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3-3


 あれからカリヤスの無実が証明され、他国の連中は自国へと帰還していった。

 先に来たクイーンヤードに引き渡されて喚いていたクツソは疲れて黙り込んだ。

 自害しようとすると気絶する魔法具を噛まされて、おとなしく連行されてしまった。



「エンペラーキングダムさん……なんでカリヤスの疑いが晴れたんだ?」

「ああ、スイレイ様の手紙があってな」


「くわばらくわばら」

「カッスー! お前も逮捕だ!」

「なぜだ!?」

「クツソの娘だからに決まっている」

「いーやーじゃ! はーなーせー! どうじんし! どうじんし!」

「黙ってろ」


「カッスー。手紙とどけてくれてありがとう」


「スイレイ様、な、ぜ……カリヤスが犯人と言いながら渡してきたではないか! 手紙にはカリヤスが怪しいと書いたのではなかったの?」

「あなたって悪人に向いてないわ。中身確認しないタイプよね」

「え」


「自分が一方的に騙すほうだと思い込み、相手に騙されることを想定しなかった?」

「あ」

「手紙を渡した瞬間の、だましていると勘違いしている貴女を見るのが、楽しくてしかたなかったわ」



「もうこの国からはおさらばでいいよね?」

「ああ、後50人くらいと会わないとならないからな」

「?」

「こっちの話だ」


「カリヤス殿」

「サショウ殿……ご無事であったか」


「なぜ母上が?」


「さあ皆さん、宴ですよ!」


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