らになっていて、もう1つの側面からは細い管が1本伸びていました。
「さて、始めようか」
ガラス器具の準備を終え、ヘンリエットは私に杖を手渡すと呪術の指南を行うのでした。
呪術の指南が始まってどれ位時間が経ったでしょうか、外に目を向けるとまだまだ明るいのですが、しかし陽光は黄色み掛かった色になっていました。
「まあ、今日はこんなところだね」
そう言って、ヘンリエットは私の手からするりと杖を抜き取ると、壁に立て掛けました。
「お疲れ様でした」
「それにしても、アンタ座学は覚えがいいけど実際に使うとなるとてんでダメだね」
座学に関しては、魔術師のモノと共通点があり苦もなく覚えられたのですが、実際に扱うとなると魔術師とは根本的に別物となっていて扱えていません。目の前には、作成しようとした香水の無惨な出来損ないと、材料の残骸が転がっています。
「次は何時にすれば?」
私は材料の残骸を掻き集め、自分の服を軽くはたくと立ち上がって言いました。
「そんなモンは、アンタが決めりゃいいさ。アタシは何時もここにいるからね」
「分かりました」
軽く頷き、私は店を後にしました。
時間も経ち市場の人波も収まったでしょうし、本来の目的を果たすとしましょう。しばらく歩き、市場に戻ると人はまばらになっていました。
では、聞き込みを始めましょう。大通りに面した多くの人が訪れる店を中心に聞き込みを行っていきます。
「失踪事件について、何かご存知ですか?」
「ホント、嫌よね。早く解決してほしいわ」
「失踪事件について、お聞きしたいのですが?」
「いや、俺も噂しか聞いてないからな」
「失踪事件について、何かご存知ですか?」
「いや、知らないな。それよりなにか買っていってくれよ」
しばらく聞き込みを続けましたが、結果は全滅。目ぼしい話は聞けませんでした。日は本格的に傾き始め、露店は撤収を始めてしまっています。なにより、買った物品で腕が塞がってしまって、情報収集もままなりません。本日の情報収集の本命はエルゼの調べている資料でしょうし、私は宿に戻ることにしました。
私が宿に戻った時、既に宿に戻っていたのはフレイ、アラン、アルフレッドの3人で、エルゼはまだ帰ってきていないようでした。
「お帰り、フィリアは何か分かった?」
私に気が付いたフレイが、近付いてきて言いました。
「いいえ、駄目ですね。有意義な情報は何も得られませんでした」
「そっか、その紙袋は?」
フレイは私の抱える紙袋に目を向けました。
「これは市場で買ったものですよ。私では処理出来ないので、どうぞ皆さんで」
「ありがとう、えっと……トマトにジャガイモ、それとナスにリンゴ。野菜は調理しないとね」
そう言って、フレイは調理を頼むためにカウンターに歩いて行きました。その様子を見ながら私は席に座ると、手慰みに香水の小瓶を玩びながらエルゼの帰りを待ちます。手元の小瓶は2つ、そのうち1つは白く濁っています。これは私が作った香水の中で比較的出来が良かったもので、マナの流れを誤魔化すことは出来ますが、果物の腐敗臭の様な酷く酸っぱい匂いで使い物になりません。何度も試行を繰り返しようやくまともに形になったのがこれ、先は長そうです。そうやって、ぼんやりと思考の海に浮かんでいると宿の扉が開きました。ちらりと横目で確認すると、どうやらエルゼが帰ってきたようです。
「ただいま、みんな揃ってるみたいね」
帰ってきたエルゼの手には持ち出しの許可が出たのでしょうか、分厚い紙束が握られています。
「エルゼおかえり、ちょうどいいところに帰ってきたね」
厨房に調理を頼みに行っていたフレイが戻ってきました。その手にはお皿を持っています。
「気が利くわね、ありがとう」
エルゼは紙束を机の端に置くと、食事を始めました。その目の前に、フレイが次々と並べていく料理を食べきると、紙束を掴み立ち上がりました。
「じゃあ、情報共有としましょうか。ここじゃ人に聞かれちゃうから場所を変えましょ」
私たちはフレイが借りている部屋に場所を移すと、お互い得られた情報を語り合うことにしました。私は紙束から1枚資料を抜き取ると、目を通していきます。資料を手に取ると、質の悪い紙にインクが滲んでおり、それが写しであることが分かりました。
「えっとエルゼ、もしかして……これ、あなたが1人で写しを?」
「そうだけど?」
エルゼは少し不愉快そうに答えました。
「まあ、私の調べたことは資料を見てもらうとして。皆はどうだった?」
私はざっと資料を眺めると、その内1枚被害者のリストに目を向けました。資料によると、これまでの被害者は8人、最初に犠牲になったのはキャスレルという人物で、半年前の事のようです。それから4か月の間はひと月に1人でしたが、ここ2か月は2人と頻度が増しています。そして犠牲者は皆、歳も性別もまったくバラバラで共通点が見つかりません。
「僕が教会で話を聞けたのはこの人ですね」
資料を捲り、その中から1枚取り出すとアルフレッドは言いました。その人物の名前はレア、どうやら13歳の少女のようです。
「失踪する以前、特に変わった様子は無かったようです。皆さんはどうでしたか?」
「私は情報無しです。多くの人が訪れる市場の店員なら、なにか知っていると思ったのですが」
アルフレッドに続いて私が答えました。と言っても情報など何も無いのですが。
「アランは……いや、いいです。貴方の事だから何も調べてないでしょう」
「応っ!」
アルフレッドが眉間にシワを寄せ呆れたように言うと、アランは自信たっぷりに答えました。
「最後はボクだね。実は怪しい人を見つけたんだ」
その言葉に皆の視線がフレイに集まりました。
「えっと、色んな人に話を聞いて回ってたんだけど、黒いローブの如何にもって外見の男がいたんだ。それで、追い掛けたんだけど途中で見失っちゃって」
「追いかけた!?これは……不味いわね」
フレイの言葉にエルゼが驚愕の声を上げました。確かにこれは不味いかもしれません。もし、その人物がこの事件の犯人だと言うのであれば、間違いなく警戒されてしまったでしょう。
「まあ、やってしまった事はもうしょうがないし、いいわ。それはどこでの話?」
そう言うと、エルゼは紙束の中から地図を取り出し、机の上に広げました。
「確かその人を見つけたのは、住宅地の端だったと思う。それで、海の近くまで追いかけたんだけど、道が複雑になって見失ちゃった」
私はフレイの話に耳を傾けながら、地図の上に目を走らせました。海の近くで路地が複雑に入り組んでいるのは1箇所、貧民街です。周りの様子を見るに、エルゼとアルフレッドも同じ結論に辿り着いたようです。
「じゃあ、方針を決めましょ。今ある情報だけじゃ、到底推理なんて無理だし」
エルゼの言う通りでしょう。現状、事件というパズルを埋めていくためのピースは、まったくと言っていいほど無いのですから。
「ボクはもう1度、不審な男を探すよ」
「いえ、フレイ。あなたは既に顔が割れてしまっています。それは私がやりましょう」
フレイの言葉に私は言いました。既に顔が割れてしまっている以上、見つける事ができたとしても、とても捕まえる事ができるとは思えません。
「分かった。じゃあ、ボクは失踪した人の周りを調べるよ。だから資料は借りてくね」
「僕はもう一度、教会を当たってみます」
「俺は……フィリアについて行くか、荒事担当は必要だろ」
どうやら、大体の方針は決まったようです。しかし、私としては一人の方が動きやすいので、アランには悪いですが断らせてもらいます。
「荒事にするつもりは無いので、私1人で充分ですよ」
「いや……だが」
「そう、じゃあアランは私についてきて、私の方はひょっとしたら荒事になるかも知れないから」
食い下がるアランに、エルゼが言いました。私に助け舟を出してくれたと、思うのは自意識過剰でしょうか。
「じゃあ、明日に備えて、もう休もうか」
フレイの言葉で、今日は皆休むことにしました。明日の調査、なにか得られるといいのですが。
魔術師 彼らは世の理を探求する学者であり、自らの精神力でもって、摂理に干渉することで魔法を行使する。
死霊術師 生命を玩ぶ死霊術は、神の特権を犯すものであり、故に人の世において禁忌とされ、彼らは排他される。
呪術師 自然界に巡るマナを扱い魔法を使う彼らは、古い魔法使いであり、多くは人里離れた場所に住む、隠者である。




