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事件

 深瀨は、何年かぶりに警察に行き、ほうじょう かずこと言う名での行方不明者届けが出ていないかを問い合わせた。

 同姓同名の案件が、幾つかあったが、失踪した場所や日や年齢など、何れも該当したものでは無かった。


 しかし、ネット上で彼女の名前を検索すると思いがけない記事が目に止った。樽屋で、相変わらず彼女の絵を、栂坂と見ていた時である。


 ふと栂坂が、「検索してみたらどうです」と言ったのだった。そうしたら、近隣の県で起きた最近の事件で同姓同名の女性が重要参考人として手配されている事が判った。その記事に載っている女性の顔、-どこで入手したのか若い頃のもので、しかも非常に解像度が悪く、とても判断できるものでは無かった-が、どことなく桜庭に近い面影が垣間見れた。


-似てると言えば、どこか似ている-深瀨は、じっとその写真を見つめた。

-違うと言えば、同一人物とは思えない-見れば見るほど、判断が難しくなってきた。

 そこで深瀨は、斜め読みながらも記事を読んだ。

 

 事件は、昨年に遡る。あるアパートの住人が、家賃の更新時期に手続きを取らなかった為に、自動的に解約となったが、その際に部屋の様子を見にきた不動産屋の従業員が、、冷蔵庫しかない部屋の状況に不審を覚え、その中を調べた所、冷凍庫の中にミイラ状態になった男の遺体が発見したとの事。以後、警察が死体遺棄事件として捜査をしているとの事だった。

-事件の発覚は、桜庭の死後になるかな-深瀨は、嫌な予感を感じた、死んでしまえば、賃貸の更新などできるわけがない。

 

 現在、警察では男の身許を確認中であり、この部屋に住んでいた北條 和子の夫が10年前に、妻からの依頼で不明者届出書が提出されいることから、この男が和子の夫である可能性が高いのではないかと、調査を進めている。

-10年くらい前か、桜庭が暴行に遭ったよりは、前になるかもしれないな-

 

 また、この事件について何らかの事情を知っていると思われる北條 和子を、重要参考人として指名手配中である。


「どう思う?」深瀨は、重い声を発した。「桜庭なのかな?」と記事と一緒に載っていた若い女性の顔を指した。


「判りません、似ていると言えば似ていますし、違うと言えば違う感じもします。でも、とても桜庭さんがこの様な事をするとは思えませんけど」栂坂は、首を横に振った。


「だよね。どうしたものやら」


「とりあえず警察に相談するしか無さそうですね」


「今は、会社を多少休んでも大丈夫そうだしな、明日にでも行ってみるか」


「私も行きましょうか?」


「いや、NPOの関係でちょくちょくお世話になっている伝もあるし、それを頼ってみるよ」実際は、それほど有力といえる伝ではなかった。単に時々ホームレス関係で事件に係わりのある人物を見かけたことがあるかを訊きに、思い出したようにNPOに顔を出してくる警官だったからだ。



 NPO事務所がある地域の管轄の警察署に行き、武藤 猛を呼び出して貰うと、エラの張った四角い顔に、無精髭の制服がやってきた。


「手配書にある人物でも見つけましたか?」彼は、出入り口に平行して並んでいる沢山の窓口の隅で佇んでいた深瀨に声を掛けた。


「実は、この方と思われる女性が昨年亡くなりまして」と深瀨は、記事の内容を印刷した紙を差し出した。


 武藤は、渡された紙を手に取ると文字を静かに目で追った。

「そうですか、ちょっと来て貰っていいですか」武藤は、紙を彼女に返した。

「はい……」


 二人は、古臭さの残る事務所内を歩き、狭いエレベータで2階に移動した。そこで、深瀨は、天井まである衝立で仕切られた小さな会議室に案内された。武藤は、いったん携帯で電話をすると同僚と思われる警官を呼び出した。


 やがて、深瀨と警官二人により聞き取りが始った。深瀨は、桜庭 柊子が倒れて発見された頃からの事情をできるだけ正確に話したが、最後の北條 和子に辿り付くまでの過程には、説明が難しく手を焼いた。


 そして、深瀨の携帯に残された桜庭の写真と、手配写真を交互に見た二人は、顔に難色を浮かべるばかりだった。


「他に、北條 和子と断定できるものはないでしょうか?」の問いに、彼女は首を横に振るだけだった。


「発見された当時、身分を示すような所持品は一切なく、本人も記憶を無くしていたようですので」


「しかし、絵の中で自分の名を証したとなると、最初からあるいは何かのタイミングで記憶を取り戻した上で、桜庭 柊子として生き続けた。と?」


「はい」と深瀨は、自信なく頷いた。「あるいは、ただの偶然かもしれません、たまたま桜庭さんが選んだ色を私が勝手に別な意味として解釈したかもしれません」


「とりあえず、担当の所轄に連絡を入れておきますので、あちらの方から、連絡があるかもしれません」


 深瀨は、警官達から冷たい視線を浴びたような気がして、足早に警察署を出たが、夕方にはいきなり事件の担当から連絡が入った。そして、担当が出張して来るので、再度聞き取りをしたいとの事だった。



 後日、深瀨は、他県から出張して来たという、藤堂と名乗る警官と武藤とで対面で質問を受けた。武藤とは正反対な体格で、顔も体型もやさがただ。細いデザインの眼鏡がインテリの様に感じさせた。眼鏡の奥から発せられる鋭い眼光を感じながらも、彼女は、倦んだような口調で、再び同じ話を繰り返した。


「発見された当時、北條は子供を連れていませんでしたか?」深瀨が話し終えると、藤堂は訊いたが、彼女はいいえと首を横に振った。「私は、彼女が暴行を受けた現場に居たわけではありません、聞いた話では独りで救急に搬送されたそうです」と言ったのち、ふと口を閉ざしてから「彼女に、子供が居たのですか?」と逆に訊いた。


「はい、一歳にもならなかったようですけど」藤堂は、静かに答えた。「そうですか、子供は一緒ではありませんでしたか」


「まさか、自分の子までも……」深瀨は、言葉を継ぐのを止め、藤堂を見た。


「判りません、ただ夫からのDVを受けて居たようで、保護された事もありました。その時は、子供と一緒に保護されていたそうです。それを考えると、多分子供を連れて居ると思われるのです。」


「遺体は、夫だったとか?結婚していたのですね」DVと受けていたとすると、不幸な夫婦生活を送っていたのだろうと、深瀨は考えた。そうならば、夫の手の届かない所に逃げるか、あるいは、殺してしまう事も考えたのだろう。


「そうです。DVから逃れるために、夫を殺害し、子供を連れて逃走したのではないかと、思われています。何か、北條 和子・・・桜庭 柊子から、そういう話しを聞いた事はありますか?あるいは何か、感じさせる事とか?」


「いえ、彼女が何時記憶を、取り戻したのか、最初から記憶喪失の振りをしていたのかは、分かりませんけど、私が知る限り、過去に関わる話しは一切した事はありません」深瀨は、目をしばらく閉じた。「子連れで無かったとすると、やはり桜庭さんは、貴方の追う北條 和子では無かったかもしれませんね」深瀨は、自分で言った言葉に安堵を覚えさせようとした。


「あながちそうとも言い切れないのです」と藤堂は言った。「北條 和子のハンドル名ですけど。もう一度確認の為教えてください」


「山鍋 楓花です。山は富士山の山、鍋は料理で使う鍋、楓花の楓は木遍に風、かは花です」


「それは、北條 和子が自ら選んだものですか?」


「ええ、そうです。以前丹沢のキャンプ場に行って花見がてらに鍋を囲んだのですけどその時に思い付いたとか言っていました。ホームページの作成は私が手伝いましたけど」


「北條 和子も、以前デジタルアートを作成していました。その時のハンドルは土鍋 楓花なのです・・・同じでは、ありませんが。たった一字の違いです」と、藤堂は、クリアファイルから一枚の絵を取り出した。気味の悪い幽霊画だった。その左隅に土鍋 楓花とまるで篆刻の印を付けたかのような文字がデザインされて付けられていた。

「もっとも、ネットで公開されていたものではなく、大学のグラフィックサークルの仲間の間で批評しあっていた程度のようです。他にもサークルの掛け持ちをしていたようですけど、彼女に関する友人関係で見つかったのは、これ位でした。地方の方が多くて、就職であちこちに散らばっているようでして」


「これは?」深瀨は、思わず息を呑んだ、まさしく桜庭の絵ではないか。しかもどこかで見たような気がした。だが、その記憶の根源がどこにあるかはっきりしなかった。


「北條 和子が大学に在籍中に描いたものらしいです。結婚後はデジタルアートの創作から距離を置いていたようです」


「桜庭は、あなたの言う北條 和子なのでしょうか」深瀨の脳裏に分骨の容器が浮かんだ。

「私は、ほぼ確信しています。」


「あの、彼女の実家は何処なのでしょうか?」もし、そうなら、分骨の行き場が見つかった事になる。


「北條 和子ですか、東京です。旧姓は喜山ですが。残念ながら詳しい所在までは教えられません」


「お願いです、教えて頂けませんか。彼女の分骨があるのです。もし北條 和子というなら、実家でも良いから返してあげたいのですけど」


「骨があるのですか?」


「はい、僅かですけど」


「もしよろしければ、少し頂けませんか?可能性はゼロに近いですけど、DNA鑑定に掛けてみたいので」藤堂は身を乗り出した。


「ええ、少しなら」


「ありがとうございます。では、後日受け取りに伺わせて頂きます。あと、本当はダメなのですけど…」藤堂は、名刺を出すとその裏にペンを走らせた。


「こちらが、北條の実家。喜山氏の住所です」

それを見た瞬間、深瀨はおやと妙な感じがした。しかしそれは、立ちどころに消えてしまった。別の警官が部屋に入ってきて藤堂に電話ですと告げ、彼が席を外したからだった。

「お伺いするときに電話しますので」と藤堂は部屋を出て行った。


「深瀨さん、もし何か判ったら、隠さずに教えて下さい」残った武藤も彼女に言うと席を立った。「本日は、ありがとうございました」



 帰宅後に深瀨は、名刺の裏に書かれた住所をグーグルマップで調べて、道順を調べていた。そして思わず、目を疑った。


-なるほど、なにか引っかかったわけだーその住所は、桜庭が事件に遭遇した公園の隣の家だった。たしかに、名字も喜山で同じだ。


 すると、彼女は実家に寄るつもりで近くに来た所、公園で事件に遭ったのだろうか。

あの辺り一帯、深瀨やNPOのメンバーは彼女の写真を持って近くを訪ねあるいたのだ、それなのに、喜山氏は知らないと答えた。その訳を聞くべきだろうか?いや、今は骨を返すべき相手なのかを確認するだけでいい、それ以上は深入りしすぎだ。


-私は、知らなくていいのだ。知るべき事柄なら、彼女はきっと話してくれただろう、そうでないなら、敢えて踏み込むべきではない-


 喜山氏、既に鬼籍に入ってしまったあの男は桜庭が事件にあった後、深瀨が訪ねても、確かに娘は居るし似てはいるが、娘とは連絡が取れているので違うであろうと言った。


 そして都議でもあった彼は、町内で顔も効くので可能な限り調べて見ますと言ってくれ、たしかのそのように動いてくれた。そしてこうも言った。

「あの公園、父から聞いた話しでは、東京大空襲の折、この辺りもこっぴどくやられたらしいです。沢山の死体が公園に積まれたそうです。そして、そのままでは死臭が酷いので、一旦埋め、荼毘に賦せるようになってから、掘り起こして火葬にしたそうです。あの、桜はそんな人達の、供養の為に植えられたそうです」


-あの桜は、死や暴力を呼び寄せているのだろうか、まるで彼女が描いた九相図の桜のように-深瀨は、桜庭が最後に描いた4枚の九相図を画面上で見た。そこに描かれている遺体は、有名な小野小町の九相図を描いたものをモチーフにしたものだが、最後の一枚、灰と化し墓石だけになった姿に桜の花びらが張り付いていた。墓碑銘らしいものは、やや青みがかった灰色の墓石には刻まれていない。ただ実際の小町の九相図の9枚目の墓石には文字らしきものが描かれているのが気になった。


 花びらにまだ何かあるのだろうか?と目を凝らしてもその花びらの色が、複数のピンク色が使われているのが判るだけだった。




 数日後の夜に、玄関のチャイムが押された。部屋にあるカメラの映像を映すディスプレイには二人の警官が映って居た。藤堂と武藤だった。彼女は、分骨用の小さな容器を手にして玄関に向かった。


 小さな容器の中の小さな骨が、封筒に入れられきちんと封印された。預かり証にサインをしてから、思い出した様に言った。


「そういえば、彼女が使っていたPCも有りました。彼女の身許が判るようなデータがないか見たのですけど」

 その言葉に、藤堂は目を丸くした。「多分そっちの方が重要です。お借りできますか?」


「ええ、彼女の身許が判るなら」と深瀨はうなずき、部屋に戻るとPCを両手で持ってきた。


「指紋が採れると良いのですけど」と藤堂は、さらに預かり証を取り出して、それにPCの型番を書いた。それを大きめの袋に入れてそれも封印した。


「ああ、そうでしたね。多分、お骨よりは直ぐにわかりますね」深瀨は、如何にうっかりしていたかを感じた。


「北條の家からは、和子のものと思われる指紋が残っていましたから、多分これで確認が取れると思います」


「あの、できれば確認が取れたら教えて欲しいのですけど」と深瀨は、藤堂が手にしている、骨の入った袋を指した。


「故人となってしまっていますし、北條 和子と確認が取れたらお知らせいたしましょう」

「ありがとうございます。」これで、確認の為に喜山の家に行く必要は無くなりそうだと、ほっとした。なんとなく、あの家には近寄りがたいものを感じていたからだった。




 藤堂は、そのまま署に戻った。既に夕刻間近である。旅費の精算書類を上司に提出し、必要な証拠を鍵付きのロッカーに入れた上で、明朝に鑑識に渡す手続きを済ませてから、自席の抽斗に入っていたノートを取り出した。表紙には、北條 高次殺害事件と書いてある。


 既に聞き取りをした結果をそれにまとめていたが、捜索願いを受けた頃に既に殺害されていたとなると、当時の彼を知っている人を探すだけでも苦労をしたものだった。


 男に関する聞き取りの概要を先ずは、頭の中で整理した。


北條 高次

発見時は、冷凍庫で凍結されミイラ化に近い状態であった。

 検死の結果

  遺体の血液型はAB


  首にあるうっ血の痕跡から扼殺と考えられた


  死亡日時は不明

  和子が、捜索依頼を出している辺りで死亡したものと

  思われる。


  胃腸に、半消化の食物が残されていた。

  薬物の痕跡はなし

   

  左右の指の爪の中から、肉片と思われるものが検出

  肉片の血液型は0型であることから、犯人のものと

  思われる


  歯に治療箇所あり(奥歯にセラミックの冠が装着されている)

  →後日 斉藤歯科でカルテが発見され、北條である事が確認された。

  カルテのコピーは捜査資料に添付


中林氏の聞き取り

  北條を雇っている、中林事務所では、北條氏について真面目で誠実な人物で

  あると評価していた。しかし、私生活については良く分からないとの事。

  

  中林氏および事務所関連の雇用人員の、アリバイや殺人を

  企てるような動機については、時間の経過が大きすぎ不明


  なお、中林事務所に来る前は、東京の喜山氏の事務所で

  働いており、喜山氏の紹介で務める事になったとの事


 喜山氏の聞き取り

  北條 和子は喜山氏の娘であり、ほぼ10年前に、北條と

  駆け落ち同然で家を飛び出したとの事。

  

  事実上無職となった北條氏の生活について、中林氏を

  紹介することで、娘が苦労しないように支えたが、それを最後に

  和子を勘当にしたとの事


  氏は、勘当後は連絡を取っていないと述べていた。


不動産屋の関係者

  

  アパートは、子連れ可能な住居であり、新婚当時からこのアパートに二人で

  生活をしていたたらしい。

  子供はそれから一年と経たずに生まれた。子供を早い時期に産むつもりだった

  か、すでに妊娠していたと思われる。


  2年毎の更新時には、必ず和子が来店して手続きを行っていたという

 

  家賃は、北條の口座から引き落とされていた。死後10年分の家賃が払えるほ

  ど蓄えがあったのだろうか?


民間シェルター会社

  北條 和子からの、DV相談を受け、一度和子と子供がシェルターを利用

  した事があるとの事。後日、和解したとのことで、帰宅。


北條 和子

 

  現在行方不明


  →深瀨氏の情報により、桜庭 柊子と名乗っていた可能性あり

   ただし、桜庭は既に疾病にて死亡している。


  結婚前は戸籍上、喜山 和樹の娘ではあるが、元々は喜山 和樹の実子ではな

  い、先妻に立たれた後、後妻として迎入れた妻-香-の連れ子である。


  香は喜山と結婚後まもなく、和子を置いて失踪した。喜山の話では、

  愛人がいたらしい。香は、失踪届けが提出されてから、長期にわたりその

  存在が確認されておらず、死亡扱いにされている。


 (追記)和樹氏もすでに死亡。和子と思われる女性、桜庭 柊子の死後、

  一年後に疾病で死亡


 

  兄、喜山 和夫によれば性格は、高次とは真逆といえるほど、積極的かつ

  奔放であったと言う、兄喜山 和夫が若い頃からコンピュータに入れ込んで

  いたという事もあり、喜山姓に変わった後は、兄に感化されたのかかなり

  コンピュータに入れ込み、自作のアプリとか作って遊んでいたらしい、

  喜山姓になる前の生活については不明。


  北條 高次との出会いは、喜山の自宅であったと思われる。

  北條は、喜山の自宅に住み込みながら、秘書として仕事をしていた

   


  高次殺害後、和子はアパートを何度も訪れている。和子が死ぬまでの間、

  家賃の滞納はなし、2年毎の契約更新も行われている。


  賃貸契約を結んでいた不動産会社は、支店を多く持ち、店子の状況

  については、隣近所のクレームが無い限り感心を持つような事は無かった。

  実際、北條夫婦についてはアパートでは知っている人は居なかった。



  北條 和子=桜庭 柊子なのか?

  深瀨氏より、桜庭の作成した絵画の中に、北條 和子と読まれるデータが

  隠されているとのこと

  (追記)これについては、深瀨氏より関連する証拠物件を預かり済

  ・桜庭の遺骨(一片のみ)

  ・ノートパソコン


  記憶喪失を装い、自分の正体を絵に隠したのはなぜか?


北條 薫

  北條夫婦の長女

  和子と共に、行方不明

  和子=柊子の場合、すでに死亡との見方もあり得る

  あるいは、どこかに預けたか?



今後の調査

  北條 和子または、できるだけ喜山 和子の鮮明な写真の入手。

  大学時代の友人を探す?

  喜山家では、勘当した時に写真などは、和子の家に全て

  送りつけ、存在しないという


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